西田ヒガシさんのレビュー一覧

天使のうた(2) コミック

西田ヒガシ 

クリスの心は音楽とともにある

2巻の後半は、泣けました。

クリスの心の傷が明らかになる一方でクリスはどんどん追い込まれていきます。
36歳というクリスの父が破滅した年齢になり、自分もいつか破滅するのだと思っているクリス。
その破滅の時を確信してしまったかのように、クリスはアレックスの元へ行きました。
そして、まさかの行動。

しかし、あの行動はクリスが今まで戦ってきたものだったんですね。
自分が、自分の血が、…

6

素晴らしい失恋 コミック

西田ヒガシ 

オヤジ、オッサン、おじ様、どう呼んでもボーイではないけれど

コレもBLって言っていいのかな?
ボーイズは欠片もいないし

BLって簡単に括るけど、「男」は、「男の子」ばかりじゃないわけで
萌えポイントも十人十色
書きたい物を書こうとしたら、必然的にこうなった

そう「西田東」ってだけでも明らかなように、
全編、コレ、みごとにオッサンしか出てこない。
「平均年齢」にしちゃったら40代?  みたいな

で、この、オッサンへのラブが切ない

3

青春の病は コミック

西田ヒガシ 

これを読む前には「願い叶えたまえ」は必読

って言うか、「願い…」3巻を読み終えたら、この本もぜひ読んで欲しいです。

表題作の他に、「願い…」の工藤メインの後日談が入っています。
この短編が、「願い…」全巻を踏まえて読むと、工藤しか登場しないのに、「幸せに生きているであろう深見」が、より胸に迫ってきます。

もちろん、表題作と、書き下ろしの表題作とのリンク小話もいいです。

3

願い叶えたまえ(3) コミック

西田ヒガシ 

マンガの文法って言うか、技法の上達も大切。 

文法や技法は、絵の上手い下手とはまた別のこと

西田東作品、とくにこの「願い叶えたまえ」の1を初めて読んだ時、絶対話は面白そうなのに、何だか読み辛くて、読んでてストレスたまって、たまって
それから、しばらく、西田作品は敬遠していた。

それが、改めて西田作品を読んで、ストーリーの面白さに嵌ったというか、、

で、

なんで、西田作品を読めるようになったかというと、この 願い叶えた…

4

天使のうた(1) コミック

西田ヒガシ 

なにもかも失った男二人

なんだろうこの、西田東さんの漫画を読むときの安心感は。
またまた親父コンビです。
最初はスーパー年の差カップルかと思ったんだけど、違って良かったw

主人公は医者(攻め)。
愛する妻と子供がいて、幸せな家庭を築いている。
ある日攻めは、不思議な子供と知り合う。イタズラだけど人懐っこくて賢い子供で、仲良くなる。
その子供の父親が、受けです。ピアニストで、のちに指揮者になる。彼にも妻子がいる。
攻めは…

3

天使のうた(2) コミック

西田ヒガシ 

クリスの闇を救えるのは

完結しました。
泣きました。
一巻では、イヤミで愛のない父親として登場した天才指揮者のクリス。
この巻で、彼の闇と狂気の原因が明らかになります。
主人公で医者のミシェルは、クリスとアレックスの親子にとことんまで関わり、その真っ直ぐな性格で、救い出します。

西田東さんの作りだす生々しくて複雑な人物像が、大好きです。
とくにクリス。狂気を最大限に発揮したシーンでは背筋がゾッとして凍りつきました。
ラ…

6

ドント・クライ・マイ・ベイビー コミック

西田ヒガシ 

異才です、やっぱり

大根役者のようなセリフ、ちょっと適当に描いてません?って言いたくなるような絵柄、なのにどうしてこんなに面白いのでしょうか。
セリフが完結明瞭で分かりやすく、こっちの心に突き刺さってくるからでしょうか?
キッチリスーツのサラリーマンが時々崩れることによって親近感がわくからでしょうか?

表題作を含め4作がサラリーマンもの、1作が古代ヨーロッパ?もの、これが、下克上になりそこなったのかこの続き…

4

ドント・クライ・マイ・ベイビー コミック

西田ヒガシ 

限りなく「神」評価に近い「萌」なのです。

サラリーマンと窓拭き歌手の、ぶきっちょで優しい恋愛。
パリッと音がしそうなクールな仕事人間藤田の、仮面が外れる瞬間がたまらんのです。
彼に萌心の本土を直撃されて、うっかり悶え死にそうになりました。

西田さんの作品には(特に恋愛に対して)不器用な人間が多く登場します。
ゲイでネコだと自覚しつつも仕事人間という仮面の下に、その性癖を押し殺してきた藤田もまたその一人。ある日窓拭き青年と出会っ…

3

見つめていたい コミック

西田ヒガシ 

恋愛はどんな人間をも変える

妻子持ちおっさんリーマンとナンパでチャラ男のままならない恋愛に、ティッシュのお世話になりました(もちろん涙ですから!)。
はぁ~もう~、どうしてくれよう、好きです西田東氏。すきだーーー!
表題作は全4話。1話目では援交に近い印象の二人の関係が、話が進むにつれどんどん真剣味を帯びていくのです。

どうせ自分の事は飽きるまでの遊びだろうと思い、カズキがいなくなったらどこかで他の若造でも拾うか?…

15

見つめていたい コミック

西田ヒガシ 

なんて下手な絵なんだ

絵が下手です。
でも話が超好きです。
過去にレビュー書いたみなさんが、神評価してるのに納得しました。
リーマンものを描かせたら右に出る者はいないといわれる西田東さん。ほんとその通りだと思った。どこにでもいそうなただのオヤジを、可愛げのある愛しいオヤジだと思わせてくれる。オヤジにときめく。キュンとなる。胸が苦しくなる。

受はどこからどう見てもパープリンのイマドキの若者です。
で、お互いに『相手は本…

11
PAGE TOP