谷崎泉さんのレビュー一覧

ちゃんとわかってる 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

ほのぼのとして好きなストーリーです

低い評価が続いてますが、私は
このストーリー、ほのぼのとして好きです。
現実の公立中学の教師の制約とか知りません
フィクションの世界なので、そのまま受け止めています。

受け様 井川は、淡々と教師の仕事をする。
生真面目で、融通が利かない、しかも東大法学部卒の変わり種。
学校と離れたところに 住むのは
同性の恋人との同居を隠すため、
同性の恋人との生活も、「好き」という言葉が飛び…

1

ちゃんとわかってる 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

架空の話とは言え対応が緩過ぎる気がしました。

井川のような公務員の教師ではありませんでしたが、一般の学習塾で長いこと働き、ある種の職業倫理に染まったせいか、今回のこのお話はちょっと受け入れ難く、井川のなあなあ加減は不快でさえありました。こんなにも特定の生徒達との関係を教師の個人的なエリアにまで踏み込ませるのはどうかと思うような場面の連続です。BLはファンタジーと思おうとしたのですが、どうしても個人的には目に余ってしまいました。

過去の学…

5

ちゃんとわかってる 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

学園ドラマ9割、ラブ1割

公立中学の数学教師・井川(受け)は
鳶職の恋人・大滝(攻め)と同棲中。
高校受験を控えた生徒たちは
それぞれ不安を抱えており……


BLというより、学園ドラマに同性愛要素が申し訳程度についているような作品。
生徒と井川のやり取りが物語のメインで、恋人の大滝は井川に助言したり、家で料理を振る舞ったりと、サポート役に徹しています。

絡みはラストに一度だけ。
その他キス等のイチャ…

8

OFFICIAL 23 コミック

谷崎泉 

終わりにするには惜し過ぎる

『OFFICIAL19』から続いてきた「メリザントの泪」もこれにて終止符、ということで纏めてレビューです。

正直、ドロシーの指輪シリーズを終わりにするべく、駆け足だった印象が拭えません。
最初に散りばめた謎をそつなく回収はしているのだけど、あまりにあっさりとしか触れられず、ネタをひっぱったわりには効果半減なような。
作者さんの思惑通りに商業誌にて発行できず、このようになったのでしょうけれ…

1

夢で逢えたら 小説

谷崎泉  三池ろむこ 

お笑いの世界を舞台に、手堅く読み応えのある良作

谷崎さんの描くお笑いもの。
今まで読んできた筆者の作品とは世界が違うのだが
安定感のある筆力は健在で、気持ちよく読める。

舞台は芸能界。
高校の同級生で、お笑いコンビを組んで8年になる賢介と律。

ツッコミの律は、高校時代から賢介に片思いをしているが
ブレイクした時期を過ぎ、二人はコンビとしても微妙な時期に来ている。
ボケの賢介は、お笑いではなく俳優として売れっ子で、解散の危機…

4

夢で逢えたら 小説

谷崎泉  三池ろむこ 

あれは究極のプロポーズの言葉だと思いました。

いつもの書店で特典つきフェアがあり、その時に初めて知り、
その機会に購入しました。

この作品は280ページほどあるのですが、そのうち約半分、
160ページくらいまで受けの律くんの辛く苦しい思いばかりが
書かれていて、もう律くんの辛さや苦しさがヒシヒシと
ずっと伝わってきて、もう痛々しくて見ていられなくて、
こちらの読み手が耐えきれないくらいでした。

律くんの長年の想い人で相方…

3

君が好きなのさ 1 小説

谷崎泉  こおはらしおみ 

すべてに置いて最低でした。

*谷崎泉が好きな方は読まない方がいいです。いいことは1字たりとも書いてません。


私、これ読んでしまって、あまりのダメージに一時はもうBL読めないかもしれないとさえ思っていました。

とりあえず・・・ゴメンナサイ、これだけは言わせて。吐き気を抑えられませんでした。←私はレビューで相当なことも書き散らかしてる自覚がありますが、この表現を使うのは初めてです。できる限り使いたくないと思って自…

12

名前を呼んで 小説

谷崎泉  今井車子 

まるで高校生同志のような・・・

27歳・元同級生の再会ラブ。

あとがきで『(自分にしては)とても可愛いお話』と言われていましたが、ホントに可愛かったです。可愛過ぎるくらいに。

いえ、私はこういうの好きなんですよ。大事なので強調します。こういう可愛いお話は大好きです。


成島(受)の背景からして決して軽くはないんですが、鈴木(攻)の一人称の語り口で進むので、実際以上にコミカルな印象を受けます。でもそれがよかっ…

0

もう一度好きになる 小説

谷崎泉  藤河るり 

今の男と昔の男。

イヤもう、攻キャラクターの存在感があまりにも薄過ぎてどうしようかと思いました。

というより、匡(攻)が仕事ばっかりしてて常に(家にもだけど作中に)不在って感じだったんです。『存在感』の問題ではなく実際に『存在』がないんですよ。

身も蓋もない言い方になりますが、私はBLに現実味(リアリティ)なんて求めてないんです。
まあ、一応その設定ならではのキャラクターが欲しいとは思いますけどね。…

0

嘘と蜜月 小説

谷崎泉  西村しゅうこ 

なんと言ったらいいのか・・・

読みながら『いったいどんな嘘が?』と心配なのか楽しみなのかよくわからないままに、それでも結構期待しつつ読んでたら・・・何これ?肩透かしというか期待外れというか。

特別な事件も起伏もなく、何気ない日常の描写がダラダラ続きますが、それは別にいいんです。

なんというか、前半のほのぼのしたトーンは結構よかったと思うので、それがいきなり断ち切られたというかまるで別の話になっちゃったように感じたん…

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