谷崎泉さんのレビュー一覧

しあわせにできる(3) 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

3課メンバーの妄想がすごい

しあわせにできる3作目。

相変わらず本田のまわりにはキャラの濃いメンバーが揃ってます。
今回は家出をした本田の義弟探しと説得に翻弄します。
仕事と弟探しでヘロヘロになっている本田を、有無も言わさず
早退させた久遠寺の強引さが良かったです。

そして3課のメンバーの本田に関する妄想がすごくて笑えました。
勝手な思い込みで自分に関する話があらぬ方向に膨らんでいく様子を
ため息をつき…

4

しあわせにできる(2) 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

振り回されっぱなしの本田

しあわせにできる2作目。

本田と久遠寺の関係(心情的な)は進展していません。
寮の隣部屋に越してきて同棲生活が始まっちゃっているので、
物理的な距離は確実に縮まっていますが(笑)
お気の毒様ですが、本田は完全に久遠寺に振り回されていますね。

本巻では本田の過去や家庭環境が見えてきました。
高校時代に夜の世界でバイトしていたなんて意外でした。
それにしても、ちょいちょい登場して…

0

しあわせにできる(1) 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

俺様きゃら炸裂

しあわせにできる、1作目。
NYから帰国した久遠寺と建設課で忙しく働く本田のお話しです。

二人とも仕事のできる切れ者ですが、それゆえにぶつかることも多いという王道BLでしょうか。
ただ、久遠寺の俺様キャラは半端ないです。
相手の話を聞かず、自分の思うままに行動するマイペースっぷりがすごい!
(若干強引すぎるやり方に引いてしまいそうな部分もありましたが)

そして、そんな久遠寺に振…

0

リセット 下 小説

谷崎泉  奈良千春 

読み応えあり

リセット下巻。
上巻に続き、小説としては読み応えがある作品でした。
特に事件の真相など、最後まで飽きない展開で興味深く読めました。

ただBL作品としては弱かった気がします。
倉橋の義兄橘田への一途な思いは分かったのですが、
橘田が倉橋に惹かれたポイントもいまいちわかりませんでした。
どちらかというと、幼馴染の高平とくっついてほしかった。
(あくまで個人的な好みですが)

でも…

5

リセット 上 小説

谷崎泉  奈良千春 

まだBL要素は少ない

サスペンスものの上巻です。
現在から始まり→過去の回想→そして現在と話が展開しています。

心に疵をかかえた橘高と幼馴染の尚徳、義弟の倉橋の3名が登場します(三角関係?)が、上巻ではまだBL展開まで進んでいません。

過去のトラウマが結構重たい内容で、暗いトーンの作品となっていました。
なのでシリアスものが好きな人には読み応えがあると思います。

3人それぞれの心情がはっきりしてい…

3

真音 2 小説

谷崎泉  麻生海 

怒涛の第2巻!

シリーズ第2巻の新装版。
前巻と同じく「真音」、「逢瀬」(槇原視点の過去編)、「逢瀬」(書き下ろし)の3本立てです。

本編、書き下ろし共にクリフハンガー的引きで、今すぐにでも3巻が読みたくなる内容。
新装版の書き下ろしでここまで凝った展開は珍しく、旧版既読の方が読んでも面白いのではないかと思います。


まず本編は、進藤(受け)と富樫(攻め)の過去が朧げに明らかになり、それに伴い二…

3

秋のリンクスフェアプレミアムマガジン 2015 グッズ

ノベル6作品&コミック7作品の132ページ

雑誌「リンクス2015年11月号」とフェア対象作品の帯にある応募券で申し込みができます。

私は、谷崎泉先生の「願いごとは口にしない」が読みたくて応募したのですが、水壬楓子先生の「エスコートシリーズ「フィフティ」の番外編が想像以上に素敵で望外の喜びでした!

他の作品も素敵で未読の作品も買いたくなる内容だったのですが、書ききれないので感想は3つだけに留めます。

「愛も せいいっぱい」…

1

地上に堕ちる間に 小説

谷崎泉  北畠あけ乃 

雪が降ったら。

挿絵で小説を選ぶ決まったイラストレーター(漫画家)さんがおりまして、北畠あけ乃先生はその一人。谷崎先生の小説となりゃ絶対買い!です。北畠先生のイメージなのかしっとりとしたアンニュイなテイストのお話に遭遇する印象がありますが、このお話も例に漏れず。物語は終始切なくて息苦しいトーンに満ちていました。

冒頭、悲しいエンディングかもしれないとハラハラさせるかのような、冬の寒々しく心細いシーンから始ま…

1

真音 1 小説

谷崎泉  麻生海 

静謐で味わい深い任侠ドラマ

2009年の作品の文庫版。
続編も順次文庫化されるとのことです。

極道の世界を描いた物語でありながら、この1巻では派手なドンパチは一切なし。
淡々とした筆致の中に浮かび上がる人情の機微、キャラクターの人間味といったものが大変味わい深い作品です。

あらすじ:
失踪した母親の借金を背負わされた溶接工の青年・進藤(受け・21歳)。
工場をやめさせられ、ヤクザの槙原に連れて行かれた先で…

6

「ダークホースの罠」出版社SSペーパー グッズ

コメディだとしても…

胡桃の女性部下・玉置にスポットライトを当てたSSです。

殺人事件の現場に遅れてやって来た玉置。

キャリーバッグを引きながら現れた姿に、
「ご苦労さん。旅行中だったのか」
と胡桃が尋ねると、
「コミケですよ。今日、初日だったんです」
という返答。

更に、殺人事件の概要を説明しようとする胡桃を遮り、
「戦利品」こと同人誌を安全な場所に置くことを優先しようとしたり、
18禁…

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