あさだ2枚
もどかしかった2人の関係性はさらに何度もメスを入れられながら、雨降って地固まるようにじっくりと強固なものになっていく。そんな展開の2巻でした。鍋島からの好意を知りつつも、どこかまだ信じきれていないというか、本質的に理解していなかった武田。流されて性行為をしてしまった後、鍋島を突き放してしまったり、女性を連れ込んで一般的な男のように癒されようとしたり。ふらふらして往生際が悪いという印象を受けるかも…
西田先生の描く、傲慢な態度なのに実はコンプレックスを抱えていたり危なっかしい精神状態だったりする男性って、不思議な魅力があるなぁと思います。本作の武田も、一見庶民を見下す何もかも手にした男に見えるのだけど、その実態は中卒から行動力で成り上がったため学歴などにコンプレックスを持ち、現在はEDに悩む、どこかまだ子供のような雰囲気が見え隠れする男。突っ張って生きている感じが、なんだか痛々しいのです。彼…