杉本亜未さんのレビュー一覧

天にとどく樹(2) プロメテウスの鎖 小説

吉田珠姫  杉本亜未 

攻めを小学生に設定する必要あったのかな

『プロメテウスの鎖』
石黒家三男直樹(小学生)×忍
いまいちでした。
やっぱり「小学生攻め」が引っかかる。小学生に設定する必要あったのかな。
倫理がどうこう言いたいんじゃなくて、「小学生と対等に恋愛してる大学生」という構図の不自然さに引いてしまう感じ。コメディな話とかブラックユーモアな話とかトンチキな話ならいいんだけど、ごく普通の恋愛話なんだよね。
だって小学生だよ。このころの年の差ってかなり大き…

1

天にとどく樹 小説

吉田珠姫  杉本亜未 

石黒和臣氏、初登場

こないだ石黒和臣シリーズを読みはじめたんですが、これがすっごく面白いんです。
でもチラホラ出てくる石黒家の弟くんたちの過去の恋の話が気になってしまい、「やっぱシリーズの最初のほうも読んでみたいな」と思って手に入れました。
1993年出版ですよ!しかも吉田珠姫さんの初単行本がコレですよ!
石黒和臣シリーズは、ついこないだも新刊が出たところだし、もう20年間も石黒家のお話を書いておられるんだと思うと……

2

空のアンテナ コミック

杉本亜未 

BL小説のような漫画ヾ(´ー`)ノナンノコッチャw

タイトルに訳わからん事を書いていますがwww
ぅち的に雰囲気がそぅゆぅしかないような漫画だったので・・・
なんてのか ほんとに小説っぽぃんですよね。
昔といえば昔のBL漫画なんだろうけど、小説の細かな設定を
すべて漫画の絵で説明できているって感じがしたので
話が多分上手い人なんだろうなって思います。
描いている時もかなり前だと思うのですが
初読みだったので 絵が深井結己様とかに似てい…

2

独裁者グラナダ コミック

杉本亜未 

名作です

表題作にBL要素は無いのですが名作です。
編集者中田から見た天才映像作家鳴瀬を描いているのですが、鳴瀬の暴力的なまでの名誉欲、彼の口から発せられる「俺をほめろよ」という言葉はカリスマという単語が俗的に感じられる程に魅惑的です。
中田はその鳴瀬に魅了されながらも第三者として彼を見続け、彼と接し、鳴瀬は執着とは無縁な、けれど「己をほめる者」としてそれだけの為に金策に困っている中田にぽんと数百万の金…

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ANIMAL X 原始再来 10 コミック

杉本亜未 

神作品降臨!!!

個人的にBL(?)漫画の中で一番大好きな作品ですね。受がそれはそれはヒドイ目に遭います(涙)。極限状況下における発狂レベル級な感じです。例えてゆうなら戦争時みたいな。チキンな私は何度も断念して、最後ハッピーエンドなのを確認してから全巻揃え直しました。今でも繰返し繰返し読返してる神作品ですね。

3

空のアンテナ コミック

杉本亜未 

懐かしい香り

80年代、90年代にJUNEに掲載された作品の再編作品集。
ああー、何か懐かしい、この感じ。
主人公達が、男子と恋愛をするのではなくて、自分の人生、進む道に悩む過程で、自分とは違う生き方をする男と出会うことで生まれる葛藤と苦悩。
その苛立ちから相手に対する反発から暴力行為の代償行為として生まれるセックスのありかた。
基本スタンスが、そういった「自分の進む道」をベースに置いている形が、現在の…

5

ANIMAL X 原始再来 10 コミック

杉本亜未 

名作。

名作だと思います。少し寄生獣に雰囲気が似てるかな。BL的にはかなりのNG要素、激痛が伴う作品ですが、壮大なSF人間ドラマ(ってなんだ?)として一読の価値あり。

2
非BL作品

春やきぬらん 非BL コミック

杉本亜未 

正に老練

レビュータイトルは竹宮惠子さんの解説より言葉を借りました。
仮に杉本さんの(非BL作品でもある)最新作「ファンタジウム」を
読んだ方が本作を読んでも然程違和感はもたれない筈です。
BL作品が含まれている事に一瞬の驚きを抱いたとしても。
それ程に作家としての基本方針の完成度が高い一冊です。

デビュー作「タイムマシンにお願い」としんがりとなる「夕凪」は
非BL作品ですがそれぞれに良い持…

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ANIMAL X 荒神の一族 1 コミック

杉本亜未 

大好きな作品

あまり多くの人に知られていないようなのですが、私の大好きな大好きな作品です。是非多くの人に読んで頂きたいです。

研究所(遠藤ケミカル)で働く冴えない眼鏡の鮎川裕司の人生は、恐竜の末裔である「血族」の少年である浅羽湊に攫われたことで一変した。
人間に知られず奥地で暮らす「血族」にとって、雌は非常に稀少な存在。裕司は、遠藤ケミカルの上層部の陰謀で、投薬によって「血族」にとっての雌へと(厳密には…

9

独裁者グラナダ コミック

杉本亜未 

独裁者の愛の言葉

先ず注釈から入って置くと、この表題作に
政治云々は一切絡んできません。
又受攻の立場にいる二人が肌を重ねる事も
ありません。この分類は、精神的な優位の
席順故にと受け取って戴ければ。

癒える事の無い病に冒されていると知って
いるが故に創作者としての欲に忠実であり
続ける映像作家・鳴瀬と全てを只淡々と
こなして行くだけだった編集者・中田。
彼等を引き合わせたのは鳴瀬の出世作とも…

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