雪代鞠絵さんのレビュー一覧

全寮制櫻林館学院~ルネサンス~ 小説

雪代鞠絵  高星麻子 

高潔で不器用な女王さまと、策士で問題児な騎士さま

シリーズ2作目と知らず、これから読み始めましたが、これだけでも楽しめました。

カトリックの、全寮制中高一貫男子校が舞台。ソルトラムと呼ばれるエリート集団に属する幼馴染2人が主人公です。
エリートなのに問題児な蓮×潔癖で優等生な香月
生徒会副会長と生徒会長の下克上です。


元々、無意識に惹かれあっていた幼馴染2人。嫉妬したり、庇ったり、放っておかないのに、中々くっつこうとしなくてじ…

3

蜜月~Honey Moon~ 小説

雪代鞠絵  片岡ケイコ 

英国?BL。

片岡ケイコ先生が好きなので、旧版を選びました。初読みでこれを読んじゃって、実は一瞬萎えかけた…。たまたまこれが合わなかっただけで、積み本の中にはドストライクがあるだろうと信じております。初読みの印象が芳しくなくても、後でメチャクチャハマった作家さまは数知れずですから。ま、その逆もよくあるよね…。

BLあるあるネタの一つとして、受けの姉妹と結婚した相手が実は受けのことを狙っていたっていうのがあ…

1

甘くて純粋、少し悪党 小説

雪代鞠絵  高星麻子 

解放するための

昔から男性から性的な被害を受けてきた受の祐一と、モデルという華やかな世界に生きながらも過去は暗く愛情に飢えた攻の董莉のお話。既に付き合っている状態からの物語のスタートでしたが、甘いけど切なくて、私はとても好きなお話でした。
一冊の中に2話入っていて、両話ともSMプレイ…といっても痛いのではなく、縛って目隠ししたり放置だったりの精神的なものを含んでます。それも、トラウマ持ちの祐一の頑なに閉じた心を…

5

甘くて純粋、少し悪党 小説

雪代鞠絵  高星麻子 

前半はかなりいいが、全体としては中途半端……

雪代作品に、高星さんの挿絵というのは、個人的にかなり好き。
ということで読んでみたんですが、正直中度半端な読後感だったと思います。

               ◇

人気モデル・薫莉×心理学専攻大学院生・真中。
話の最初から二人は同居しており、何故二人が惹かれ合ったのか?は
今ひとつよく分からないまま話が進む。

その生い立ちの特異さから、並外れて奔放な薫莉。
一方の真中は…

6

真夜中のカフェでお茶を (2) コミック

雪代鞠絵  葉芝真己 

みんな大人の所がいいです

1・2巻で完結です。
しかし、う〜〜んこれは…。
登場人物達の性格や行動に納得できるかどうかが「萌え」の分かれ目のような。
私はですね、ここに引っかかってしまう。
柚木が瀬尾さんへの「好き」を引きずってて、というのはまあいい。というか仕方ない。
瀬尾は…私はこの人苦手です。正に価値観の違いというか。
瀬尾は別に柚木を軽んじてるわけではなく、弄んでるわけでもなく、まして騙してもいない。

4

片翅蝶々 小説

雪代鞠絵  街子マドカ 

裏切られても、傷ついても

何も知らないまま遊郭に売られ、何度も逃亡を図りボロボロになった元華族の水帆。衰弱している水帆の前に現れた幼い頃ずっと慕っていた一佳。使用人で水帆の世話をしてくれていた一佳は、あの頃とは変わっていて。そんな2人のお話。

かつて急に姿を消した一佳に会いたくて逃亡を図っていた水帆の前に現れた、本物の一佳は、かつての大好きだった「おにいちゃん」とはまるで別人になっていました。大好きだった相手に、大嫌…

0

真夜中のカフェでお茶を (2) コミック

雪代鞠絵  葉芝真己 

ほぐされて、絆される。

1、2巻通してのレビューとなります。
美形だけど強気な情報誌の編集、柚木(受け)と 若くして『カフェ&バル 小日向』のオーナーシェフ、誠実な男前だけど ちょっぴり強かな真庭(攻め)のお話です。
柚木は瀬尾という人物と大学時代からセフレ関係を続けており、同時に瀬尾に対して強い憧れも持ち続けています。
ハンサムで派手な浮名ばかり流し、心理学者でありながら しかも美食家でもある瀬尾との立ち…

3

真夜中のカフェでお茶を (2) コミック

雪代鞠絵  葉芝真己 

一分の隙もない神作品

レビューが1件しかない……!?
目を疑ったので1巻につづきレビューします。基本的に悪い意味で言いたいことがある作品とか考察しがいのある作品とかは書くことがあるんですけど、ひたすら萌えた神作品って「萌えた」以外の言葉がなくてレビューするの苦手なんですが、一定の層にはぜひとも読んでほしい作品なので……。ていうか作品情報のところで柚木さんが「黒髪」になってるんですけど!? とりあえず修正依頼出したけど…

6

真夜中のカフェでお茶を (1) コミック

雪代鞠絵  葉芝真己 

理想の三角関係

美人で自立してて苦しい恋をしている年上受け。
わりとよく見る設定だし、すごく好きなんですけど、「美人」の部分に画的な説得力がないとなかなか萌えないんですよね。
その点こちらの作品は「美人」がほんとうに美人で、「男前」がほんとうに男前で、モブはモブ顔で、ご飯がおいしそうなのがまず良い。
20年選手の先生の画風についていまさらコメントするのは面映いんですけど、最近発行された作品と並べて見ても当然…

4

Fly me to the moon 小説

雪代鞠絵  テクノサマタ 

癒されたい夜に

話としては、とてもわかりやすい「足長おじさん」の話。
割と最初からラストは想像できた。なのに、受けの健気さと切なさが胸に沁みました。涙出ました。
特に、受けが後に「こぎつね」と呼ばれることになるエピソードがたまらなく可愛かったです。

そして、この一冊の中には、「Fly me to the Moon」+「Om bramai fu」「いつくしみ深き」+SS が入っています。
表題作は、いわ…

4
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