菅野彰さんのレビュー一覧

泣かない美人 小説

菅野彰  金ひかる 

メインは脇キャラとのすれ違い愛?

あらすじ:
高級百貨店の外商部から企画部に左遷された隼人(攻め)。
仕事で訪れた城下町で、絶品の日本酒を作る杜氏見習い・要(受け)と出会うも、なかなか企画を呑んでもらえず…

やり手の外商だった隼人ですが、客の妻に言いがかりをつけられ左遷される羽目に。
寂しげな彼女につけこみ思わせぶりな態度をとったことは事実で、過去にもそうした営業スタイルで商品を売っていた隼人。
そんな彼が、嘘やお世…

7

Chara Collection EXTRA 2016 グッズ

予定通りの到着で嬉しかったです

この手の全プレは遅延発送が常な中、この冊子は予定通りに届いて嬉しかったです。

収録作品の中で、読む事ができて特に嬉しかったのは、「たかが復縁」、「ヴァンパイアは我慢できない」「兄弟ですが、他人です。」でした。
どれも原作本が好きで、とりわけ「たかが復縁」と「兄弟ですが、他人です。」は、(「ヴァンパイア・・・」は数冊出ていますが)1冊のみの作品なだけに、番外編が読めるのは本当に嬉しいです。

1

毎日晴天!(13) 子どもたちは制服を脱いで 小説

菅野彰  二宮悦巳 

親目線で評価しています

小冊子とかで、それとなく掌編を読んだりすることはあっても、まとまった長編は実に久しぶりの毎日晴天シリーズ最新刊。
シリーズが始まった時は高校生1年だった勇太と真弓も、とうとう高校を卒業しました。
今までは、同じ家から、橋を渡っただけの近所の同じ学校へ通っていた二人。
勇太は職人の道を選び、真弓は大学へと進学し、二人別々の日々を過ごしていくようになります。
そして、ほぼ、生まれて初めて、一人…

5

Chara Collection EXTRA 2016 グッズ

葉鳥が幸せそうでうれしかった

この手の小冊子からも徐々に撤退しようかと思っているのですが、今回は「ダブルバインド」「毎日晴天」「パブリックスクール」などの番外編が収録されているので、やはりはずせなかった。
なかでも、パブリックスクールの後日譚「王と小鳥の休暇」は本編シリーズを読み終えて間がないので、一番感慨深かった。
忙しいイギリスでの日々、たまたまできた休日に、二人でかつての母校と、その街に出かける話です。
エドがどれ…

3

Chara Collection EXTRA 2016 グッズ

コミック9作品・ノベル5作品

コミック9作品・ノベル5作品の番外編が収録されている読み応えがある1冊でした。

私が一番読みたかったのはノベルでは英田サキ先生「ダブル・バインド」の番外編、「How much Love」。上條×瀬名、進藤×葉鳥という2カップルの、過去を消化した現在の甘い生活が素敵でした。ただ、本編での瀬名のツンデレが大好きだったので、もうちょっとツンぶりが欲しかったかなと思ってしまいました。

コミック…

1

おおいぬ荘の人々(7) 小説

月夜野亮  菅野彰  南野ましろ 

きっと愛、たぶん愛、それが愛

ウィングス文庫になる前から数えて足掛け10年弱読者を翻弄してくれたシリーズの完結作
私事ながら私がBLに触れ始めた頃にウィングス文庫版の1巻を手に取って、すごく気に入って毎巻楽しみにしていた思い入れ深い作品です。商業作品のBLノベルで共著みたいな形式の作品は本当に珍しいと思いますし、それぞれの担当キャラが別担当話でもいい味出してます。
明生とアシュレイの関係の始まりであって、ずっとはぐらかされ…

3

レベッカ・ストリート 小説

菅野彰  珂弐之ニカ 

90年代NYを舞台としたノスタルジックなゲイドラマ

1995年の作品の新装版。
あとがきによると、一文を除いて全文を書き直されたとのこと。
作家さんの本作に対する思い入れの強さが伝わってきます(それだけに誤字脱字の多さが残念ですが…)。

ちなみにメインの二人は、一般レーベルから出ている『HARD LUCK』シリーズにも登場しているそうです。

舞台は1996年ニューヨーク。
元検事で探偵のカイル(攻め・語り手)は、恋人の幸也(受け)…

8

毎日晴天! 新装版 コミック

二宮悦巳  菅野彰 

素朴であったかい

*シリーズ全般についてレビューさせてください。ぜんぶ当たり外れないと思います!

Amazon Kindle Unlimitedでみつけて、シリーズ全巻読み放題できたので一気読みしました。
やはり15年近く前の作品だけあって、ジョークや言葉が少し古風です。個人的にはそこがまたいいな、と思います。最近はありとあらゆるBLがあって、過激なものも多いのですけど、こちらはその対極でかなり素朴で繊細で…

0

愛がなければやってられない 小説

菅野彰  やまかみ梨由 

愛を確認するお話

答姐トピでご紹介いただいて読みました。17年前の作品で「古さを全く感じない」…と表現するのはところどころ無理がありますが、テーマとしては普遍的な二人の絆が描かれていて面白かったです。

強烈なラブや欲情ではなく、タイトルのとおり二人の間に築かれていた愛のお話です。…というか、愛を確認するお話かな。場面としての描写や台詞はあくまで日常的なもの――多忙な漫画家と編集者としてのやり取りなのですが(大…

1

裸足の夏 小説

菅野彰  今市子 

短編集

表題作は書き下ろしで、あとの二編は連作というか、スピンオフといっていいのかな?二組のカップルを描いたもので、久々に読み終えてしまうのが惜しく感じたお話でした。

「裸足の夏」は昭和初期の日本が舞台。主人公は酒蔵を所有する名家の瓜生游一(りゅういち)。腹違いの弟の浩太、杜氏で幼馴染みの篤、游一を書生にしたいという商人の甲斐、そして游一の実父の浩一郎。游一の存在が周囲の男達を惑わしていく。彼には唯…

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