菅野彰さんのレビュー一覧

小さな君の、腕に抱かれて 小説

菅野彰  木下けい子 

何が言いたかったのだ!

読んでいる途中とか、場面場面は素敵で雰囲気は好きなのですが、読み終わって結局何がどうなったんだ!と思ってしまった。

奏一の葛藤が、頭ではわかるんだけどあんまり共感はできず、結局くっついて、えっそんなに拒絶してたのに簡単にくっついちゃうんだと驚いてしまった。

もう一度読めば、共感できるのかなーと思わないでもないですが、読みたいものは他にもいっぱいあるので、すぐには読まないかな。それぞれの…

1

小さな君の、腕に抱かれて 小説

菅野彰  木下けい子 

愛しい1冊

 昔、少しの間面倒を見た少年が青年となって自分の前に現れる。そして好意を示す。ありがちなBLなら、ただ年下攻めの話が始まっていちゃいちゃして終わってしまうでしょう。でもさすがは菅野先生。そんなありがちな展開などになりません。 
 主人公は昔の自分の行動が少年に与えた影響の大きさを受け止めきれず、過去の自分の行動を悔やむのです。読者としては「そんなことない」と強く否定するのですが。
 主人公の後…

10

「小さな君の、腕に抱かれて」購入特典書き下ろしペーパー グッズ

奏一がさよならしたい相手は…

奏一が峰崎とキスしたことを根に持つ祐貴。
ベッドでたびたび甘く責め立てられヘトヘトの奏一は、ある日祐貴に誘われ公園で催されるアイルランドフェスタへ。
そこで峰崎と巴に偶然再会し…という話。

奏一を律儀に「元わたしのパヴァロッティ」と呼び、奏一と峰崎のキスの様子を詳細に祐貴に語る巴がやはり良いキャラ。
峰崎に対抗心むき出しで、峰崎も大人気なく言い返しているところが面白かったです。
峰崎…

1

小さな君の、腕に抱かれて 小説

菅野彰  木下けい子 

年下攻めの一途さは光る一冊

あらすじ:
大学図書館の司書・奏一(受け)は、国文科の教授と生徒の二人と飲んだ翌朝、自宅でほぼ全裸で目覚める。
部屋にいた学生・祐貴(攻め)は、以後度々奏一を訪ねてきて…

奏一が忘れている、幼少期の祐貴との出会い。
奏一の大学時代のトラウマ。
現在の奏一が祐貴の想いを受け入れるまで。
そんな複数の要素がややコミカル寄りに描かれた、少しごちゃごちゃ感のある一冊。

奏一は大学時代…

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Chara Collection EXTRA 2014 グッズ

バラエティーに富んでいて楽しい一冊

「ヴァンパイアは食わず嫌い」シリーズと「砂楼の花嫁」シリーズ目的で全プレ応募しました。
他の作品はシリーズを読んではいないものの、この冊子きっかけで興味を持った作品もあり、それらは今度本編を読んでみようと思っています。

・・・という訳で、本編が分かる「ヴァンパイア~」と「砂楼~」のみのレビューとなります。

「ヴァンパイアは食わず嫌い」は、「ヴァンパイアの意外な弱点」というお話になって…

2

Chara Collection EXTRA 2012 グッズ

満足~~~!

これは手に入れて良かった!
「美女の憂慮」(法医学者と刑事の相性 番外編)愁堂れな
こちらはちょっとした推理モノのお話から、冬城がちょっと嫉妬的なラブ的濡れ場有り。

「エゴマのゴマはゴマじゃない」(毎日晴天! 番外編)菅野彰
あーかわいい。世の主婦の方は感じるであろう金銭感覚の相違のお話。
秀が怒って、明信は秀の気持ちが心底わかる。
でも大河と龍はまったくわからない。
龍はしかし…

0

花屋の二階で 新装版 コミック

菅野彰  二宮悦巳 

やっぱり好きだ!

新装版です。毎日晴天!はこの二人だけ順調にラブラブなので、二人が出来あがるこのお話は大好きです。(死んでも本望なほど出来てないにしても一番進んでるのがこの二人だと思う・・・)
相変わらず新装版は厚いので読んでて指が疲れますが(笑)でも買ってしまいます。
書き下ろしに龍×明信の小説が11P。(3段組み)
龍の苦悩もわかるなぁ・・・。

過去を引きずってるイケメンノンケ(花屋経営30才) ×…

4

愛する 小説

菅野彰  高久尚子 

唯一の愛を選び直していく物語

あまりのまっすぐさに世の中と軋轢を起こす少年・由多と
彼の辛い思春期を支えてくれた、若い絵画教室の先生・凌。

由多が藝大生となり、凌に想いを告白するところから話は始まる。
外の世界に出て行った由多が、自分と他者との関係を見つめ
凌の過去を知り、葛藤しながらも自身の才能と特質を失わず
むしろそれを昇華させて一回り成長し、
凌を「愛する」ことを選び直していくまで。


表紙…

5

愛する 小説

菅野彰  高久尚子 

中盤までは切なかったんだけど…

年上攻めの年の差、しかも先生(絵画教室のだけど)×生徒!美味しすぎる!と勢いのまま買ったのですが、これはグリグリと心をえぐる作品でした(汗
ウッキョー!なんて喜んでごめんなさいと思ってしまうくらい、ある意味ピュアなお話でした。

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受けは藝大一年の由多、18歳。
12歳から凌の教室へ通い藝大への受験時も予備校へ通わず、頑なに凌の元だけで描いてき…

5

愛する 小説

菅野彰  高久尚子 

「愛する」を貫く物語

タイトル通り、受けが攻めをひたすら「愛する」話。
その愛に対する見返りや大団円等、物語に大きなカタルシスを求めてはいけません。

美大1年生の由多(受け)は、絵画教室の講師・凌(攻め)のことが好き。
美大合格後、彼に想いを打ち明け、恋人のような関係になるも、凌は由多にキス以上のことはしてこない。
凌の母校でもある美大には、彼の過去を知る講師がいて……というような話。

「宗教画の天使…

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