杉本亜未さんのレビュー一覧

空のアンテナ コミック

杉本亜未 

ちとおまけの星5

表題作「空のアンテナ」に星5つ。同時収録の「春やきぬらん」、「枯野行き」は、他の同名単行本に収録されているので二重購入であった。こちらは星4つ。

才能のある破天荒な山岸と、売れないバンドマン、克幸。

社長が引っ張ってきた山岸は、バンドの路線にマッチしないが、その演奏で注目される。他のメンバーとの軋轢もあって、山岸はバンドを抜け、残りのメンバーは従来路線で一発勝負に出るが会社は潰れちりぢ…

1

独裁者グラナダ コミック

杉本亜未 

本当に上手い作家さんです…

「男と男が恋愛関係になるわけではないけれど、心の深いところでの結びつきが描かれる」こういうタイプの作品が、BLっぽいけどBLではない、もしくは一般漫画だけどBLくさい…なんていう理由で発表しにくかったり、評価されにくいことがあるとしたら残念なことですね。…などということを改めて思わせてくれる傑作です。

表題作の「独裁者グラナダ」では、主要登場人物の2人は恋愛関係になるわけではありません。主要…

7

空のアンテナ コミック

杉本亜未 

一見地味ですが、文句なく傑作です。

紹介文には「…著者の初期傑作BL4作品〜」とありますが、やはりBLと銘打つよりは「JUNE作品」と言う方がしっくりくる作品群です。

しかし、杉本亜未さんは本当に上手い作家さんなのに、一般的にはイマイチそれに見合った評価がされていない方ですね。こういうのには多分に運やタイミングもありますので仕方のない部分もあるとは思いますが。(ひとつのジャンルに納まりきれないような作品を描かれるのが、却って損…

3

独裁者グラナダ コミック

杉本亜未 

あまりに深かった

表題作『独裁者グラナダ』と『Birthday』が収録。
杉本さんのBLというくくりの作品は初読みだと思います。

『独裁者グラナダ』はクレイアニメのタイトル。
突如現れた美しい独裁者が刺客に襲われ滅び、そしてまた生まれてくるという…
そんなよくわからない作品が映画館で上映されているところからのスタート。
そのクレイアニメを作った映像作家の鳴瀬と、平凡を絵で描いたような編集者の中田が主な…

4

空のアンテナ コミック

杉本亜未 

多分、わたしの原点

スーパー「神」です。

一見地味だけどリアルでデッサンのしっかり絵、
考証のしっかりした時代設定、
エロのためだけに展開しないストーリー。
これを私が「神」評価しないでどうする!
そんな、
これぞ私の原点!
みたいな作品集。
発表時期的には、リアルタイムで読んでいないはずだけど、多分、作者さんがこの作品を描かれるに至った根っこの所が、私が今、こんな風にBLまみれになっている土壌と…

8
非BL作品

春やきぬらん 非BL コミック

杉本亜未 

明治書生ものがお好きな方には是非読んでいただきたい!

ずっと好きな本。
もしかして初めて買ったBL漫画かもしれません。
あ、この当時だとBLという言葉はなく、JUNEもしくは耽美と云われていた頃でした。懐かしい。

画学生と文士志望の書生さん、二人のお話。
あと、同時収録の「枯野行」も好き。
このやり切れなさ、たまりません。

また読み返して、ああ、こういう受好きだよねえと自分の原点を見たような思いでございました。

明治書生もの…

5

ANIMAL X 荒神の一族 1 コミック

杉本亜未 

私の人生を変えた漫画

思えば、初めて読んだBLが、この漫画でした。

杉本先生の非BL漫画が面白かったので、先生について検索したところぶつかった「もとBL作家」との情報に、それまで全く意識していなかった「BL」とはどんなものなのか、初めて興味を持ちました。

それで見つけたのがこの「ANIMAL X」とちるちるさんです。

当時はパソコンを持っておらず、スマホの小さい画面でみたちるちるさんの作品情報欄の「攻…

3

ANIMAL X 原始再来 10 コミック

杉本亜未 

感動の最終巻でした

ダイナソーロイドの血族である湊と両性具有の裕司の話。
長かった~~。全部で16巻にも及ぶ大作。
その間裕司は4人子供を産んでます~~。(うち1人は流産)
色々あったが、家族で幸せに暮らしていることでしょう。
個人的には白河さんが好きだったのだけど。。

3

天にとどく樹(2) プロメテウスの鎖 小説

吉田珠姫  杉本亜未 

攻めを小学生に設定する必要あったのかな

『プロメテウスの鎖』
石黒家三男直樹(小学生)×忍
いまいちでした。
やっぱり「小学生攻め」が引っかかる。小学生に設定する必要あったのかな。
倫理がどうこう言いたいんじゃなくて、「小学生と対等に恋愛してる大学生」という構図の不自然さに引いてしまう感じ。コメディな話とかブラックユーモアな話とかトンチキな話ならいいんだけど、ごく普通の恋愛話なんだよね。
だって小学生だよ。このころの年の差ってかなり大き…

1

天にとどく樹 小説

吉田珠姫  杉本亜未 

石黒和臣氏、初登場

こないだ石黒和臣シリーズを読みはじめたんですが、これがすっごく面白いんです。
でもチラホラ出てくる石黒家の弟くんたちの過去の恋の話が気になってしまい、「やっぱシリーズの最初のほうも読んでみたいな」と思って手に入れました。
1993年出版ですよ!しかも吉田珠姫さんの初単行本がコレですよ!
石黒和臣シリーズは、ついこないだも新刊が出たところだし、もう20年間も石黒家のお話を書いておられるんだと思うと……

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