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あすま理彩 石原理
葡萄瓜
粗筋だけだと性急に東吾が大毅を誘った様にみえますが、 実は相当に手管が尽くされています。あからさまにではなく、 さり気なく。 力量を探りつつ、そして力量が判ってからは漢心を煽る様に。 実に良い艶のある劣情への過程です。 劣情だけを書いたのではこの関係の艶は出ないでしょうね。 実に美味しい一作でありました。 併録作は先行して書かれた脇役たちの恋愛模様。 こちらも実に深みのある一作…
石原理
うえお
ヤクザ(龍園寅次郎)×闇医者(柚木さくら) ≪現在≫ 四ツ菱会会長が亡くなり、韓国から龍園寅次郎が帰ってくる。次期跡目にと依頼される寅次郎だが、本人は闇医者の柚木さくらを組長にし自分は参謀に回るという意思を伝える。 ≪幼少時代 寅次郎3年生 さくら5年生≫ 寅次郎の母親とさくらの父親が駆け落ち。賭け将棋に負けたさくらの借りを取り返すため、寅次郎は四ツ菱会の次期会長候補・座仏に将棋勝…
剛しいら 石原理
十架
久しぶりにゾゾゾッと来た作品です。 雑誌で名前は聞いたことあったんですけどね。ドクター×ボクサーシリーズ!って…何だ!?とか思ってましたがー…。小説買うのに少し一苦労しました。クリスタル文庫…。 ドクターである加藤先生はボクサーである徹という少年を好きになり、1年間くらい見つめてて(ストーカー…)ついに我慢できなくなって、飼ってる犬を使って拉致・監禁してしまいます。普通、監禁モノの攻めって…
かみやみさと
石原理の『カリスマ』は初期作品で若干粗が目立っていました。 それゆえの面白さ(荒削りな魅力)も勿論ある。 しかし未消化な部分があり、絵も当初は華やかさに欠けていた。 その『カリスマ』に続編が…! 嬉しいなんてもんじゃない。 今の石原理が描く『カリスマ』の世界。 これは絶対面白い。 『カリスマ』が《父》をテーマにしていたのに対し、 今回のテーマの基調は《母》。 タイトルの犬の王…
榎田尤利 石原理
Maika
ちょっとデータベースに書き込むのに困ってしまったのですが…… ちょっと違うかも知れない^^; 設定も学者研究者は彼ではなく、彼が研究に使われているのです。 特殊な設定なのです。 BL路線と言うよりはミステリーに趣を置いている気がします。 主人公は特殊能力があり、それを使って事件を解決に導きます。 複雑な背景(生い立ち)があり、主人公を手に入れるために追い回しているのが幼馴染み。 …
日夏塔子 石原理
はる
日夏塔子名義で出版された榊花月先生の作品です。 読むのがもったいなくて、行間を味わい、文章をかみしめながらページをめくるという体験を、時たますることがありますが・・まさに、この作品! ちょっとくどいほどの複雑な人間関係ですが、まあしかたありません。「零」と主人公「遼」が、兄弟のようで兄弟でないという微妙さが、最期まで必要だったのですから。 兄弟だからこその、こだわりやら、愛情やらの微妙なニュ…
花郎藤子 石原理
「黒羽と鵙目」でおなじみになる前の、こっちが元キャラです。 こっちには、お笑いは一切ない。切なく、切なく、切なく・・最後まで心臓をわしづかみのままです。 もうハードなやくざな世界です。はるは、「黒羽と鵙目」よりもこっちが好きです。主人公烈が思いを寄せる人が黒羽周次です。 組をつぶされるところを、関東の広域暴力団の傘下に入ることを勧め、烈のために組の名前を残そうとしてくれる黒羽。やくざな癖して…
たけうちりうと 石原理
高坂ミキ
いやぁ、この話非常に泣けました。 瑠璃の境遇が非常に悲しくて切なくて寂しくて……。 泣けると書きましたが本来シリアスものではないような気がしています。全般を通して物語りは割と軽快に進んでいて、瑠璃のことを女と間違って惚れてしまう田舎侍の女池龍之進(めいけたつのしん)の朴訥とした感じが作中で良い感じに笑いを誘うので、決してしんみりと悲しい雰囲気は無く、むしろどちらかと言えば笑える話であるよ…