雪代鞠絵さんのレビュー一覧

黒猫チビの夜想曲(ノクターン) 小説

雪代鞠絵  街子マドカ 

可愛くて癒される

ファンタジーや擬人化系、ケモ耳系はあんまり読まないのですが、歳の差カップルが好きなので読んでみたいと思った作品です。結果的に読んで良かった!ちょっとショタチックですので、ショタが苦手な方はご注意を。

日本が舞台なのにどこか外国を思わせるようなお屋敷のお話で、二人を結び付ける絵本の内容も何だか外国のお伽話のようです。
「三日月はお腹をすかせているから、銀をあげると願いを叶えてくれる」とか、猫…

2

白薔薇は純潔を捧ぐ 小説

雪代鞠絵  みずかねりょう 

身分差の恋

時代はちょっと古く、妾の子供で不遇な扱いを受ける悠里は、薬を盛られて強姦されそうになったところを、華族の冬馬に助けられ、しばらく恋人として一緒に暮らすことになります。
「恋人のふりをする」という設定なんですが、最初から冬馬は悠里に甘く大事にしていますので、ほとんど本当に恋人という感じですね。

お話は甘いお屋敷での日々がメインなので、冒頭に一悶着あるものの、甘やかされたことのなかった不遇な少…

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花はキスで咲き誇る 小説

雪代鞠絵  高城たくみ 

マイフェアレディ風ですが感動作

主人公の菜央は東北の田舎から上京してきた16歳。お相手の幸人は東京で働く冷徹な雰囲気の実業家でかなりのセレブ。
歳の差、身分差ものの組み合わせだと王道なタイプでした。

菜央は自分の生まれ育った村がなくなることになり、そこを開発しようとしている会社の社長に直談判するため一人東京にやって来たのですが、行き倒れていたところを幸人に拾われます。
幸人は冷たいタイプなんですが、菜央がお目当ての社長…

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眠れない夜のすごし方 小説

雪代鞠絵  亀井高秀 

主人公がけっこうなワガママなんですが

主人公の佳は高校一年生でアルコール依存性というお話。
この子がワガママだと思える振る舞いが多く、かなり子供ぽいのですが、それも踏まえた上でカップリングとしてものすご~く好みでして、最初から最後までとても萌えることが出来ました。

お相手は、佳のアルコール依存性を見兼ねて面倒を見てくれる町医者の峻。皮肉が多いし俺様ですが、この峻がお相手だからこそ、相性のピッタリだと思える2人でした。
彼の言…

3

有栖川家の花嫁 小説

雪代鞠絵  一馬友巳 

攻めが殴り足りない

この作者さんの味なんでしょうが、今回も健気な受けに対して攻めが自分勝手かつ傲慢で、しかも明確な罰を受けないところにもやっとします。
攻めの魅力がいまいち分かりません。悪人なら最後まで突き通してほしいと思いますし、あれだけやっておいて急にいい人面されたり昔から好きだったと告白されても気持ち悪いだけです。刺されたり悲しい過去があればなんでもチャラというわけにはいかないでしょう。似たような傲慢系や凌辱…

3

可愛い下僕の育て方 小説

雪代鞠絵  門地かおり 

攻め視点多めなのがよかった

眼鏡でソバカスだらけの使用人の息子・みのりが、自分を引き取ってくれたお屋敷の息子・克幸の力を借りて好きな人に告白する、というマイフェアレディ的なお話です。
外見もどんどん可愛くなり、ベッドでの所作のレッスンもされて…こういう、「Hなレッスン」系なお話はたまに見かける気がしますが、克幸は優しい指導をしてくれるキャラクターではなく、二人の間には子供の頃から雇い主と使用人の息子という完璧な主従関係が出…

3

Fly me to the Moon 小説

雪代鞠絵  六芦かえで 

不憫な受け・・の王道作品

いいお話だなあ、というのが率直な感想です。
親を事故で亡くして15歳でコンビニでバイトをしながら生計を立てる主人公の悠。
引き取られた先で迷惑がられて自立して、被害者なのに加害者側にお金を請求され、学校に通う学生を羨ましく思いながら、バイト先の店長にレジのお金を盗んだと疑われながら、「まだ大丈夫」とか「いつか学校に行きたい」とか頑張る姿を見て、頭の片隅でべただと思いながらも健気さに苦しくなる作…

2

honey 小説

雪代鞠絵  門地かおり 

今から買うのならば文庫版が良いかと

うちにあるのは旧版だったので、ノベルズで挿絵は門地かおりさんです。
ちなみに新版は文庫で挿絵はテクノサマタさん。
この旧版は2006年発行なのですが、高校生の受けは携帯を持ってません(苦笑
多分雑誌掲載はもっと前なのかもしれませんね。

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受けは天涯孤独の史緒、16歳。
父親の不倫相手の息子である攻めに二年前に引き取られ、家事一切を仕切る高…

1

ビューティフル・サンデー 小説

雪代鞠絵  山本小鉄子 

野心家攻め×健気不幸受け

不幸な生い立ちで健気な受けが酷い攻めに苛めら更なる不幸が…というお話に萌えます。
なんてかわいそうなんだ、、、
酷いよ、、、
と思いつつもすごく痛いところまではいかない不幸さ加減が私の許容範囲なのでちょうどいい塩梅でめいっぱい堪能しました。

攻めは子供のころ家が貧しく屈辱を感じていたせいでいつか見返してやると野心家なわけです。
好きでもない女と結婚して逆玉に乗るのも、自分の仕事の成果…

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真珠とカナリヤ 小説

雪代鞠絵  広乃香子 

良くも悪くも普通

王道まっしぐらで、まさにテンプレ通り。
冒頭からラストまでの展開は、予想を裏切るどころか予想通りの優等生っぷり。
残念ですがこれといった個性もなく、特に印象に残るものはありませんでした。
ただ薄幸の受の健気っぷりは、堂に入ってます。
雪代さんらしい、安定の不憫健気。
そして私は不憫健気受が大好物なので、そこそこ楽しく読めました。

残念なのは、最後まで女装を通す必要ってあったの? と…

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