大黒屋りんごさんのレビュー一覧

傍に在るなら、犬のように 小説

魔鬼砂夜花  大黒屋りんご 

みんな暖かい

初読み作家さんです。
「ヤクザ・裏社会」のキーワードで見つけた作品だったと思います。
事前の情報は全く何もなかったので(表紙だけしか見てません。あらずじも読む前には読まないので)、特に何も期待せず読み始めたのですが、なかなかどうして、良かったでございますよ。^^

主人公はもうすぐ中学を卒業しようとしている15才の少年、伸幸君。
彼はまだ15才だというのに、しょっちゅう子供を置いて男の元…

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傍に在るなら、犬のように 小説

魔鬼砂夜花  大黒屋りんご 

BLじゃなくても、良い話だった。

家族とは?
本当の親子の絆とは何か?
って考えさせる、普通にジュニア小説として、良い話だった。

女としてしか生きられない、身勝手な母に、何度も捨てられながら、それでも、子供は親を選べないと、自分の境遇を諦め、受け入れてきた伸幸。
手紙と地図だけを渡されて、尋ねていった先にあったのは、血縁よりも情に溢れた、何とも暖かい所で、、、
それまで、境遇に、ただ押し流され、やり過ごす事だけで生き…

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傍に在るなら、犬のように 小説

魔鬼砂夜花  大黒屋りんご 

初めて触れたあたたかさ

家族愛がメインのBLです。
大丈夫大丈夫と気構えて読んでいたにも関わらず、受けの健気さにふいに泣かされた本です。
攻めの顔が強面で墨や真珠も入れていますが、家族が極道なだけで、かろうじてヤクザではないです。
建設会社の社長で、寮に皆を住まわせています。

強面の家主・須藤恭二(32)包容力硬派攻め×中学生・杉浦伸幸(15)意地っ張り健気受け
新しい男が出来る度に母に捨てられて、施設に行…

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傍に在るなら、犬のように 小説

魔鬼砂夜花  大黒屋りんご 

隠された過去にあるもの……

 母親に連れだされ施設を出た伸幸は、手紙と地図だけを渡されると、また、母親とはぐれてしまう。その地図の通りに伸幸が行くと、不思議な会社に辿り着き。
 そこにいた人に、あっという間に名字も歳もバラバラな住人達の住む家に連れて来られてしまう。
 手紙に書いてあったのは、そこにいたヤクザな家主が「父親」だということで、そこから奇妙な居候生活が始まる。

 最初、ダメな母親を持ったばかりに、施設に…

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