浅見茉莉さんのレビュー一覧

白衣の熱情 小説

浅見茉莉  高永ひなこ 

切なく甘く、一途な再会ラブロマン

ちょっと大学病院の外科に行く用事などありまして、ふと思い出した本作。
時々こういうベタに切なく甘く、エロい話が読みたくなるんですが、
このカップルは昔読んだ時から、かなりのお気に入り。

「白衣は愛に染まる」(全2巻)というやはり医者もののスピンオフで、
さらに同シリーズはに「白衣は情熱に焦がれて」というものもあります。



医学部時代の同級生、敦希と浅倉。
誠実で美貌だが人…

1

シャッター 書き下ろしショートストーリーペーパー グッズ

バカップルが出来上がってました

本編後、病気も治り、今では青磁部屋に毎日帰る事が当たり前になった
ある日の出来事を描いた番外編ショート。

いつもより早めの仕事を終えて、青磁の待つ部屋へ帰った檀は、
いつもはおかえりと言いながら迎えてくれる恋人が出てこなくて、
それでもシャワーの音で、いつも自分が帰って来る前に全てを済ませて
タイミングよく出迎えてくれているのだと気がつきその細やかさに微笑する檀。

そんな風に年…

2

偏愛シンメトリー 小説

浅見茉莉  Ciel 

壊れている双子の愛

兄弟もので双子の禁忌、それも禁忌でも好きなら仕方内的なハッピーにもつれ込む
そんな内容とは違う、まさしく禁忌で精神面では破滅的な壊れた兄弟愛。
この作品を一応のハッピーと捕えるか、いずれまた起きるであろう悲劇と捕えるか、
読み手で変わってくるかもしれないと読みながら感じてしまう。

人間の精神構造は不思議で未知の世界、これ以上許容できない精神的負荷がかかると
防衛本能が発動するのか、人…

2

シャッター 小説

浅見茉莉  みずかねりょう 

愛の力ですねぇ

病気ものの歳の差カップル、ベタ展開でありがちな展開ではあるのですが、
不覚にもウルウルさせられる健気で切ない流れに萌え萌えしちゃいました。
それに読み始めの前半部分に感じていた攻めである青磁なんて、かなりびっくり。

出会い、それも青磁側からの一方的な出会いが病院だから推察すればそうかもと
思えるのですが、作品の人物紹介で青磁の年齢を見なければ未成年には
とても感じなかったですね。

6

偏愛シンメトリー 小説

浅見茉莉  Ciel 

きみはぼく、ぼくはきみ

ガチ双子の禁忌モノで、意外にも直球勝負作品でした。
双子ゆえに元々二人は一つの存在、だから愛し合って当然なんだ、そこに理由はない。
ですので、後半リバーシブルで受け攻め逆転します。
同時に出たクロスノベルスの健気でハッピーな作品と反対側にある、ちょっとダークな作品で、今月は二種類を楽しむことが出来ました。

友人達を呼んであまりにドンチャン騒ぎをするので苦情が出て住んでるアパートを出なく…

5

シャッター 小説

浅見茉莉  みずかねりょう 

相手を幸せにしてあげたい気持ち

一途に相手を想うワンコの入った歳に似合わず男前で健気な年下攻めと、彼を愛することの不安を抱えながら一緒に生きたいと彼の為に陰で尽くした素直になれない年上受けの歳の差モノ。
作中に、急性骨髄性白血病とか難病が登場して、ううっ、、、ちょっとズルイと思いながらよく病気の事もわからないので、こういうものなのだろうと思ってみました。
多分、好きな人を救うためにまだ恋人になったわけじゃないのに、必死で尽力…

7

この恋、温めますか? 小説

浅見茉莉  三池ろむこ 

物語の締め括り(オチ)が面白いです。

新刊チェックで、表紙絵が気になっていました。
あらすじを読んで、ずっと迷っていましたが、
やはりコンビニで「自転車、売ってますか?」と尋ねる
世間知らずの御曹司が、コンビニでアルバイトするというのが
どうしても気になって、特典つきのいつものお店で購入しました。


読んでみると、あらすじ通りに、いや、あらすじ以上に
世間知らずというか、深窓の箱入りっぷりに楽しませて頂きました。

1

海賊王子の誓愛 小説

浅見茉莉  東野海 

死でも断ち切れない絆

死でも断ち切れない絆、それが「対」北欧の古き言い伝えで血と血の誓約みたいです。
今回の主役二人のその言い伝えの儀式、それも運命的な偶然が重なって対になり、
受け様が1歳攻め様が3歳くらいの出来事なのですが、攻め様はその時に誰かに怪我を
負わされ、捨てられていたようで、受け様の母親に兄弟同然に育てられるのです。

そして、年月が過ぎる中で、対の相手として受け様は攻め様に対してかなり執着して…

3

極道と恋と代償 小説

浅見茉莉  北沢きょう 

こういうのもあるんだ…。

極道に面倒事。
助けてもらったお礼といえば、身体で払え!
………そんなお話なのかと思ってたら、そうではなく。

元々、受・一哉がやっていた蕎麦屋の常連だった攻・極道の橘高。
ある窮地から一哉を救うことになるのですが、そこに下心みたいなのはなくて。
けれど、それでは気がすまないとお礼をしたがる一哉。
物や金銭は受け取らない橘高は、一哉を引かせるために「じゃあ、身体で」というような言葉を…

0

青楼艶話 小説

浅見茉莉  サクラサクヤ 

不器用な者同士

全体的にシリアスで辛く哀しく切ないストーリーのラブで、お互いの立場の違いから
思い合っていてもどうにも出来ない恋が描かれています。
受け様視点で描かれているので攻め様の気持ちがなかなか読め難い事もあるのですが、
相手の事を思うが故に一定の距離以上近づく事が出来ないジレンマが読んでいると
後半に感じられます。

個人的には甘い話が好きなので趣味的な問題で中立評価なのですが、この作品を読む…

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