西田ヒガシさんのレビュー一覧

何も言うな コミック

西田ヒガシ 

短編集

全部で6つの短編(5つの作品)が収録されています。
今回読み返して思ったのは「あれ?こんなに各短編のページ数が少なかったっけ?」ということ。表題作なんて自分の記憶の中では一冊の半分を占めているような気がしてました。

ということは、どれもお話がしっかりしていて(西田さんですから当然ですが)ページ数以上に内容がみっちり詰まって読み応えがあるってことです。

どれも一応ハッピーエンドなんだけ…

3

肉食の部下 コミック

西田ヒガシ 

大人の恋は苦くて、甘い

一冊に1回は、いきなり胸をわしづかみにされてガタガタ揺さぶられるシーンがある西田さんの本。
今回も3度ばかり、鼻の付け根が痛みました。
タイトルは『肉食の部下』なんだけれど、私が感情移入しちゃったのは『上司』の香山の方。
何度か恋をして、楽しい思いも悲しい別れも経験して、恋をすることから離脱しようと婚活なんか始めちゃっているのに、図らずもまた恋に落ちてしまう。
でも、がむしゃらに突進できな…

17

肉食の部下 コミック

西田ヒガシ 

これが「リーマンもの」だ!

リーマンの恋を描いて右に並ぶもののいない西田ヒガシさん。
本作も全く期待を裏切らない、それどころか唸るしかない神作品をまたしても届けてくださった……

表題作+短編が1編収録されています。

「肉食の部下」
デキる部下の時田が男とキスしていた。
そんな冒頭。
見ちゃったのは上司。堅物メガネの香山。
時田はそのトップの成績を、枕営業で取っていた…
2人が恋するようになる流れの意外…

18

エースの休日 コミック

西田ヒガシ 

あとがきも意味がわかる方の面白いやつでした

松堂の口ひげ…最初うっ苦手、と思ったけど慣れました。
なんか口ひげって色気というよりいやらしい感じがして。実際松堂は子持ちながら男の尻に目がない言ってみれば変態さん。越権行為も平気でしちゃうんですが、妙にお堅い所もあって少々掴みづらいキャラでした。(後にヘタレと分かる)

飛高はプロ野球界で三冠取ったエースだけど振る舞いが野蛮で女好きのろくでなし。でもそれは序盤だけでした、松堂と張り合う内に…

1

願い叶えたまえ(3) コミック

西田ヒガシ 

「願い叶えたまえ」と祈らずにはいられません。

どんどん深見が壊れていきます。有島に薬を打たれて犯されたせいで薬とそして男の体も欲しがるようになってしまった深見。
絹川に求めるのはもうピアノではなく体です。こんなものはセックスではない、俺が望んでいたものじゃないと思いながらも、いつかきっと心の中に入っていけるのではと深見を抱く絹川。

一巻、そして二巻でも見せていた絹川の捨て身の、深見のためなら命も惜しくないというような行動がきっかけとな…

7

願い叶えたまえ(2) コミック

西田ヒガシ 

とことんハードな二巻

二巻はハードです。
冒頭から敵対する有島(ホモオヤジ)に拉致されて監禁・薬を打たれての陵辱と怒涛の展開が繰り広げられます。やがてヤク中となり狂気と暴力に囚われてしまう深見が見ていて辛いです。

でも少しずつ心の奥底で絹川を求めているのではないかなと思う描写が幾つかあります。
有島の家から連れ戻して寝かせた時の「祐介」といううわ言、バーで絹川のピアノを聴いた時に禁断症状が起きそうになったけど…

3

願い叶えたまえ(1) コミック

西田ヒガシ 

ハードでシリアスだけど

全3巻読み終わっての感想です。
一巻はヤクザの深見と二流ピアニスト絹川の出会いから絹川が深見に惹かれていく様子について描かれていました。
バーでピアノを弾く絹川をじっと見据えるヤクザの深見とその視線が気になる絹川。やがてピアノを教えるようになり、ピアノを介してヤクザと一般人の交流が始まります。

絹川のピアノを聴くときの深見の表情にたまらなく惹かれていく絹川ですが、深見は裏社会の人間の生き…

4

何も言うな コミック

西田ヒガシ 

ブレない短編集

6作品+表題作後日談を収録。西田先生が描くオトコ達は、個人的に男性にこうであって欲しいと妄想するような理想に近いんですよ。そんな彼らが同性にしか見せない、弱さやズルさがとてつもなくセクシーなんです。

作風はコンパクトでありながら展開がドラマティック。お話のトーンがシリアスでも必ず笑いの要素があって、短編でも満足感タップリです。なんだか絵に色気が増してきているような気がする…。

どれもす…

5

何も言うな コミック

西田ヒガシ 

短編集だけど物足りなさはありません

内容も確かめずに作者買いしましたが、すごくよかったです。
特に気に入ったのは「部長に突かれて」「部長に抱かれなかった夜」の連作です。

「部長に突かれて」は、おっ!って感じのどんでん返しがあって(奥さんのブラなのに普通に男性がホックしめて着用できるって変じゃない?と脳内ツッコミを入れていたので、それも伏線だったんだと気付いた時は西田さんすごいと感動しました)物語としての緩急がすごく心地よかっ…

4

ディヴィジョン コミック

西田ヒガシ 

元奥さんの田中語りにもしびれました

何度読み返している事か。
毎回同じ所で体温が上がります。
皆さんと同じくカウントダウンの所です。

ここは浅野が弁護士として人として一線を越えるシーンでもあり、恋に落ちたという意味でも重要なシーンです。(これがディヴィジョンという解釈で良いのかな?)
以下ネタバレしています。


田中が1人船に乗っています。会話の流れで浅野を離し難くなった田中は10秒後に出発すると告げます。逃亡は…

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