竹美家ららさんのレビュー一覧

ホライズンブルー 小説

真崎ひかる  竹美家らら 

夏に読みたい一冊

ワケありの芸能人・小早川(22歳)とワケありの青年・宮緋(27歳)のひと夏のお話。

この“ワケあり”の内容がなかなか明らかにされないのがこのお話の特徴かと思います。
自分も克服しなくてはいけないものを抱えていて、祖父母が経営している民宿に居候している宮緋が、海に身投げした小早川を助け、不本意ながら同居生活をするうちに・・・

不自由な島の生活で、何もできない小早川のことを疎ましがりなが…

1

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

好きだから、好きでいる

まずタイトルに惹かれました。
そして内容も、現国の教師である桂が「君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」という短歌を引用することで更に文学的になったんじゃないかと(・ω・)

教師×生徒でしたが、教師と生徒しかも男同士で禁忌をおかしてる…といった感じはなく、ただ好きだから好きでいるという感じでした。
志緒のいきなりの告白にはびっくりしましたがw

キャラ的には桂はお調子者、志緒は意地…

2

On Your Mark コミック

竹美家らら 

直接以上に性悪

十代の頃から捨て子だった少尉を育てつつ
港町で喫茶店を切り盛りする愛玩される料理人・
涼鹿(すずか)。
そんな涼鹿を独り占めしたい少尉の気持ちは
家族愛?それとも…。

表題作以外の作品もエロ以上に手強い純情に
溢れています。
計算づくじゃこの凶悪さは醸し出せないでしょうね。
天然受最凶説証明の一冊です。

6

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

さすがとしか言い様がない

評判高いですよねー。
噂の(?)一穂ミチさんのデビュー作です。
期待値が上がっててヤバイので、もうちょい待ってから読もうと思ってたんだけどw
でも裏切られることはなかったです。
ああもう、こういう小説が読みたかったんだよ、と、ページめくりながらずっと思ってました。
素晴らしかった!
桂先生に惚れました。
志緒くんにも惚れました。
情景描写、心情描写、会話、すべてに過不足がなかったです。
ほんのちょ…

11

篝火の塔、沈黙の唇 小説

玄上八絹  竹美家らら 

尖ったものが痛いです

グイグイ引きこまれて一気に読んでしまう物語でした。

人も通わぬ絶海の灯台に、少年が共のものと幽閉されています。
食べるものにも事欠く暮らしの中、たまに訪れる二人の異母兄は、食料と引きかえるように異母弟・椿を犯します。

これが容赦なく痛いです。
椿が盲目となった原因も、犯される道具として用いられるのも針や簪のようなとがった金属で、場所も半端なく痛いです。怪しげな薬も服用させられます。…

7

篝火の塔、沈黙の唇 小説

玄上八絹  竹美家らら 

これは意見が分かれるかもー…。

とある塔に幽閉された椿は腹違いの兄弟に慰みものにされている。
華道の家に生まれたが生まれてすぐに盲目になったため、家を継げず、今は兄二人に虐待を受ける日々。
そんな椿のもとに十左という男が世話をするためにやってきた。
しかし、彼こそが椿をこの塔へ幽閉し地獄のような日々へと突き落した原因であった。


すごく痛いです。
どのぐらい痛いかというと、針や熱した簪が出てきます。
いやー使い…

6

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

文学的な雰囲気と、個性的なキャラたち

デビュー作というのは概ねハズレが無いものなので、この本も発売日には購入していたわけですが、結局今まで積読でした。
題名からもカバーイラストからも、せつない系のお話だろうなと思っていましたが、
その王道な展開に文学的な脚色が施され、
王道っぽいキャラ立てにピリリと効いたスパイスが個性を生み出していて、やられちゃいました。泣かせていただきました。

親の期待通りの優等生でいたかったのに、いち…

6

しもべと犬 小説

玄上八絹  竹美家らら 

大切な存在だから突き放さなければいけないなんて…(涙)

智重(警視庁非公式部署の特殊犯捜査第五係所属)×信乃(人の細胞から作られた「犬」と呼ばれる生命体)

警視庁の非公式部署“特殊犯捜査第五係”に所属するメンバーは、過去に何かしらトラブルを起こし他の部署から追い出されたいわくつきの人間達の寄せ集めで、主人公の一人・智重も過去の大きな事件の生き残りでトラウマを抱えているというキャラです。そしてもう一人の主人公は信乃という名前の「犬」(人造人間のよう…

5

茨姫は犬の夢を見るか 小説

玄上八絹  竹美家らら 

命を預けられるほどの信頼と絆

奥村智重(刑事)×石凪信乃(犬)/玖上禪(傭兵)×篠宮犬姫(犬)

※この作品は「しもべと犬」の続編になります。

前作は“大事な存在だからこそ受け入れることが出来ない”と過去のトラウマにより頑なに信乃を拒絶する智重と、仕事上でもプライベートでも智重の信頼と愛情が得られずに傷つく「犬」の信乃との切ない関係が描かれ、ラストでようやく想いが通じ合った時には思わずホッとしてしまうほど張りつめた雰…

6

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

大注目の新人作家登場!

教師×生徒モノです。
クラス担任・桂の涙を偶然目撃した志緒は、それから桂を気にするようになります。
桂に話しかけられ初めは煩わしく感じていた志緒でしたが、毎日の何気ないやり取りを続けるうち、いつしか桂に恋をしている自分に気付きます。
しかし桂は過去の苦い出来事の反省から、一生恋人をつくるつもりはないと自らに言い聞かせ、志緒の気持ちにも応えられないと一時は距離を置こうとします。
しかし志緒の…

6
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