浅見茉莉さんのレビュー一覧

金硝子の恋情 小説

浅見茉莉  緒田涼歌 

ちょっとわかりにくいかなー。

あらすじだけ見ると強引な感じの攻に受がお金のために…的な風に見えるんですが、お話はもっと入り組んでいて。
いや、一見、攻は受のことを財産目当てみたいに見てる風なんだけど、それも実はいろいろ事情があって…っていうちょっと最終的にサスペンス?っていうか犯人がいるみたいな(すごく下手くそな日本語ですいません)
ただ自分の感情だけで受とそういうふうに接してるわけでじゃないんですよね。
っていうか、「…

2

BE WILD 小説

浅見茉莉 

読みでのある総集編

『天狼は宝珠に酔う』の番外同人誌の総集編。
かなりの厚みがあり、結構読みでのある一冊だった。

本編は、匈奴の王である旋牙と、彼のもとへ楼蘭から送られた美しい王子・景瓏の恋。
人質として送られ、野性的な王に強引に身体を奪われ、
最初は怯えるだけだった景瓏だが、
やがて二人は互いに強く求め合うようになり……
美しい挿絵は、亡き朝南かつみさん。

野性的で強引な攻めと、健気な受け。

2

籠の鳥は夢をみない 小説

浅見茉莉  南田チュン 

タイトルや序盤より甘い話

王道の、華族凋落、借金のかたに身体を奪われ……というお話。

実家の商売の破綻、父の自殺の後、冴島弥は家令により山奥の寺に匿われるが
そこでの日々は、住職の目を盗んで僧侶達に彼を輪姦・凌辱される苦痛の日々。
そんな日々が続いたある日、成り上がりの若金融業者である鏑木という男が
彼の身柄を引き取りに来る。

鏑木が肩代わりしてくれた借金を返すべく、要は今度は彼に抱かれる日々になる……

2

ウォーターリボン 小説

浅見茉莉  岩清水うきゃ 

エロ満載なのに、感動もできる1冊です!

古い作品ですけど、お気に入りの1冊なのでご紹介!
表題作の『ウォーターリボン』+脇キャラが主役の『誘惑の糸』2作品収録。

凄くエロシーンが多く濃厚な作品でもあるんですけど、それ以上にストーリー展開に魅せられ満足させられる作品だと思います。
設定や展開、描かれている文章もしっかりしていて、本当にせつなくて綺麗です。
綺麗って言い方も変だとは思うんですけど…本当に綺麗だと思うストーリーなん…

5

誓約の傷 小説

浅見茉莉  周防佑未 

一見ハードな物語のようだが、案外甘い。

ヤクザの息子だった漣は、敵対組織の襲撃によって両親を亡くした後、
同系列の藤堂組に引き取られる。
そこで藤堂組長の庶子である二歳年下の耿輔と出会い、互いに惹かれていく。
高校卒業後漣は、邸内の離れに住む彫り師の弟子となるが、
実質的に組みを率いる耿輔の腹違いの兄・隆吾が漣に感心を示し……。

前半の「知身雨」は、10代の二人が惹かれ合い別れざるを得なくなるまで。
後半のは、数年後隆吾…

1

上海ブルー 小説

浅見茉莉  緒田涼歌 

いろいろ詰めが甘いかな。

時は1930年代、所は魔都・上海……
抗日騒動で記憶を失った翠蓮は、裏社会を牛耳る「東幇」の李に拾われて育つ。
武術も性技も仕込まれ、時には身体も使って組織の為に働く翠蓮。

イギリス人の実業家ウィリアムから情報を聞き出せと、男娼を装い近づいた翠蓮は、
出会ってから日も経たずに、ウィリアムに身請けされて彼の邸で暮す事になる。
しかし、何故かウィリアムはもう翠蓮を抱かないと言う。
誠実…

0

Lovers - 白衣シリーズ総集編 - 小説

浅見茉莉 

白衣の恋人たち

「白衣は愛に染まる」(全2巻)「白衣の熱情」「白衣は情熱に焦がれて」の、
通称白衣シリーズの番外編同人誌の総集編。

本編後長崎の救命救急センターに行ってからの、宇堂将悟と朝霞洵がカップルが主だが、
他に「熱情」の浅倉と敦希、「情熱に〜」の築城と日下の話、
更には、スピンオフで、将悟の在米時代の同僚の町田と英国籍の中国人医師ヴィック。

メインの将悟×洵は、あまあまあり妄想話あり家族…

0

白衣の熱情 小説

浅見茉莉  高永ひなこ 

切なく甘く、一途な再会ラブロマン

ちょっと大学病院の外科に行く用事などありまして、ふと思い出した本作。
時々こういうベタに切なく甘く、エロい話が読みたくなるんですが、
このカップルは昔読んだ時から、かなりのお気に入り。

「白衣は愛に染まる」(全2巻)というやはり医者もののスピンオフで、
さらに同シリーズはに「白衣は情熱に焦がれて」というものもあります。



医学部時代の同級生、敦希と浅倉。
誠実で美貌だが人…

1

シャッター 書き下ろしショートストーリーペーパー グッズ

バカップルが出来上がってました

本編後、病気も治り、今では青磁部屋に毎日帰る事が当たり前になった
ある日の出来事を描いた番外編ショート。

いつもより早めの仕事を終えて、青磁の待つ部屋へ帰った檀は、
いつもはおかえりと言いながら迎えてくれる恋人が出てこなくて、
それでもシャワーの音で、いつも自分が帰って来る前に全てを済ませて
タイミングよく出迎えてくれているのだと気がつきその細やかさに微笑する檀。

そんな風に年…

2

偏愛シンメトリー 小説

浅見茉莉  Ciel 

壊れている双子の愛

兄弟もので双子の禁忌、それも禁忌でも好きなら仕方内的なハッピーにもつれ込む
そんな内容とは違う、まさしく禁忌で精神面では破滅的な壊れた兄弟愛。
この作品を一応のハッピーと捕えるか、いずれまた起きるであろう悲劇と捕えるか、
読み手で変わってくるかもしれないと読みながら感じてしまう。

人間の精神構造は不思議で未知の世界、これ以上許容できない精神的負荷がかかると
防衛本能が発動するのか、人…

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