大竹ともさんのレビュー一覧

ナチュラルプレイス コミック

大竹とも 

静かな空気がいい

1997~2000年に雑誌に掲載された合計6つの短編が収録されています。
絵も台詞もとてもシンプルで無駄なものがありません。
この作家さんの単行本を読んだのはこれで2冊目なのですが、この雰囲気は好きです。
時々、台詞がシンプルすぎて何の事を指しているのか、誰の台詞なのか迷う時があります。
この辺りは数読むと慣れてくるのかもしれませんが、この作家さんは作品数が少ないんですよね…。
手書きの…

1

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

木原先生原作のコミック

「ergo」という、丸々木原先生の雑誌(!)に掲載された作品のようです。腐歴が長くはないのでそれ以上がよく分からず、木原先生の小説もあるのかと少し調べてみましたが、大竹先生のコミックのみ、らしいですね。
今作の主人公はブライダルコーディネーターの朝霞武史。初めて結婚式を担当したお客さまの笹川と一年ぶりに再会して恋をしますが、木原先生らしくすんなりとはいかない恋です。以下ネタバレしますので改行しま…

2

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

この表紙すごい好き

攻は何の取り柄もない地味でいけてなくて優柔不断な攻と、若干空回り気味で色んな意味で不憫な受。
何の変哲もない地味な設定なのに、最後まで一気読みしてしまう吸引力がありました。

とにかくね、すれ違うすれ違う。
もう何をどうやってどの辺のボタンを掛け違えたらこうなるのかって勢いで、見事なすれ違いっぷりでした。
そのすれ違いがまた切なくて、この冴えない攻を見てると、イライラしっぱなしなんですが…

1

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

タイトルが素敵。

姉の結婚で知ったブライダルコーディネーターの仕事に憧れ、自らその職に就いた仕事熱心な朝霞武史と、彼が初めて担当した顧客で実直な公務員、笹川吉郎の物語。冒頭、結婚式の回想シーンでの、笹川が花嫁にとった行動にハッとさせられます。もう、この時点でグイっと引き込まれてしまうんです。

木原作品できゅーんとさせられるなんて初めてでした。作家さまはホントにリアルなフツーっぽいの男の人を描くのだけれど、その…

3

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

堂々巡り

久々に合体しないBLを読んだ気がします。
受が受受しくないというか、リアルに人間臭い感じがして
個人的には読後はわりと気持ちよく読み終えたかなという感想。

ウェディングプランナーを務める受。
相手は、初めて結婚式をプロデュースした新郎。
思い入れのある相手との再会。幸せな結婚生活を送っているのかと
想いきやーというところですね。
はじめはその気なんかなくて、だんだん一緒にいるのが…

2

恋について コミック

大竹とも  木原音瀬 

単独でもOKですが、ぜひ原作小説の後に!

原作小説のストーリーに、忠実に沿っています。小説1冊分をコミック1冊分に収める手腕に舌を巻きました。はしょっている部分もありますが、大筋は盛り込まれています。

作者様は原作の挿し絵を描かれていたこともあり、原作の既読者からしても、キャラのイメージに違和感ありませんでした。ただ、登場人物の感情は、小説の方が入り込みやすいです。原作を先に読んでおくと、その辺りが補完できて良いです。

こちら…

5

アパートで愛おしい君が泣く コミック

大竹とも 

侘しさの正体

ミニシアター系の邦画を思わせる独特な雰囲気の作品。
暗く静謐、それでいて濃く激しい情のようなものは
そこかしこに燻っていて、37ページの短編ながら
鮮烈な印象を残します。

美術スタッフの石川と若手役者の伊加味。
(石川が敬語だから年下攻でしょうか。)
地味で暗くて仕事での立場も弱い二人は
似た者同士仲良くなり、伊加味が石川のアパートに転がり込む。
しかし、徐々に伊加味が売れ始め…

3

アパートで愛おしい君が泣く コミック

大竹とも 

期待をこめて

この作品がまったくレビューされていないため、初めて会員登録しました。
どちらかというと大人しくて暗そうな二人が、小さなアパートや撮影所の隅などの暗い場所で話は進行します。二人のうち一人は人気の出だした俳優(タレント?)なので、その撮影現場やテレビ画面で映る場合は明るいのだろうなと思わせ、だから二人が一緒に部屋にいる場面の暗さが強調されます。派手である業界で、しっとり進行する二人の関係がイライラさ…

3

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

恋とは何だろう

 姉の結婚式プロデュースに感動して、ブライダルコーディネーターの職に就く朝霞と、彼の最初のプロデュースしたカップル笹川のお話です。

 笹川夫妻は結婚式に戸惑うのでも、喜ぶでもなく淡々と打ち合わせを行い、何かが欠けたまま結婚式当日を迎えます。

 朝霞と笹川が再会した後に、朝霞はこの結婚が偽りの、形だけの結婚であることを打ち明けられます。笹川夫妻に欠けていた恋愛感情が分かった時点で、「恋っ…

2

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

当たり外れはあって当たり前

私にとっては木原さん第2弾。読んだのは2008年です。
全体的におっとりとした優しい雰囲気のお話で、イラストもイメージ通り。
でもね・・・
ブライダルコーディネーター朝霞と、そこを介して式を挙げた新郎笹川とのお話ですが、 美形でもなくゲイでもなく、そこら辺にどこにでもいそうな青年たち(というにはもうちょっと上の二人かな)で、残念なことに私にはどこにも萌えを見出せませんでした。
ありふれた二…

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