石原理さんのレビュー一覧

テッペンカケタカ 甘い鞭 コミック

石原理 

天辺に駆け上がっていく 男たち

引き込まれる男気に溢れた世界、やっと続編が出た!
前巻より8年、続きは読めないものと思っていた作品だったので
もうカッコイイ表紙を見ただけで、評価は「神」!


17歳になったさくらの前に、施設から逃亡し
行方の知れなかった寅次郎が姿を表すところから、この巻は始まる。
さくらよりずっと小さくまだ子供だった寅は、
2年の間に体も肝もすっかり漢に育っていた。

さくらをストレートに…

12
非BL作品

カプセル・ヨードチンキ 2 (新装版) 非BL コミック

石原理 

シーナ委員長!

「カプセル・ヨードチンキ」(新装版)の第二巻です。1998年刊行の「カプセル・ヨードチンキX」の内容に2011年雑誌掲載の新作と描き下ろしが追加されています。

第一巻と比べると画面がスッキリした印象で読みやすくなっています。また、近未来の東京で暴れる少年達のサイバーパンクな雰囲気も残しつつ、各話が非常にトリックの効いた展開になっていて、読み応えもアップしていると思います。

個人的には、…

4
非BL作品

カプセル・ヨードチンキ(新装版) 非BL コミック

石原理 

電脳世界へダイブ!

人生で最初に読んだBL作品が「カプセル・ヨードチンキ」(1995年)でした。とはいえBでLな展開は皆無なので非BL作品になるのか。当時は「BL」という便利な言葉もなかったので意識はしていませんでしたが、少女漫画でも少年漫画でもない自由な世界観が大好きでした。石原理さんの作品は一般受けというよりはコアなファンが好んで読んでいるイメージだったので、16年の時を経て新装刊されたことに驚き、非常に嬉しかっ…

2

おとしてやるっ! 小説

剛しいら  石原理 

辰巳さん文庫化2冊目

同人含めて読み返ししてたもので、今更ですがレビュー載せます(笑)
こちらはシリーズ通して神評価。
ドクボクと並ぶ硬派BL?の代表格として、お薦めする剛さん作品です。

新参の中華マフィア・王との抗争話。思わぬ仕掛けに遅れを取り、辰巳がさらわれ嬲られてしまうという2巻目・・・
ヤクザ物とは言っても、話もキャラもゆるい雰囲気ヤクザが多いBLにあって(笑) Vシネマさながらの展開が小気味よく一…

0

落花流水 小説

凪良ゆう  石原理 

サイドストーリーが膨らむ膨らむ

お話としては、特に破綻なく綺麗に纏まっているんだけれども、何だろう、この中途半端感は。

既に沢山レビューがあがっているので詳しい内容は割愛しますが、この作品の主人公達は物事を進めれば進むほど、落とし穴に嵌まっていく感じです。
好きな人の為にっていう覚悟は認めますが、一也は行き当たりばったりだし、夏生は考えが甘過ぎるし、二人とも、もう突っ込みどころ満載。
そもそも、最初から弁護士か警察に相…

1

君知るや コミック

石原理 

雰囲気がとてもいい

剣道のライバルもの。静かで綺麗で日本美のある、雰囲気で読ませる作品だと思いました。

主人公の花森と剣は高校の剣道で日本一を争う仲。
互いに一目おく存在です。

ライバルの君に勝ちたい、でも君が強いと僕はうれしい、という二人のやり取りがとても好きです。
ほんのりお互い意識はしているけれど、剣道という互いに共通して負けられないものがあり、ライバルという意識が先立って進展しないもどかしさと…

2

君を抱くまなざし 小説

たけうちりうと  石原理 

最後がちょっと説明不足

大好きな作家さんですが、私の中で当たりハズレが多かったりもします。
この作品も、お話は面白く、恋愛ものというよりはストーリー自体にドキドキしてこの先どうなるのかな?という魅力がありました。

でも主人公の一之瀬があまりにも不憫なメに遭いすぎて、途中から見ていて可哀相で可哀相でたまらなくなりました^^;

舞台は沖縄の小さな島。海中にある遺跡の調査のため大学院からやってきた一之瀬は、そこで…

1

やがて鐘が鳴る 小説

日夏塔子  石原理 

成就のない熱

中立か萌か萌萌か迷いました。というか途中までは全く面白いと思えなくて(すみません)中立くらいの気分でした。

難しい本です。内容が難しいわけでなく、キャラが皆ひねくれていて内面を読み解くのが難しい。
しかも400ページ近い厚さがあります。一般書ならともかく、BLでこんなに分厚いのってあまりない気がします。
その分読みごたえは充分…なのですが、なぜか半分を過ぎても乗りきれませんでした。

0

バーボンとハニートースト 1 コミック

石原理 

疾走感

正直、『漫画』としてみると、評価は少し厳しいです。
登場人物達のバッグボーンも甘いし、場面転換も唐突。人物はまだしも、背景の描写に至ってはかな~り雑なところも。
ま、その為か、あまり大ゴマで見せる背景はないので、そんなに気にはならないんですが。

しかし、ベテラン作家さんらしく、主役二人のここぞという見せ場は格好いいし、それぞれの探偵事務所の依頼人たちの心理描写もお上手。
何より、石原先…

4

カリスマ 2 コミック

石原理 

せつなくて深い愛

文庫版の2巻目で終わりの巻。
本当に暴力的なシーンが多いのですが、1巻から続いてどうしても途中でやめられなくて夢中で読むというのうを久々に味わいました。
バイオレンスで暗くってホントに全然好みじゃないタイプなのになあ。

親から愛されて育ったNY刑事のコーキと、親の愛を知らずに育ったストリートギャング・アーチャーのせつなくて痛々しいラブ・ストーリー。

麻薬ルートを追い行動を共にするう…

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