竹美家ららさんのレビュー一覧

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

読めて幸せ

楽しみに楽しみにしていた1冊。読み終わって驚いた。
計に衆院選出馬の噂が立ち不自由な生活が強いられ、潮の仕事のキャンセルが続くというあらすじから想像していたのとは全く違う展開だった。作者の頭の中でこの世界はどこまで創られているのかと衝撃を受けた。
ただのおとぎ話としてのBLで終わらず、現実をどこまで取り入れるのかの匙加減が最高に上手だと思う。この続きも期待したい終わり方。読めて幸せだと感じてい…

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イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

最高!!

何処か家族の縁が見えない潮さん、まさか まさか…!計を守る為に実家に戻るが、それで引っ込む計じゃない。流石というかやっぱり というか、計のスパッと淀まない考え方と行動力と気合いとが最後これでもか!という程に気持ちよく炸裂するのが物凄く心地いい!!惚れます本当に。かっこ良かった!胸のすくような物語に喝采!

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ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

スピンオフ

「ふったらどしゃぶり」スピンオフ。
「ふったらどしゃぶり」よりも読みやすかったのですが、ページを捲るワクワク感が湧いて来ず…
なんとか半分までは読み、残りは流し読みしてしまいました。

こちらの作品は、どうしてもストーリーの先が見えてしまうのが駄目でした。
駄目押しは「和章」という人物がどうなろうと、別にどうでもいい感が湧いてきてしまったことです。
「ふったらどしゃぶり」で和章のことは…

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ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

男と男、男と女の物語

自分の積み本の中で断トツの高得点だった作品をやっと読みました。激しく甘く、仔細に書かれているセックスの描写を除けば、BL作品ではなく一般作品のような…男と男、そして男と女の物語でした。

同性の幼なじみに叶わぬ恋をしているというBLファンタジックな存在の半井と、同棲中の彼女とセックスレスであることに悩むというリアルな存在の萩原。男の生理を女は分かっていないと要所々々で語られますが、そもそも作者…

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ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

顔を作る

メイクをすることに対して、顔を作るという表現で文章になっていたのが一番印象的でした。

受けの性格はイマイチ好きになれませんでしたが、攻めはかっこいいですね。

風俗にでも行けば性処理は出来るのに、気持ちが通じてないととか思う男なんでしょうね。BLはこういうところもファンタジックです。

良いお話だったと思います。

3

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

リアルすぎてまた辛い

ストーリーはとてもリアル。
リアルすぎて、現在レスの人にはかなり堪える作品なんじゃないかなと思います。
寧ろBLよりもNLでいいと思うのですが、それだとよくある話になってしまうのでBLにしたんでしょうかね。

この作品は読むのが物凄く大変でした。
一顕と整のどちらが発した言葉なのか、どちらの行動なのかが分かり辛く、更に現在と現在の間に突然挟まれる過去の回想シーンで混乱し、前に戻って再度読…

3

千流のねがい 小説

玄上八絹  竹美家らら 

狐になっても人に愛されたい寂しがりやさんでした

もふもふです。
『しもべと犬』を読んですごく面白かったのでシリーズ制覇したくなりました。
けど読み始めたら、巫女さんだった、と思ったらもふもふ話だった。
あれ、刑事もんじゃないし、人造人間じゃなかったの?と一人右往左往しながら読んでいました。

はい、ちゃんと人造人間もののシリーズ第1作で間違いないでした。
あ、でも『人型』じゃなくて特殊な『狐型』だったんですけどね、それもお稲荷さんの…

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茨姫は犬の夢を見るか 小説

玄上八絹  竹美家らら 

愛とバトルと友情と

前作『しもべと犬』より一層犬の健気さや切なさが増した作品でした。

しもべでは、主人に愛されなくて与えられない愛に飢えていた寂しがりやの志乃が哀れでしたが、今作に登場した同じ犬の篠宮は、愛されて目一杯可愛がられてももっともっと欲しいという欲張りな犬でした。
とは言っても命を削って限りある時間の中で全てと引き換えにしてもいいくらい主人が好きで好きでその身を捧げている、というギリギリのところで生…

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ともしびの空 小説

玄上八絹  竹美家らら 

明るい未来を感じるエンディング

「篝火の塔、沈黙の唇」の番外編同人誌。

本編は、ずっと二人で一緒にいるために、
孤島の灯台に残ることを決めるという
ちょっと閉塞感があるエンディングでした。
だから、明るい未来が感じられる後日談が読めて、本当に嬉しい♪

しかも、薄い本なのに、中身が深い!
本編から続く一連の『椿と十左の物語』の締め括りとして相応しい、
大変意味のある話の収め方でした。

本編から三年、老朽…

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上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

健気な美しい執事

答えて姐さんの「涙腺崩壊、号泣」スレに紹介されていたので、読んでみました。

天涯孤独な身の上ながら英国貴族より英国名を与えられた中国人孤児のエドワード。英国貴族の子息レイモンドの気まぐれから、幼馴染みや兄弟のように過ごすことを許され、慎ましく忠実に仕えるようになります。
同性愛がイギリス本国では罪深いことであるとわかっていながらも、太陽のように快活なレイモンドへの思慕は募るばかりですが、そ…

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