菅野彰さんのレビュー一覧

おまえが望む世界の終わりは 小説

菅野彰  草間さかえ 

じっくり腰を据えて読んだ方がよいかも……

発売日近くに入手して読み始めるのもそれほど遅くなかったのに、やっと読み終えました。
お話のテーマはとても興味深いと思います。
しかし残念ながら、文章が私には合いませんでした。読んでいても、誰が話しているのか、何をしているのかを理解するのに時間がかかってしまって、登場人物の気持ちにすんなり入り込めなかったんです。

菅野彰さんの「レベッカ・ストリート」は大好きです。「毎日晴天!」の最新巻も揺…

4

かわいくないひと 小説

菅野彰  葛西リカコ 

三者三様の愛情と切なさ

攻め視点でストーリー展開します。

受けは感情が読み取りづらい人で中々進みません(汗)
そして、攻めと受けの間に立つ人物がキーマンとなり。。。
表紙にもう一人加えほしかったな、と思うぐらいきっちり書き込まれた三角関係でした。

3Pではないけれど、受けを大切に思う 攻め が2人いましたねぇ。
片方は当て馬と言うのが正しいけれど、個人的には当て馬として扱いたくないかな。
どちらが「攻…

3

成仏する気はないですか? 小説

菅野彰  田丸マミタ 

コミカライズ希望

菅野先生の同月刊行本、これと「おまえが望む世界の終わりは」と続けて読んだのですが、「おまえの~」の方はひたすら考え続けなきゃ読めない重い作品だったのに比べると、こちらは、自由に実体化できちゃう幽霊が登場したりする分、エンターテイメント寄りの作品ではあります。
この作品には、大学の同じ法学部で学んだ同期4人が主要キャラとして登場するのですが、それぞれのキャラが立っていて、どのシーンもすごく絵画的に…

2

おまえが望む世界の終わりは 小説

菅野彰  草間さかえ 

軽くは読み飛ばせない、内容の濃さ

この作品を、萌で評価するのは非常に難しいです。
色々、たくさんの内容が盛り込まれていて、そのどれもが、しっかりと練り上げられ、書き込まれていて、
引き込まれて、凄く集中して読んだ。
そして、とっても疲れた。
大きくまとめると、時の流れを理解することのお話なのかなと思う。
佳人の心の動きというか、考えや思いが変化していく様がよくわかるように描かれているのだけれど、それは、佳人が、迷い、揺れ…

3

泣かない美人 小説

菅野彰  金ひかる 

暗い過去がある割に、仕事も恋もあっさり進みます。

上っ面で中身のないデパート社員の攻と、子供の頃に誘拐されて性的被害の可能性から腫物のように扱われている杜氏見習である受のお話。

「お宅の商品をうちのデパートで扱わせてくれ」的にごり押ししてくる作品はいくつかありますが、それらの大半と同様、こちらの作品の登場人物もカスでした。
終盤には改心(笑)するのもお約束通りで。
そういう辺りが読んでいて不快でした。

誘拐されたことがある受の寂し…

2

成仏する気はないですか? 小説

菅野彰  田丸マミタ 

美人3人

不思議な三角関係の話です
3人とも現役で司法試験にパスするほどなので、受けの優以外は基本的に大人で人とうまい具合に距離感を保って付き合える感じです
病気で亡くなってしまい幽霊として恋人の側にいる、大地の存在とかれの見た目通りでは無い心の様が物語を一筋縄ではいかないようにしています
一見超あまあまのスパダリなんですけどね
菅野さんのお話はいつだって簡単ではないのです

4

おまえが望む世界の終わりは 小説

菅野彰  草間さかえ 

甘くない

あえて同性同士でなくても良い、のか? いやー、異性じゃアレか。
人間としてどう相手や社会や自分の人生と向き合っていくのか?
誰かが上手に解決してくれることはなく、末長く幸せに暮らしましたには当然ならない生きていくことを書かせると上手な作家さんですね。
きっと何度も読み返すでしょうし、その度新しい読みかたをしそうです。
萌っていうのとは違うのですが、評価の順番的にこの評価になりました。

3

おまえが望む世界の終わりは 小説

菅野彰  草間さかえ 

心にも時間にも余裕がある時に…!

全体的に暗いです。それでいて難しい内容です。
なので、読むなら一気読みする事、時間を気にしないでいい時を是非オススメします。
でも、休み休み読まなかったのはそれだけ面白かったのと、映画を観ているようにいつの間にか内容に夢中になっていました。

受けさんの佳人も攻めさんの孔太も、過去に未だに囚われていて。
団地という箱。15歳。それぞれの環境に対する葛藤。
2人の間には共通となるキーワー…

4

おまえが望む世界の終わりは 小説

菅野彰  草間さかえ 

良くも悪くも複雑で、難解、繊細なお話。

表紙の草間さかえさんの絵に惹き込まれて手に取りました。
ひらすらに内省的で、そこはかとなく重苦しく、とにかく作者さんの思い入れが強いことがよく伝わってくる小説です。

成り行きから年下の男の面倒を見ることになり、その痛々しい愚かさ稚さに、己の過去をも突きつけられていく受け。次第に受けに心を開き、いっそ盲目的ながらも、世界というものを知っていく攻め。
傷付いた幼い子どものままの心を抱えた2人…

6

レベッカ・ストリート 小説

菅野彰  珂弐之ニカ 

包容力溢れる攻め✖︎トラウマを抱えた受け

翻訳小説のような表紙が魅力的で購入しましたが、買って良かったです、全編に渡りとても洗練された雰囲気が漂っていました。
舞台は96年のニューヨーク、探偵事務所を開業したばかりのカイルと幸也のもとに、ある風変わりな依頼が舞い込んできます。
このカイルが元検事補でハーバード法学部を首席で卒業、の本来はバリバリのエリートさん、包容力溢れる攻めであり、日系三世の幸也はワケありの青年でトラウマを抱えた受…

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