谷崎泉さんのレビュー一覧

魔法使いの食卓 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

日常の幸せ

三巻シリーズものです。両親を事故で亡くした三兄弟が、慎ましやかに暮らしているところへ…六年前に隣にいたハーフの恋人がひょっこり帰ってくる、というところから始まります。

長男の瞳は、当時、家によく来ていて恋人?だった仁が突然出ていってしまい、さらに両親が亡くなったことで弟たちを育てるために夢だった医者への道を諦め、地元の工場へ就職します。なので、もう過去のことにしたかった仁に対して厳しいことを…

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しあわせにできる(12) 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

「しあわせにできる」は、本田の台詞

人の話を聞かない、誰よりも態度が偉そうな人、久遠寺の攻めに本田は陥落。
本田は、自分の居場所を久遠寺の懐にあることを受け入れる。
そして、久遠寺にとって最善の進路を提案できる唯一の存在になっていく。

本田の仲介で、薮内と久遠寺が和解。
末期の病を抱える薮内の会社を引き継ぐ事になる。
久遠寺は、本田も誘うけれど、本田は、「今は無理」と保留。

建材3課だけが気づかない、本田と久遠寺…

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しあわせにできる 〈スペシャル編〉 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

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2003年に始まった連載の、完結後のおまけの巻。
1巻が面白かったので、間をはしょってこの完結巻を購入。

久遠寺が願う「結婚」を、かたくなに固辞する本田。
・・今世なら、検討する余地ありの同性婚なので、こういった小さい所に「昔」を感じる。
挿絵の衣服も、昔風で古い。

著者は商売上手。
いきなり連載の続きから描き始めていて、過去編の説明がなーんにもない。
だからこの巻だけ読んで…

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しあわせにできる(1) 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

本田が気の毒になるコメディ

谷崎先生の作品をいくつか読みましたが、
このシリーズはコメディなので、笑って気楽に読めました。

丸の内の大手商社建材部3課勤務の本田雪彦
NY支社から本社に配属されてきた「態度が偉い人」の久遠寺皇

久遠寺は、背景謎の金持ち、大学からアメリカで生活。 
仕事に飽きてアメリカ支社で退職希望を出した久遠寺は、有能。
会社が手放したくない「態度が偉い人」。
全然人の意見を耳に入れない…

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オーセンティックプルーフ 小説

谷崎泉  笠井あゆみ 

特別?

三作目にしてやっと?九嶋の言葉が変わってきたようで、長い道のりも少しはゴールが見えたんでしょうか。

今回も、いろいろな事件が起こって九嶋大活躍(笑)
そしてことごとく、音喜多は肩透かしというか、目の前で幸運が逃げていくというか。。。不幸な攻めです。ここまで攻めが蔑ろにされる物語は珍しいのではないかな。

でも、今回は九嶋に「特別」って言ってもらえましたね!良かったね、音喜多さん。
そ…

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スクランブルメソッド 小説

谷崎泉  笠井あゆみ 

奇妙な二人だけど・・多分 恋

音喜多光希は、死別した恋人と瓜二つの久嶋藍に一目ぼれ。
惚れた弱みで、理解不能な天才・久嶋に振り回される。
体だけの付き合いを提案されても、幸せ。

以下発刊順。全部読むか、は、検討中。

音喜多光希x久嶋藍のシリーズ:調べたら5冊既刊
①スクランブルメソッド   2017/03/01
⓶コンプリートセオリー  2019/07/30
③同) OFFICIAL 3…

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闇夜を歩く(1) 小説

谷崎泉  有馬かつみ 

挿絵がイメージとピッタリ

生い立ちや出自の秘密が絡む、ミステリー系BL。
官能シーン少な目。心情描写重点。
凄く面白かったけれど、あっけない結末が物足りない。
2018年以降の新作が無い、絵師の有馬かつみさんの挿絵が李空のイメージピッタリで、綺麗。

李空:
政財界のVIP御用達の占い師。子春の名で未来をみる美貌の占い師。
男性客限定なのは、訳がある。
・・依頼者に抱かれることで未来を読む特異能力を、権力者…

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闇夜を歩く(3) 小説

谷崎泉  有馬かつみ 

文章はとても上手なんだけど・・

不条理の連続を切り返すのかと期待した3巻。

従兄の菅波に利用され、占い師・子春として闇の世界で活動してきた李空。
与党の大物代議士・猪飼の秘書・永島には出自の秘密がある。
永島を、心から愛するようになって李空は変わっていく。

李空は、未来を観ても、回避したり変える力を持たない。
永島の未来を観てしまった李空。

未来を見ても、変えられない李空が永島の為に行動して、一つだけ変え…

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その愛に終わりはあるか 小説

谷崎泉  yoco 

「ダークホースの罠」のスピンオフ

絵師買い。yoco先生の挿絵は、作品内容のダイジェスト。

胡桃が主役の「ダークホースの罠」より先に、
スピンオフの「その愛に終わりはあるか」を読んでしまった。

胡桃の上司、係長の南野が主役。その部下が、胡桃。
この作品の中の胡桃の役割がとても面白かった。
そしてあの美貌のバンパイアとまだ同居して一緒にいるというので、
「ダークホースの罠」も読んでみようかな、と興味が沸きました。…

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真音(3) 小説

谷崎泉  麻生海 

良かった・・・

明るい方向に進むような展開だけど、
任侠ものによくある突然のどんでん返しで不幸な結末になったら、どうしようと、
びくびく震えながら読み進めました。
だから気になって途中読書を休めない、一気読みです。

全てが上手く丸く落着して良かった。本当に安堵した
裏切り者は、神様か青木が罰を与えたし、槇原が手を汚さないでよかった。

ハピエンです。
結末を確認したら、緊張がほぐれてどっと疲れ…

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