谷崎泉さんのレビュー一覧

あなたの恋人になりたい 小説

谷崎泉  祭河ななを 

フォール・イン・ラブって言葉がぴったりな

電撃が走ったような一目惚れ、から始まるお話です。
素直で、いい意味で捻りのない読みやすいお話でした。

ゲイでサラリーマンの青山と、鳶職で歳下の神。
年齢も職業も生活環境も違う二人が知り合い、友人として順調に仲良くなっていくのですが青山はゲイだと言えず、言えないままどんどん神の事が好きになっていきます。

それだけ、としかいいようのない、ほんとにそれだけで気持ちが育っていく、恋人になり…

1

愛するということ 小説

谷崎泉  高座朗 

性格男前受けの切ない想いが溢れる

谷崎さんの続きありの作品。
買って持ってはいたのですが、あらすじを読んだ時の受けの印象と挿絵の印象が違っていて長らく積んでおりました。
が、読んでみますとわたしのイメージがどうやら違ったようで(長身綺麗系のクールビューティーだと思っていた)、受けの説明には目が大きくて顔が小さいと。
なのでイメージを捨てて…と思いましたが、性格は男前系でどうしても自分の作ってしまったイメージを引きずってしまい…

1

あなたの恋人になりたい 小説

谷崎泉  祭河ななを 

恋人になった後も読みたい♡

本を整理していて、思わず本気で再読してしまいました

エリートで高学歴の青山(受)が、建設現場で働く、5歳年下の神(攻)との偶然の出会い、一目惚れから恋心を抱いて
でもノンケの神に気持ち悪いと嫌われたくなくて離れようとしたり
神の方も、どんな気持ちにしても青山を失いたく無い、傍にいたいと思い、恋人同士になるまでのお話です。

エリート、高学歴の青山ですが、地味な生活を送っているし、神も…

2

真音 3 小説

谷崎泉  麻生海 

魔性なり、真音

真音は長い小説です、一巻から三巻まで二段組で書かれていますので相当なボリュームがあります。これほどの長さで描かれているカップルは冨樫と進藤の一組だけです。
真音の中では彼ら以外にセックスしていません。良き相談役の槇原は決して性的な目で進藤を見てはいません。
三巻の長きに至り、二人の関係をブレることなく書き切った作品なのですね。
真音とはつまり、不遇な育ちで孤独な青年、進藤心音が自らの手で自分…

9

真音 2 小説

谷崎泉  麻生海 

冨樫に惚れた!

唐突に二巻からレビューです、理由はこの巻の冨樫が圧倒的にカッコ良過ぎでポーッとなってしまったからです。
一巻では進藤は冨樫に反発しながらも、身体では結ばれました。ヤクザの本部長である冨樫という男をどう捉えればいいのか、分からないながらもこの男のためにチーズを切った。でラスト。
二巻は冨樫の雄の魅力が炸裂!進藤は身体はもう陥落、心は後一息というところですね。そして冨樫の方も、進藤に完全に惚れてし…

4

緑水館であいましょう 小説

谷崎泉  楢崎ねねこ 

スピンオフの方が好みではありましたが…

スピンオフを先に読み、そちらがとても谷崎さんらしく笑えてお気に入りの一冊になっております。
谷崎さんはシリアスと笑える物との差が激しい作家さんで、気分で選べるのでその辺り大好きです。
なのでこちらの作品も随分前に購入していたのに、今までどこにしまってあるかわからなかったという…(汗

**********************
攻めはペットショップ『緑水館』のアルバイトで、25歳の江原…

5

魔法使いの食卓 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

ぼんやりした味の料理みたい

面白いはず。
だって谷崎さんだし、きっと面白いはず、
と思いながら、読み終わってしまいました。

細部は面白い……んだけれど、
全体としてちっとも面白い!という気分になれない。
美味しい(はずの)料理……を並べられて食べてみて、
えっと?きっとこれ、素材もいいし美味しいんだよね?
でも薄ぼんやりした味で、今ひとつよく分かんないんだけど?
という感じの読後感。

       …

2

あなたの恋人になりたい 小説

谷崎泉  祭河ななを 

タイトル通り素直な、気持ち良く読める一冊

エリートサラリーマン青山、御年33歳。
高級マンションに妹と暮らし、自らの性癖に引け目を持ち
かつての傷から恋なんてもう望まない……と暮らしている。

そんな彼が、偶然に出会った普段は接点がないような男に恋をする。
相手は、神(じん)28歳、鉄骨鳶、ガテン系。


ルビーの本は、本の作り自体も中身も薄くって
あまり手を伸ばさないのだが、
谷崎さんだし……と読んでみたら、なかな…

2

ちゃんとわかってる 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

甘くないのはかまわない

 中学の先生と鳶職という およそ接点のなさそうなお仕事同士のカップルだというので、そこに焦点を当ててるのかと思いきや、描かれるのは専ら先生の方の生徒に振り回される日々でしたね。鳶の日常ももっと読みたかったなあ。仕事柄鳶が命に関わる怪我をして、先生が病院へ駆けつけて「死ぬなっ!」とかいう展開があるのかと勝手に予想してたら、なんと病院送りになったのも先生の方だったし。そういえばわたしの同級生でも何人か…

3

真音 3 小説

谷崎泉  麻生海 

変わっていった皆の好機

元々ヤクザ要素のほうはおとなし目な話だが、最終巻では槙原の舎弟が銃撃されて、抑え気味だったものが一気に噴き出すような激しい展開になるのかと思っていたら、落ち着いた展開で読めた。

ここで槙原を止める為に覚悟を決めた富樫と進藤の関係がはっきりとして、それぞれの環境が変わっていく。

進藤も、彼の周りの人達もそれぞれに過去を見つめ直す転機があり動いていくのを読むと、巡り会わせの不思議というか、…

4
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