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玄上八絹 竹美家らら
つかさ
ネタバレ
グイグイ引きこまれて一気に読んでしまう物語でした。 人も通わぬ絶海の灯台に、少年が共のものと幽閉されています。 食べるものにも事欠く暮らしの中、たまに訪れる二人の異母兄は、食料と引きかえるように異母弟・椿を犯します。 これが容赦なく痛いです。 椿が盲目となった原因も、犯される道具として用いられるのも針や簪のようなとがった金属で、場所も半端なく痛いです。怪しげな薬も服用させられます。…
なっち
とある塔に幽閉された椿は腹違いの兄弟に慰みものにされている。 華道の家に生まれたが生まれてすぐに盲目になったため、家を継げず、今は兄二人に虐待を受ける日々。 そんな椿のもとに十左という男が世話をするためにやってきた。 しかし、彼こそが椿をこの塔へ幽閉し地獄のような日々へと突き落した原因であった。 すごく痛いです。 どのぐらい痛いかというと、針や熱した簪が出てきます。 いやー使い…
一穂ミチ 竹美家らら
久江羽
デビュー作というのは概ねハズレが無いものなので、この本も発売日には購入していたわけですが、結局今まで積読でした。 題名からもカバーイラストからも、せつない系のお話だろうなと思っていましたが、 その王道な展開に文学的な脚色が施され、 王道っぽいキャラ立てにピリリと効いたスパイスが個性を生み出していて、やられちゃいました。泣かせていただきました。 親の期待通りの優等生でいたかったのに、いち…
うえお
智重(警視庁非公式部署の特殊犯捜査第五係所属)×信乃(人の細胞から作られた「犬」と呼ばれる生命体) 警視庁の非公式部署“特殊犯捜査第五係”に所属するメンバーは、過去に何かしらトラブルを起こし他の部署から追い出されたいわくつきの人間達の寄せ集めで、主人公の一人・智重も過去の大きな事件の生き残りでトラウマを抱えているというキャラです。そしてもう一人の主人公は信乃という名前の「犬」(人造人間のよう…
奥村智重(刑事)×石凪信乃(犬)/玖上禪(傭兵)×篠宮犬姫(犬) ※この作品は「しもべと犬」の続編になります。 前作は“大事な存在だからこそ受け入れることが出来ない”と過去のトラウマにより頑なに信乃を拒絶する智重と、仕事上でもプライベートでも智重の信頼と愛情が得られずに傷つく「犬」の信乃との切ない関係が描かれ、ラストでようやく想いが通じ合った時には思わずホッとしてしまうほど張りつめた雰…
教師×生徒モノです。 クラス担任・桂の涙を偶然目撃した志緒は、それから桂を気にするようになります。 桂に話しかけられ初めは煩わしく感じていた志緒でしたが、毎日の何気ないやり取りを続けるうち、いつしか桂に恋をしている自分に気付きます。 しかし桂は過去の苦い出来事の反省から、一生恋人をつくるつもりはないと自らに言い聞かせ、志緒の気持ちにも応えられないと一時は距離を置こうとします。 しかし志緒の…
ふじさか
Amazonの評価の高さに惹かれて購入、大当たり! 先生と生徒、一途で不器用な二人の、それはもう丁寧に描かれた恋愛模様にどっぷり浸って幸せ一杯。 青春っていいなぁ。 恋愛っていいなぁ。 読み終えた後、そんな風に思いながら本を閉じました。 派手さも、エロさもないけれど、登場人物全員がちゃんと自分で考え、地に足をつけて立ってるのがイイ。 透明感のある文章から滲…
高坂ミキ
新人さんです、これがデビュー文庫のようですね。先生と生徒のカップリングでカップリング設定はありきたりなのですが、その、背伸びをしていない感じがかえって良かったんじゃないかなと思いました。 父親の母校の入試に失敗し来年編入試験を受けるために毎朝図書館での勉強を日課にしてる高校1年生の結城志緒は5月のある雨の日の朝、普段通り向かった図書室で現国の教師で担任の桂が本を読みながら泣いているところを目…
竹美家らら
葡萄瓜
例えばここに二人の男の子が居て、何とはなしに じゃれ合っているのですがその様子が殆ど友人の 域を超えてカップル同然のオーラを漂わせている訳です。 それが多分「キャッキャウフフ」と言う物言いの表す 所です。 そして、この一冊にはそのキャッキャウフフがミッシリ 詰まっています。表題作なんてキャッキャウフフを そのまま展開した様なものです。 H度は「少ない」と言う事になっていますが、…
狂言回しと御伽噺が上手い具合に混ざり合って 織り成される少々不思議なラブコメディ。 寝室を覗かなくとも髪結いと便利屋の仲の加減が 判りましょう。