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西田ヒガシ
雀影
って言うか、「願い…」3巻を読み終えたら、この本もぜひ読んで欲しいです。 表題作の他に、「願い…」の工藤メインの後日談が入っています。 この短編が、「願い…」全巻を踏まえて読むと、工藤しか登場しないのに、「幸せに生きているであろう深見」が、より胸に迫ってきます。 もちろん、表題作と、書き下ろしの表題作とのリンク小話もいいです。
文法や技法は、絵の上手い下手とはまた別のこと 西田東作品、とくにこの「願い叶えたまえ」の1を初めて読んだ時、絶対話は面白そうなのに、何だか読み辛くて、読んでてストレスたまって、たまって それから、しばらく、西田作品は敬遠していた。 それが、改めて西田作品を読んで、ストーリーの面白さに嵌ったというか、、 で、 なんで、西田作品を読めるようになったかというと、この 願い叶えた…
むつこ
なんだろうこの、西田東さんの漫画を読むときの安心感は。 またまた親父コンビです。 最初はスーパー年の差カップルかと思ったんだけど、違って良かったw 主人公は医者(攻め)。 愛する妻と子供がいて、幸せな家庭を築いている。 ある日攻めは、不思議な子供と知り合う。イタズラだけど人懐っこくて賢い子供で、仲良くなる。 その子供の父親が、受けです。ピアニストで、のちに指揮者になる。彼にも妻子がいる。 攻めは…
完結しました。 泣きました。 一巻では、イヤミで愛のない父親として登場した天才指揮者のクリス。 この巻で、彼の闇と狂気の原因が明らかになります。 主人公で医者のミシェルは、クリスとアレックスの親子にとことんまで関わり、その真っ直ぐな性格で、救い出します。 西田東さんの作りだす生々しくて複雑な人物像が、大好きです。 とくにクリス。狂気を最大限に発揮したシーンでは背筋がゾッとして凍りつきました。 ラ…
久江羽
大根役者のようなセリフ、ちょっと適当に描いてません?って言いたくなるような絵柄、なのにどうしてこんなに面白いのでしょうか。 セリフが完結明瞭で分かりやすく、こっちの心に突き刺さってくるからでしょうか? キッチリスーツのサラリーマンが時々崩れることによって親近感がわくからでしょうか? 表題作を含め4作がサラリーマンもの、1作が古代ヨーロッパ?もの、これが、下克上になりそこなったのかこの続き…
ともふみ
ネタバレ
サラリーマンと窓拭き歌手の、ぶきっちょで優しい恋愛。 パリッと音がしそうなクールな仕事人間藤田の、仮面が外れる瞬間がたまらんのです。 彼に萌心の本土を直撃されて、うっかり悶え死にそうになりました。 西田さんの作品には(特に恋愛に対して)不器用な人間が多く登場します。 ゲイでネコだと自覚しつつも仕事人間という仮面の下に、その性癖を押し殺してきた藤田もまたその一人。ある日窓拭き青年と出会っ…
妻子持ちおっさんリーマンとナンパでチャラ男のままならない恋愛に、ティッシュのお世話になりました(もちろん涙ですから!)。 はぁ~もう~、どうしてくれよう、好きです西田東氏。すきだーーー! 表題作は全4話。1話目では援交に近い印象の二人の関係が、話が進むにつれどんどん真剣味を帯びていくのです。 どうせ自分の事は飽きるまでの遊びだろうと思い、カズキがいなくなったらどこかで他の若造でも拾うか?…
絵が下手です。 でも話が超好きです。 過去にレビュー書いたみなさんが、神評価してるのに納得しました。 リーマンものを描かせたら右に出る者はいないといわれる西田東さん。ほんとその通りだと思った。どこにでもいそうなただのオヤジを、可愛げのある愛しいオヤジだと思わせてくれる。オヤジにときめく。キュンとなる。胸が苦しくなる。 受はどこからどう見てもパープリンのイマドキの若者です。 で、お互いに『相手は本…
泣いた。 登場人物の心情の移り変わりに、物凄い説得力を感じました。 さすが西田東さんだ。 舞台は病院です。 中道という医者には、恋人がいた。その病院の院長だった男だ。彼が脳梗塞で倒れ、そこに息子がやってくる。 息子は最初、中道を恨んでいる。確かに自分の父親のホモの愛人なんて、受け入れられるはずがないよね。 そして、院長が死ぬ。 息子やその母親がたんたんと院長を見送るなか、愛人の中道だけが心から院…
良短編集です。 『彼の肖像』 日本画家の卵と、画家の大家の息子の話です。 日本画家の卵の性格の悪さが非常に私好みでした。才能にくわえ、絵のためならお世辞におべっかなんでも使う。しかもゲイで、誰かれ構わずセックスする尻軽。 それを見抜いて反発してた息子は、その二面性の更に奥にあるピュアな魂に触れて惚れてしまう。 セックスシーンに萌えました。ノンケが、経験豊富なゲイの受けと初エッチするのってツボです…