西田ヒガシさんのレビュー一覧

願い叶えたまえ(3) コミック

西田ヒガシ 

「願い叶えたまえ」と祈らずにはいられません。

どんどん深見が壊れていきます。有島に薬を打たれて犯されたせいで薬とそして男の体も欲しがるようになってしまった深見。
絹川に求めるのはもうピアノではなく体です。こんなものはセックスではない、俺が望んでいたものじゃないと思いながらも、いつかきっと心の中に入っていけるのではと深見を抱く絹川。

一巻、そして二巻でも見せていた絹川の捨て身の、深見のためなら命も惜しくないというような行動がきっかけとな…

7

願い叶えたまえ(2) コミック

西田ヒガシ 

とことんハードな二巻

二巻はハードです。
冒頭から敵対する有島(ホモオヤジ)に拉致されて監禁・薬を打たれての陵辱と怒涛の展開が繰り広げられます。やがてヤク中となり狂気と暴力に囚われてしまう深見が見ていて辛いです。

でも少しずつ心の奥底で絹川を求めているのではないかなと思う描写が幾つかあります。
有島の家から連れ戻して寝かせた時の「祐介」といううわ言、バーで絹川のピアノを聴いた時に禁断症状が起きそうになったけど…

3

願い叶えたまえ(1) コミック

西田ヒガシ 

ハードでシリアスだけど

全3巻読み終わっての感想です。
一巻はヤクザの深見と二流ピアニスト絹川の出会いから絹川が深見に惹かれていく様子について描かれていました。
バーでピアノを弾く絹川をじっと見据えるヤクザの深見とその視線が気になる絹川。やがてピアノを教えるようになり、ピアノを介してヤクザと一般人の交流が始まります。

絹川のピアノを聴くときの深見の表情にたまらなく惹かれていく絹川ですが、深見は裏社会の人間の生き…

4

何も言うな コミック

西田ヒガシ 

ブレない短編集

6作品+表題作後日談を収録。西田先生が描くオトコ達は、個人的に男性にこうであって欲しいと妄想するような理想に近いんですよ。そんな彼らが同性にしか見せない、弱さやズルさがとてつもなくセクシーなんです。

作風はコンパクトでありながら展開がドラマティック。お話のトーンがシリアスでも必ず笑いの要素があって、短編でも満足感タップリです。なんだか絵に色気が増してきているような気がする…。

どれもす…

5

何も言うな コミック

西田ヒガシ 

短編集だけど物足りなさはありません

内容も確かめずに作者買いしましたが、すごくよかったです。
特に気に入ったのは「部長に突かれて」「部長に抱かれなかった夜」の連作です。

「部長に突かれて」は、おっ!って感じのどんでん返しがあって(奥さんのブラなのに普通に男性がホックしめて着用できるって変じゃない?と脳内ツッコミを入れていたので、それも伏線だったんだと気付いた時は西田さんすごいと感動しました)物語としての緩急がすごく心地よかっ…

4

ディヴィジョン コミック

西田ヒガシ 

元奥さんの田中語りにもしびれました

何度読み返している事か。
毎回同じ所で体温が上がります。
皆さんと同じくカウントダウンの所です。

ここは浅野が弁護士として人として一線を越えるシーンでもあり、恋に落ちたという意味でも重要なシーンです。(これがディヴィジョンという解釈で良いのかな?)
以下ネタバレしています。


田中が1人船に乗っています。会話の流れで浅野を離し難くなった田中は10秒後に出発すると告げます。逃亡は…

8

やさしいあなた… コミック

西田ヒガシ 

読まなきゃソン! (๑→ܫ←)b☆イェィ♪

評価が高く、泣ける作品ということで手にしました。
表紙イラストもめちゃくちゃ好み。
そう!私は物語性のあるイラストが大好物なのです!
タイトルを挟んでの2つのイラスト。
コントラストが絶妙で気に入りました。
上段にメインCPの二人が、オデコとオデコをくっつけて満足気に俯いているイラスト。
そして下段にはその二人の大胆なキスシーン。
背景には二人の行きつけのバーが描かれています。
派…

20

天使のうた(2) コミック

西田ヒガシ 

交響曲のように壮大な作品

ピアニストとしてスタートし、今は売れっ子指揮者として世界に名を馳せているクリス。
お話が進むにつれ父親から虐待を受けて育ってきたという事実を、そして今なお抱える闇を知ります。
息子アレックスへの余りにも冷たいと思われた態度の数々は普通の愛し方を知らない、そして父が自分にしてきた事をしたいという衝動にかられる彼が唯一出来る愛情の示し方だったという事に衝撃を受けました。

愛そうとすれば自分も…

10

何も言うな コミック

西田ヒガシ 

傑作…!

前作「やさしいあなた」を読んだ時に感じたのだけど、絶対西田作品の登場人物に色気が増してる!
表紙の左、真島を見て下さいよ!イイ顔してる。
目、が違うのかなぁ…イヤ、ファンとしては非常に嬉しいです。
キャラがもうそこにいるだけで、「何か」を醸し出して、語りかけてくる。
それに、私はこの作品が短編集だった事が更に良かった。
勿論長編の読み応えってのは格別だけど、作者の巧みさってのは短編に出る…

7

やさしいあなた… コミック

西田ヒガシ 

感動いまだに冷めやらぬ

とあるバーで出会った二人。
お互い紳士然とした振る舞いをしているけど、実はきな臭いヤクザもの同士で素性を隠したまま惹かれあっていきます。

攻めの水田は医師免許剥奪されてヤクザに成り果てた男。受けの春本は中学も碌に通っていないヤクザ。
どちらも一筋縄ではいかないタイプなのに、恋した男たちはどこまでも可愛らしくなってしまう。
メールの文面であれこれ考える水田。お誘いメールが届いてウキウキし…

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