茶屋町勝呂さんのレビュー一覧

世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

本作のような作品を求めていました。最高。

ストーリー、心理描写、そして、統一郎と雪人、全てに惹き込まれ、一気に読みました。心を揺さぶられる素晴らしい作品でした。

今回も統一郎がやはりとても魅力的でした。
殺人事件の重要参考人である双葉の姉である以知子から、弟双葉を探す依頼を受けた統一郎。
双葉や、以知子に対する接し方、みんなに頼られ、包容力がある。
冷静に分析する中で、警察の組織とぶつかる。
雪人と衝突したいわけではないのに…

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世界の果てで待っていて -天使の傷痕-(新装版) 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

こんなに惹きつけられる作品に、出会えたことに感謝

決して甘くないけど、漢同士の魂のぶつかり合い、結びつきがとても好きで、私にとっては間違いなく神作品でした。

探偵の統一郎
刑事の雪人

奏が統一郎の探偵事務所を訪れ、双子の律を探して欲しいと言う話から始まる。

統一郎の奏に対する対応が絶妙で、子供だから相手にしないということはなく、対等に人としてきちんと対応するところで、統一郎の人柄が表れていた。
奏が「子供にまともにありがとう…

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魚住くんシリーズ・メモリアル I'm home 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

その後をのぞき見

魚住くんシリーズのその後や、切り抜き部分をちょっとのぞき見できる感じです。また挿絵も文庫には無いものが描かれていたり、プチエピソード漫画、カラーイラストなどがいい感じです。また作者本人の感想などもとても近くに感じることが出来て嬉しいです。
私個人的にはオフ会を文字で起こしたみたいなQ&Aは無くてもよかったかな〜と思いましたが、まぁ、これはこれで。魚住くんシリーズの皆に会えて身近に感じれる一冊だと…

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赤の原遊戯 アカノワシュピール コミック

茶屋町勝呂 

茶屋町さんといえばコレでした

茶屋町さんの絵が当時大好きでビーボーイコミックスを持っていましたが、現在は手元にないので新しくコチラを電子で購入。
茶屋町さんの本はやっぱりコレが一番大好きです。

デビュー前後はトーンを使って丸ペンで描かれた繊細な絵で、私はこの描き方が大好きでした。
途中からトーンを使わずモノクロのみでだんだん感情が読み取りにくい絵柄になっていき、咎狗の血で絵がガラリと変わってそこから全く読まなくなって…

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夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

これまで読んでいなかったことが惜しいけど、これからはずっと読んだ自分

シリーズ全てを夢中に一気に読んでの感想
これ、20年以上知らないでいたなんて、私は本当に情弱だなって、呆れた
いろんな気持ちになってしまって、しゃくりあげて泣いてしまったり、目頭が熱くなるような感動を覚えたり
素晴らしかった

マリは魚住のことを強いこどもだと評した数年後のハッピーバースデーⅡで優しいとも言っていて、優しい子になって欲しいから名前をつけてって優子さんから頼まれるのってなか…

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硝子の街にて(22) 友 FELLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

こんな本は初めてでした

こんな本は初めてでした(BLと言う訳では無く今まで読んだ本として)
何度も読み返して涙しています。(進行形です。。)

どこかのレビューで「ライバル」にチラッと出てる、と言うのを見て、即図書館へ!
3年後にノブがNYに戻った、と言うのを見つけた時(具体的な名前は出てきません)はシドニーの元に戻ったんだ!と思って身体が震えて泣いてしまいました。

少なくとも1年と言う話でしたが、結局3年…

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世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

未完となるには惜しい作品

「世界の果てで待っていて」シリーズの2冊目です。
1冊目「天使の傷痕」初版が出たのが2005年、そして2冊目「嘘とナイフ」は2010年。12年前ですね。3冊目はまだです。
このまま未完となってしまうのは(まだ分かりませんが)、実に惜しい良作です。
元警察官の黒澤は今は探偵をしていて、当時の相棒の櫂谷(こちらは今も警察官)とは、警察を辞めた今も繋がっています。
黒澤が警察を辞めたのは、たった…

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世界の果てで待っていて -天使の傷痕-(新装版) 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

理性的な大人な二人の序章

2005年に出た旧版を持っていました。
続きが出るのを心待ちにしていた覚えがあります。
五年後の2010年に、続編とともに、旧版を「新装版」として改めて二冊同時に発売したと知り、時間が随分経ちましたが読んでみようと思い立ちました。
書き出しから雰囲気のある文章で、心を掴まれます。当時流行っていた、警察や探偵が出てくる一般小説と近い世界観を感じて懐かしくなり、BLであることを忘れてしまいます。…

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世界の果てで待っていて -天使の傷痕-(新装版) 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

焦れ焦れの二人の関係は、未解決のまま 

高遠琉加さんは、「神様も知らない」を読んで知った作家。
サスペンス仕立てで、心に傷と寂しさを持つ登場人物たちの心情描写が上手いと思う。
二冊まで出ているけど、シリーズは未完。
元刑事の探偵x同僚だった刑事が、事件を解決しながら、
自分達の過去を思い出したり、傷の舐めあいをしたり、
立場が違う二人が、何故今も付き合いを絶たないのか段々に分かっていく。

雪舟先生挿画の紙本を購入。
こ…

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夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

子供のうちに

夏の終わりにふさわしい読書です。
10年ぶりぐらいに読んだかと。あの頃はこの登場人物に目線が近かったはずが、もはやあの人物の年齢を……うん、時が経つのは早い。

久留米みたいなタイプの攻めに弱い。「夏の塩」ではまだまだ大人しかった彼が、ひとたびそうなるともうずっぶずぶで。塩で久留米の「高校生ン時に好きだった女の子にねだられたんだよっ。」ていうセリフがあるんですけど、「好きだった」って言うとこ…

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