大竹直子さんのレビュー一覧

阿修羅の契 コミック

大竹直子 

衆道 歴史BL

大竹直子先生は、ずっと衆道をテーマにした歴史作品を描いている作家。
特に、衣装や髪型等当時の風俗について仔細に調べて描いていて、好き。

●宇喜多直家:中国地方の三大謀将の一人
『太閤記』では、斎藤道三や松永久秀に並ぶ悪人。毒殺や計略が得意な武将。

(天正7年(1579年)直家は、織田信長や西播磨の赤松政秀と結び、
実際は、毛利氏と手を切り、穝所元常とは敵対していなかった。)

2

白の無言(しじま) コミック

大竹直子 

お耽美!!!!!!

昭和初期、士官学校で共に高め合う2人、強くて気高くお耽美!!
この時代の男子感がなんとも…重苦し。
もう1編の軍事物は総ツッコミしたくなる振り切れ方、
義経×敦盛は麗しく、濃ゆい世界でした…

表題作はもう少し感情、腹の内で思っていることを知りたいところだれど、
安易に口にするものでないって、この時代特有の日本男児感にも感じられ…耽美!!
めちゃくちゃ、ずーーーん。って気持になりまし…

2

貴様と俺 コミック

大竹直子 

エリートにもおバカな青春あり

「白の無言」の番外・「しのぶれど」。そのまた番外編の同人誌が本編「貴様と俺」です。
「しのぶれど」よりももっとコミカルなテイスト。

桐島の日誌を盗み読む高橋。俺の事書いてないかな…
一言も書いてありません。
そこに桐島が来て、慌てて自分の日誌を落としてしまう。桐島はそれを読むが、内容は桐島の事ばっかり!
とか。
おぼっちゃまだから縁談が降ってくる高橋。全く気が乗らず桐島との縁談なら…

0

しのぶれど コミック

大竹直子 

凛とした桐島の美しさが際立つ

「白の無言」のアナザーストーリー、というかどっちかというとパラレル的な?
というのも、「白の無言」というのは、二・二六事件に絡んで官僚に転じた高橋と、肺を病み愛国を貫けぬと自刃した軍人桐島の実らなかった想いのお話だったわけで。
だけどこの「しのぶれど」は高橋と桐島の屈託ない青春が描かれていて、本編「白の無言」の寂しさ、やるせなさは無い。

高橋は凛とした桐島に惹かれている。
高橋は元々育…

1

白の無言(しじま) コミック

大竹直子 

友を愛し。國を愛し。その愛ゆえに死ぬ男

2020竹書房の日にてget。
前からずっと読みたかった作品。内容は、5作品収録の短編集。
どの作品もとにかく絵が素晴らしい。

「白の無言」
二・二六事件に絡めた士官学校の親友同士の、実らずに散った心。
いやらしい権力者たちに体を貪られる桐島を「聖セバスチャン」になぞらえる…それは完全に三島的。
非常に劇的で、戦争や一方的な思想の愚かさを感じさせる一編。

「古痕」
桐島信夫…

2

貴様と俺 コミック

大竹直子 

どっちなんだ⁈ 高橋‼︎

「しのぶれど」は、「白の無言」の番外編なんだけど、さらにそれの番外編。だと思う。
非常に短いオマケである。
内容としては、士官学校での2人。他に、下宿でのエピソード。下宿で、高橋が一人桐島を想ってソロプレイに勤しんでいると、実家から爺や(執事)が差し入れを持参して…。BLあるあるだと、そこで想い人ご本人登場が定石なのだが、まさかの家族に最も近い人に見られ、恥ずか死ぬ顛末。高橋の高橋が立派に成長…

3

しのぶれど コミック

大竹直子 

俺は貴様を守り、国を守る‼︎ 軍人ブラボー‼高橋の煩悩炸裂軍服萌えに。

「白の無言」の番外編なのかな。
戦時中のままならない恋に翻弄される 悲運の士官候補生の日常を、パラレルワールドの様に、明るくライトに綴っている。これを読むとホッとする。「白の無言」がダーク過ぎて、ツラいので、彼等にも愛おしく思える日々があったのだと知って、ホッとするのだ。
陸軍士官学校で同期の2人、高橋と桐島は噂になる程の美少年で、先輩達に懸想されるが、
シリアスな「白の無言」と違って、それ…

3

白の無言(しじま) コミック

大竹直子 

追憶の彼方に。

「しのぶれど」と「貴様と俺」を先に読んでしまっていたので、この作品がこんなにも悲しく、ダークネスな物語であるとは思いもよりませんでした。この士官学校で出逢い、
ほぼ高橋の一方的な、桐島への恋慕がコミカルに描かれていく2作品と違い、非常にシリアスでダーク。もしかしたら、だからこその他の2作品なのかも。

士官学校で出逢った美しい桐島は、妾の子だと揶揄されている。
事実、新橋一の芸者の息子であ…

4

三献茶異聞 コミック

大竹直子 

三成の恋

メインのお話は、三成とお葉の悲恋。
若い時に好きあった二人だが、お葉は秀吉に見染められてお嫁に行く。
お葉の口利きもあって取り立てられた三成。しかし、お葉は第一子を幼くしてなくすと自分も入水してしまう。
というところでお終いで、男女の悲恋ものになっています。

タイトルの三献茶は、三成の逸話から題材をとっているが、どうも真偽のほどは疑わしいようです。三成が鷹狩りを終えた秀吉に三杯の茶を献…

1

裏直家 阿修羅の契外伝~男と男~ コミック

大竹直子 

直家のフィクションもの(続)

こちらは、対になる「表直家」が男女メインに対しがっつり男男。

直家は歴史上は策士として知られているようですが、この作品では知に長けながらも美男子という設定。
主人である宗景と、親戚の婚姻関係など何もつながりがなくなったとき、自身の体を差し出します。美しい直家にはまってしまう宗景でした。

大竹さんは、カバーや見開きなどのイラストがほんとに美麗で見応えがありますね。

セリフがなぜか…

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