碧雲
「しのぶれど」は、「白の無言」の番外編なんだけど、さらにそれの番外編。だと思う。
非常に短いオマケである。
内容としては、士官学校での2人。他に、下宿でのエピソード。下宿で、高橋が一人桐島を想ってソロプレイに勤しんでいると、実家から爺や(執事)が差し入れを持参して…。BLあるあるだと、そこで想い人ご本人登場が定石なのだが、まさかの家族に最も近い人に見られ、恥ずか死ぬ顛末。高橋の高橋が立派に成長…
「白の無言」の番外編なのかな。
戦時中のままならない恋に翻弄される 悲運の士官候補生の日常を、パラレルワールドの様に、明るくライトに綴っている。これを読むとホッとする。「白の無言」がダーク過ぎて、ツラいので、彼等にも愛おしく思える日々があったのだと知って、ホッとするのだ。
陸軍士官学校で同期の2人、高橋と桐島は噂になる程の美少年で、先輩達に懸想されるが、
シリアスな「白の無言」と違って、それ…
「しのぶれど」と「貴様と俺」を先に読んでしまっていたので、この作品がこんなにも悲しく、ダークネスな物語であるとは思いもよりませんでした。この士官学校で出逢い、
ほぼ高橋の一方的な、桐島への恋慕がコミカルに描かれていく2作品と違い、非常にシリアスでダーク。もしかしたら、だからこその他の2作品なのかも。
士官学校で出逢った美しい桐島は、妾の子だと揶揄されている。
事実、新橋一の芸者の息子であ…