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斉藤まひる 竹美家らら
雀影
歪な子供のまま大人になってしまったIT企業の若きカリスマ社長を、一流の腕をもつ板前がその探求心と愛とで解きほぐす話。 単なる惚れた腫れたや肉欲を超越したその先の、絶対的な無償の愛を受け入れさせるまでの餌付けの日々。 谷の作る料理が、どれも真剣勝負でおいしそう。 愛故に、総てにおいて、谷が自分の命より北村を優先していて、実際に結ばれるまでには、命を落としかけたりもするのですが、ここまで延々…
かわい有美子 竹美家らら
サガン。
ネタバレ
上海の共同租界に住む貴族子息のレイモンドとわけあって天涯孤独となったその身を拾われたエドワードのお話。 ある日、置いていかれた駆け落ちした使用人の息子・エドワード。 エドワードは拾われた時点ではその名前さえ持っておらず(当時の中国人では珍しくなかったことらしい)中国人でありながら、レイモンドの父に「エドワード」という名を与えられる。 その時点では英語もわからなかったエドワードは教育を受け…
椎崎夕 竹美家らら
これって「帰る場所」の続編だったのですね。 多分、2冊揃えて家にあるはずなのに、うっかり読む順番間違えました。 なので、主人公達は、既に想いが通じ合っているはずなのですが、、、 いやぁ、、 こっから始まる関係って、「帰る~」って、どんだけ、、、、 この受けちゃんって、どんだけ、、、、 怜一が災厄引き寄せ体質なのは、この、自分さえ引けばっていういじけた思い上がりのせいとして、西崎…
一穂ミチ 竹美家らら
クレタコ
田舎の小さな城下町、その故郷に帰ってきた慎と、それにくっついてきたチンピラめいた慎の友人・隼人〔攻〕 慎の家に居候する形で隼人はその町に居つくのですが、そこで出会うのが慎の知り合いでありこの町の「若様」でもある湊〔受〕 湊は、この城下町の殿様の血統の跡継ぎで立場的にも、あと町の人々にも「若様」と呼ばれていてまた若様な存在でもあります。 勿論、現在では殿様などというものは存在はしていないのだけ…
marun
最後まで楽しめました!全然飽きが来ない展開で面白い。 これは、久々に当たり作品でしたよ~ 料亭で板前をしている攻めの谷と、月に数度やってくる受けの北村との 不器用ながらも心が温まるお話です。 北村と言う男は幼い時のトラウマで、本人は自覚していないが 性格的に若干破綻傾向があります。 お金への執着具合や人に傅かれ、振り回す事に快感を 覚えています。それ…
橘盾
歴史ものにはよく見る有りがちなストーリーなのは想像していた通りでした。 この時代の恋愛ものというと、だいたいがこんな感じではないでしょうか? こんな事言うとアンチ?と思われるかも知れないですが決して違います。 あまりに多いこのネタを敢えて描かれたかわい先生の勇気に拍手を送りたいです。 かわい先生の筆の、登場人物達の性格や世界観がすんなりと読者に託される妙に、いつも安心と感心しているので…
小谷みかん
一穂さんと竹美家さんのゴールデンコンビふたたび、なこの作品。登場人物たちのひとりひとりが生きてる、いる、という感じがして胸に迫ってきました。 そのなかでも攻めくんのすさんでだらしなく、だけど芯のあるキャラクターが、受けくんに出会いいっしょにいるうちにかわっていく過程が丁寧に書かれているので、ふたりにしあわせになってほしくてたまらないという気持ちにさせられました。 攻めくんの成長物語であると同時…
玄上八絹 竹美家らら
satoki
小学生だった颯太は神社の格子越しに見た美しい「神様」にみせられ、神社に通うようになる。 再三の呼びかけに答えたのはあの日見た神様とは違う、小さな「きつね」――神様のレプリカ、凜だった。 反発しながらも心を通わせていく二人だったが、造りものの「きつね」には人と相容れない、ある刷り込みがなされていて…… きつね、神社というキーワードからはずいぶん離れたSF設定にはびっくりしたけれど、切なくて…
自分は小説を読むペースは比較的速い方なんですが、この作品はじっくりゆっくり読みました。 息子椿[受]は本家の嫡男でで有りながら母親によって盲目にされひっそりと隠し育てられ、父親の死後は孤島の灯台に幽閉されています。 島と言っても食料も無く灯台だけが有るというそんな環境で、年老いた女中が一人世話をやく為に居るのみ。 椿の異母兄弟の兄2人は、時折舟で食料を運んで来ては椿を慰み者にします、この辺の…
姉の形見の喫茶店を営みながら姪の桃子を育てている室瀬玲一。 桃子の叔父にあたる西崎と恋愛関係になるも、その歩みはひどく穏やかだった。 そんな微妙な二人の元に、桃子の祖父である大企業の会長から桃子と玲一あてのパーティの誘いが届く。 断り切れず、二人そろってパーティに出席する玲一だったが、それは再び桃子と玲一を引き裂く策略の始まりだった…… 前回なんだかんだもやっとしたまま終ってしまって、…