西炯子さんのレビュー一覧

富士見二丁目交響楽団シリーズ第3部 退団勧告 小説

秋月こお  西炯子 

シリーズ第3部完結です

シリーズ第3部の3冊目。通しで14冊目になります。今回は表題作のみの収録です。

音楽家としての悠季の話としては、1~3部の中で一番お気に入りの話です。
以下ネタバレします。

 ―僕は、あなたの思いを聴き手達に伝えるための楽器―

 駅で捕まえた音を手放さずに《雨の歌》全曲を弾き通せるよう自分の音の追及に励む悠季はバイオリンを弾くことが面白くてたまらない気分になり、福山先生のレッス…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第3部 リクエスト 小説

秋月こお  西炯子 

自分の音を見失った悠季が見つける境地

シリーズ第3部の2冊目。通しで13冊目になります。

収録作
・リクエスト
・雨また雨
・夏祭りの夜

「リクエスト」では、圭が心身共に復活します。スイミングクラブに行った2人が互いの水着姿に欲情し合って、成城での事件以来の不能だったらしい圭のナニが復活を遂げます。それで気持ち的にもすっかり整理がついて悠季に本心を明かします。義母の打ち明け話は真実なのか否か?自分が反抗し続けてきたも…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第3部 シンデレラ・ウォーズ 小説

秋月こお  西炯子 

圭の妹、小夜子さんのビックリ提案

シリーズ第3部の1冊目。通しで12冊目になります。

収録作
・シンデレラ・ウォーズ
・灼けたトタン屋根の上のバイオリン弾き

注!!以下ネタバレしまくっています!

「シンデレラ・ウォーズ」は、桐院家との直接バトルの話です。読み応え満点の内容はハラハラどきどきウルウルじーんとくるもので、読了後はグッタリでした。
 家政婦のハツさんは桐院家のある事情から男色を憎んでいるのですが、…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第2部 運命はかく扉をたたく 小説

秋月こお  西炯子 

日コン本選

シリーズ第2部の7冊目(第2部完結巻)。通しで11冊目になります。

《出版社あらすじ》
富士見二丁目交響楽団のコンサートマスター・悠季はプロへの登竜門である日本音楽コンクールに見事入賞したうえ、銘器グァルネリを偶然にも手に入れた。そんな幸運続きの中、団員たちの間に怪文書が流れた。「守村はホモだ!!」悠季の立場は突如危うくなって…?! 表題作の他、恋人で天才指揮者の圭が調達した一軒家に2人は…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第2部 アレグロ・アジタート 小説

秋月こお  西炯子 

2人にとっての大きなエポック

シリーズ第2部の6冊目。通しで10冊目になります。圭と悠季、2人の結びつきが更に深まる巻です。

《出版社あらすじ》
新人演奏家の登竜門・日本音楽コンクールに挑戦するため、恋人の指揮者・圭を見守る中、音大時代の恩師から苛酷な猛特訓を受けるバイオリニストの悠季。その甲斐あってこぎつけた第2次予選当日、圭から結婚指輪を贈られた。これをお守りに全力で審査に臨んだ結果は…!? (表題作)。その他、悠…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第2部 未完成行進曲 小説

秋月こお  西炯子 

ひとつだけはっきりしているのは、自分で自分に見切りをつけた時、その才能はそこで終わるということです。by桐ノ院圭

シリーズ第2部1冊目。通しで5冊目になります。

《出版社あらすじ》
“フジミ”の天才指揮者・圭の才能に惚れ、ライバル楽団“市民フィル”から芳野が入団。しかも彼は実力派バイオリニスト。悠季はコン・マスの座と、恋人・圭の愛を守るべく、芳野の挑戦を受けて立つ!(『コン・マスの光と影』)また、圭の愛情あふれる特訓が実を結び、名門中学でオーケストラ指導の職を得た悠季。だが、そこで待っていた手痛い“洗…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ マンハッタン・ソナタ 小説

秋月こお  西炯子 

複雑な男心

シリーズ3冊目になります。どの話もとても面白かったです。

《出版社あらすじ》
圭との仲が学校にばれて、ホモのレッテルを貼られた悠季。おかげで音楽教師の職をクビになってしまったけど、圭を真剣に愛しているから後悔はしない。そんなある日、圭の部屋に謎のマッチョ男・生島が居候を始めた。なぜかその上、突然そいつが悠季に迫って来るではないか。一体、この男は圭の何なんだ?! 番外編を含む、圭&悠…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第2部 アクシデント・イン・ブルー 小説

秋月こお  西炯子 

ソラくんの正体判明!?

シリーズ第2部2冊目。通しで6冊目になります。

《出版社あらすじ》
名門中学の落ちこぼれオーケストラ指導を始めて1ヵ月。悠季はある日、信頼する上司・匡先生と男子生徒の激しい情事現場を目撃! わき起こる嫌悪感と同性愛者(ホモセクシャル)である自分へのうしろめたさ。その結果、恋人・圭との愛の生活にも自信を失って…。おまけに匡先生の魔の手が悠季にも伸びてきた!!(表題作)。その他、天才ピアニスト…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ リサイタル狂騒曲 小説

秋月こお  西炯子 

圭とフジミの初演奏会

シリーズ4冊目になります。この巻にてフジミ第1部は完結です。

《出版社あらすじ》
近々2年ぶりに開かれる、富士見二丁目交響楽団の演奏会。当日、コンサートマスターの悠季にはソリストとしての大役も待っている。だがそんな中、指揮者の圭との間に亀裂が走ってしまった! 2人の恋愛関係を、圭は親友の生島になぜか隠そうとするのだ。「僕は圭にふさわしくない…」哀しみに満ちた悠季の心は、圭の指揮をもはや拒絶…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ さまよえるバイオリニスト 小説

秋月こお  西炯子 

悠季の激しさが見られます

シリーズ2冊目になります。私的には1冊目よりも好みでした。悠季と桐ノ院の感情の推移が細やかで、1冊目とは違った意味での読み応えがあります。

収録作
・さまよえるバイオリニスト
・コンサートはお好き?(←ブラボー事件)

「さまよえるバイオリニスト」は、タイトルそのものの内容です。アパート焼失で困り果てた悠季が頼ろうとしたのは桐ノ院。しかし彼は不在で、体調不良の悠季は彼の部屋前で遭難し…

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