total review:279729today:28
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
7/8(合計:79件)
西炯子
葡萄瓜
ネタバレ
これもまた古典でありながら出版レーベル故にか 見過ごされがちな作品群です。 この本以外に西さんのJUNE掲載作品群を観る事が 出来るのは評者確認の限りでは「JUNE全集」第11巻 だけであったかと。 表題作で肌を重ねる描写と言うのはほんの半頁程度 しかありません。濃密な空気を伴いながら、それで居て さり気ない愛の言葉が交わされる風景です。 そう言う濃密さが、収録作全編を満たして…
藤棚
収録作品『出口』が大好きです。 ずいぶん昔、小説Juneで掲載されたものをリアルタイムで読みました。 当時は私もかなり若かったので。二十歳過ぎたオジサン同士の恋なんて興味ない! Juneはやっぱり受けが美少年でないと!と、痛い固定観念を持っていたのですが。 この西さんの『出口』を読んで、成人男性も切なくていい……と、目覚めてしまいました。 今ではすっかり枯れたオヤジ好きになったのも、この…
秋月こお 西炯子
つかさ
バイオリニストにして現在無職の守村悠季は、一念発起して日本音楽コンクールに出場する決心をします。 でも、参加者の中ではトウが立っているだけでなく、上がり症の悠季は、恋人の桐ノ院圭に「優勝するまで、コンクールに集中するためにHしない!」というある意味恐ろしい決意を発表してしまいます。 そのとたん、圭が欲しくて欲しくてどうしようもなくなってしまう悠季。 コンクールはどんどん予選が進み、なかなか落…
表題「ボン・ボワイヤージュの横断幕のもとに」は、悠季の恩師・福山先生の推薦でローマに留学が決まった悠季のお話です。 失業中で資金繰りに苦しみ、なかなか決断できない悠季のお尻を叩いたのは、なんと圭のほうでした。ところがその理由が、自分も海外で指揮者のコンクールを受けるので、一緒にウィーンに住みましょう(住みたいです)、というもので、悠季はびっくり。 一方で故郷・新潟で悠季のリサイタルが決定し、偶…
守村悠季はコンクールで3位に入賞した駆け出しのバイオリニストです。 今回は、伴侶で指揮者の桐ノ院圭の、祖父の誕生日パーティーに花を添えるべく、四重奏に参加することになりました。 自分と圭との関係を理解してもらえるチャンスかもしれないと、前向きに取り組む悠季に降りかかるのはいじめの嵐! 四重奏では重鎮のジジイどもに囲まれてすっかり脇に追いやられ、出されたお茶にはガラス片が混じります。 キ…
「アクシデント・イン・ブルー」は、音楽学校の二番手選手たちで作られたオーケストラや合唱グーループの指導をすることになった、守村悠季の奮闘を描きます。 この子達は基本的にいい子なんですが、一人、とんでもないいやな生徒がいます。 悠季のことを「ホモ」とか「ホモ村」とかいう遠藤。こいつ、マジ、許せません。 ことあるごとに悠季に反発し、挙句の果てに演奏会を出演者全員でボイコットするように仕向けて、悠…
才能があるのに、それをちっとも自覚できなくて、自分がとても劣っていると思い込んでいる奴って、結構イライラしますよね。 どうも主人公の悠季は、作者にそう思われているみたいで、これでもか・これでもかっていじめられています。 今回も、そんな作品。 日本音楽コンクールで入賞し、音楽家の端くれとして羽ばたこうとし始めた悠季に、突然訪れる大スランプ! 「自分の音」というものが、わからなくなって…
主人公は守村悠季。 メガネのバイオリニストです。ヘタレです。でも気が強くて負けず嫌いです。 恋人は桐ノ院圭。こちらは指揮者です。悠季よりも年下だけど背はとっても高いです。 悠季に対して、いつも丁寧語です。 だから「襲うぞ、ゴルァ」とはいわず、「襲われたいんですか?」といいます。 この言い方が、ものすごくエロエロで萌えます。 年下丁寧語、でも攻め! わくわくします。 「コン・マスの…
尾鮭あさみ 西炯子
人里離れたミッション系男子校で、謎の失踪事件。 美貌で人を惑わせる悪魔のような生徒。意味深な神父…… こう書くと王道の耽美小説っぽいのですが、 中身は「学園ゴシックホラーラリパッパ耽美コメディ」です(笑) 相変わらず登場するキャラクター達は、皆さん変人奇人の変わり者。 男子校へ潜入した一也と己斐。 相変わらずのドタバタ主従コンビの焦れったさや 擦れ違いっぷりに、大笑いさせられます…
奇人変人しか出てこないシリーズの第一弾! 魔道にオカルト、不思議で妙なことばかり。 そこに美形が入り乱れ、てんやわんやの大騒ぎ。 何ともレビューが書きにくい作品です。 このぶっ飛んだ作風はダメな人はダメだし、 ハマる人はめちゃくちゃハマるのです! このシリーズには2カップルが登場します。 アウトドア派の人類学者・高宮哲次×ひねくれエッセイスト・緋尾唯。 どMで下僕・己斐百太…