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菅野彰 山田睦月
窓月
ネタバレ
BLとして読むには難しいお話だ…。 攻め視点です。 彫塑家の哲朗は、大学講師や美術系専門誌の寄稿などしながら細々と暮していた。ある日、年齢を詐称してアイドル俳優をしている元同級生・晴親が自宅を訪ねてくる。テレビのワイドショーによると、晴親は所属事務所の社長を刃物で刺して逃亡中。なぜ晴親は自分のもとへ姿を見せたのか…?哲朗は10年前に彼と自分が起こした心中未遂事件の記憶が嫌でも蘇ってくる…
ユーモア&ペーソスが共存する作者様の独特な作風を味わうには、本作がそのよき見本になりそう。あまりにテーマが重いので、笑いの要素がなければ読めないお話です。身体的なエロはないけど、関係性のエロスは堪能できます。 美しい高瀬兄弟の兄・偲の死から始まるダーク・コメディ。 高瀬兄弟は常に一緒。特に排他的な偲は弟の恵を溺愛するかのように異常なほどガードしていて、まるで近親相姦をにおわせる…
菅野彰 今市子
表題作と「まだ見ぬ夢の」の二編収録されています。作者様の耽美寄りな作品と今市子さんのイラストは究極の組み合わせですね…。 表題作は、従兄弟同士による監禁愛。今読むとヤンデレです。密室で攻めが見せる静かな狂気と、彼に支配される受けの関係性は、やるせないのになぜか幻惑されそうになる危うい美しさを孕んでいます。舞台がベルリンの壁崩壊前の西ドイツなのも非現実性を引きてているのかもしれません。 …
菅野彰 坂井久仁江
作者あとがきに、形を変えて何度も書いてしまう話があると添えられていて深く頷いてしまいました。自分が初期の菅野作品に感じていたテーマというのが「憐れみと愛情は似て非なるもの」、「求められるものを与えたくても与えられない人の苦悩」だったので、特に後半の徭がそのものズバリ!で。 表題作とそのスピンオフの二篇が収録されています。どちらもシリアスで暗い。読んでいて愉快な気分になれるタイプのお話ではない…
菅野彰 やまかみ梨由
編集者と漫画家。 といえば、某作家様の某シリーズが大変有名なので、先のレビューにめちゃめちゃ賛同。また、最終話はいらない…とのご指摘もよ〜くわかるし、愛を確認するお話というご意見にも同感です。 表題作他「もっと愛がなければやってられない」、「さらに愛がなければやってられない」の全三話が収録されています。 語りは攻めの耕介視点。子供の頃、父親の従兄弟に預けられた彼と、その家の末っ子…
菅野彰 石原理
表題作の他、「ブラザー・ユニット」「青年も、夜」が収録されています。「青年も、夜」は前の二篇から5年のブランクをあけて書かれたそう。 大学生の幼馴染みものです。イラストは石原理先生(好き)。22年も前の作品だけれど、青春ものというだけで色褪せない煌めきみたいなものを無意識に見出そうとしてしまうの、性癖かも笑 魚屋の七男・魚彦は、東慶大学国文科の3年生。薬局の二階に間借りしながら薬局のバ…
菅野彰 松崎司
年上の包容力攻め×駄々っ子健気受け。イラストがレアです。 舞台はイギリス。日本人テニスプレイヤーのハルトと、彼を支える監督・ロイの信頼関係&恋愛模様を描いたお話。舞台柄か全体的にしっとりと落ち着いた雰囲気で、切ないトーンが滲みます。 本編の他、「クリスマス・タイズ」、「サウス・ガーデン」、「グリーン・カーテン」のSSを収録。 ハルトは13歳の時にイギリスに渡り、現地のテニ…
高校生の成長物語。イラストは石原理先生です。 優等生の主人公・純は進学校に通う代議士の三男坊。初めて春休み中の講習をサボり、河原で手紙を書いていたところを突然テロリストに誘拐されて——!? なかなか交渉に応じない父親のせいで、超美形のテロリストと共に過ごすことになった約一週間を描いたお話です。ちなみにタイトルはテロリスト団体名。 純視点ですが、純はあくまでも語り手です。彼を誘拐し…
菅野彰 金ひかる
高校陸上部の青春もの。 一応、BLしてます。スルスル読める今どきのBL作品に比べると、ちょっと独特な文体です。 村野(攻め)視点で進む前半は、ほぼ青春群像劇。 メインカプは陸上特待生1年の村野と、部長で2年の夏目。夏目は下級生からも「まこちゃん」と呼ばれるほど親しまれている人気者でした。しかし、夏目が1年の合宿時に巻き込まれた暴力沙汰が良からぬ噂を生み始めた頃、夏目を慕う後輩・柏…
菅野彰 高口里純
旧版を読了。高口里純さんイラスト。 海外もの。元検事のカイルとその助手で日系4世の幸也のお話。他初期作品でも感じたことだが、菅野彰さんの底にある当時のテーマは"憐れみと愛情は似て非なるもの"ではないだろうかと勘繰った作品。 静謐でディープで官能的。この人の描くものには不思議とエロスが漂う。それは人物の仕草や視線、表情などの言外で語られる描写のせいか…。単なる文章力だ…