谷崎泉さんのレビュー一覧

好きになるということ 小説

谷崎泉  高座朗 

まだ終わらなかった…

『愛するということ』続編。

灰田が壱のもとで働き出すところから始まります。
ぶっちゃけてしまうと、二人、全然進展しませんでした。
なんとなぁーーーーくそんな気がしていましたが、やっぱり続くのか…。

前作でなぜ壱が必死にエリエゼルホテルの仕事を取りたがっていたのかが明らかになりました。
そして、灰田がエリエゼルホテルの仕事に関わりたかったのかも。

羽田が昔の俺みたいだ、と壱が…

0

愛するということ 小説

谷崎泉  高座朗 

『声』

柔らかな日差しが降り注ぐ、春。
この時季になると体調を崩す壱はどうしても取りたい仕事のため、体調の悪い中プレゼンを行う。
しかし仕事となると顔つきは変わりその様は堂に入っていて熱意が伝わる、が。しかしながら再プレゼンを言いつけられてしまった。
再プレゼンを言いつけられたこと、そしてその人物の『声』に気持ちが治まらないままだった壱。
そんな中、目の前に現れたのは、再プレゼンを突きつけてきた張…

1

落花流水の如く 諸行無常というけれど (2) 小説

谷崎泉  金ひかる 

絶食系受け

谷崎作品の受けって、なぜか恋愛小説の主人公にしてはお世辞にも恋愛体質とはいえない人が多い。仕事をさせればとても真面目で優秀、家族や仲間、友人なんかもそれなりに大切にしてて、別に薄情というわけでもない。でもその人生において、恋愛の優先順位はとても低い。仕事面で遺憾なく発揮されるすぐれた頭脳も色恋沙汰には切れ味鈍く、他人が自分に向けてくる好意に疎いし、自分自身の相手に対する感情もいまひとつつかめてな…

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諸行無常というけれど 小説

谷崎泉  金ひかる 

それなりに面白いが、作者への期待値未満。

谷崎作品は好んで読んではいるものの、
これはできの悪い「しあわせにできる」みたいで
残念ながらいまひとつだった。

傲岸不遜な金持ちの御曹司で外交官の一之瀬と、
綺麗で有能ながら、何とも運に恵まれない朽木。
高校の同級生だった彼らが同窓会で再会したのだが……

一巻は恋愛って感じはない。
強姦で始まってとりあえず体はつなぎ、
心も繋がる予感……みたいなところまで。

一之瀬…

1

ファーストエッグ(4) 小説

谷崎泉  麻生海 

一気に読みました!

なんか、大変なものを読んじゃたなぁ~という感じです。
最終巻発売を待って満を持して一気に読みました。BLというよりは、事件もの、謎解きもの、人間模様ものとしての面白さのほうが強く、久々に寝食を忘れました。

特別な能力がある佐竹が、刑事としては新米の黒岩と追いかける事件の数々は、佐竹の能力が全開で秀逸でした。
それだけでも面白いのですが相棒の立ち位置だと思っていた黒岩の正体がビックリです。…

10

緑水館であいましょう 小説

谷崎泉  楢崎ねねこ 

カマカマカマカマ、カマ、カミィ〜リオン♪

……と思わず口ずさんでしまいましたが、
いえ、全然気まぐれな話ではございませんでした。

BL界には犬だの猫だの結構出て来るし、
犬になっちゃったり猫になっちゃったりする
狼とやモフモフと致しちゃったりする場合もあるけれど
これはなんと爬虫類、主にカメレオンです。


主人公の江原はペットショップのアルバイター。
わんちゃん部門勤務だったのに、泣く泣く爬虫類専門部門に移動。

3

ちゃんとわかってる 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

ほのぼのとして好きなストーリーです

低い評価が続いてますが、私は
このストーリー、ほのぼのとして好きです。
現実の公立中学の教師の制約とか知りません
フィクションの世界なので、そのまま受け止めています。

受け様 井川は、淡々と教師の仕事をする。
生真面目で、融通が利かない、しかも東大法学部卒の変わり種。
学校と離れたところに 住むのは
同性の恋人との同居を隠すため、
同性の恋人との生活も、「好き」という言葉が飛び…

1

ちゃんとわかってる 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

架空の話とは言え対応が緩過ぎる気がしました。

井川のような公務員の教師ではありませんでしたが、一般の学習塾で長いこと働き、ある種の職業倫理に染まったせいか、今回のこのお話はちょっと受け入れ難く、井川のなあなあ加減は不快でさえありました。こんなにも特定の生徒達との関係を教師の個人的なエリアにまで踏み込ませるのはどうかと思うような場面の連続です。BLはファンタジーと思おうとしたのですが、どうしても個人的には目に余ってしまいました。

過去の学…

5

ちゃんとわかってる 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

学園ドラマ9割、ラブ1割

公立中学の数学教師・井川(受け)は
鳶職の恋人・大滝(攻め)と同棲中。
高校受験を控えた生徒たちは
それぞれ不安を抱えており……


BLというより、学園ドラマに同性愛要素が申し訳程度についているような作品。
生徒と井川のやり取りが物語のメインで、恋人の大滝は井川に助言したり、家で料理を振る舞ったりと、サポート役に徹しています。

絡みはラストに一度だけ。
その他キス等のイチャ…

8

OFFICIAL 23 コミック

谷崎泉 

終わりにするには惜し過ぎる

『OFFICIAL19』から続いてきた「メリザントの泪」もこれにて終止符、ということで纏めてレビューです。

正直、ドロシーの指輪シリーズを終わりにするべく、駆け足だった印象が拭えません。
最初に散りばめた謎をそつなく回収はしているのだけど、あまりにあっさりとしか触れられず、ネタをひっぱったわりには効果半減なような。
作者さんの思惑通りに商業誌にて発行できず、このようになったのでしょうけれ…

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