杉原理生さんのレビュー一覧

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

低温低速なのにラブラブ

少し古い作品も電子書籍のおかげで手に取りやすくなりありがたいです。
今回はあらすじの「お前だけは絶対好きにならないから」という一文がとても良いフリだなあと思って購入してしまいました。ジャケ買いでも作家買いでもなく、あらすじ惚れです。

結果大当たり。大好きです。このテンポ。この日常感。男女問わず普通のカップルが抱えそうな葛藤もありながら、ちゃんと二人は大人の男なんです。そこに中学時代からの思…

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羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

とにかくイラストがかわいい

表紙に惹かれて購入しました。
竹美家先生の描いた人物はとにかく可愛いくて見ているときゅんきゅんします。
でも可愛いだけじゃなくて、温かみがあって血が通ってる感じが好きです。

で、内容ですが。
杉原先生の文章は読みやすくて、するする胸に入ってきます。
主人公の章彦は重度のブラコン。8つ下の弟(義理)が日々の癒やしのもと。
ある日、弟の友人が居候することになり・・・

ということで…

2

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

夢見るファンタジー

すごく久しぶりに著者の作品を読んだせいかもしれないし、
このところずっと電書での積読を勢いよく消化中だったせいかもしれない
それでも自分をアホかとショック受けつつ
読了まで成瀬かのさんのつもりだったことを懺悔します…

ええと、成瀬さんでは、とくに『獣の理』『異界の王』などが好きで、数十冊読んでいて、
杉原さんは、ことによると十年くらい前がとくに集中して読んでいた作家だというあたりを言…

0

親友の距離 小説

杉原理生  穂波ゆきね 

タイミングって大切ですよね

せつない描写が秀逸な作品でした

攻め視点で進んでいくので、せつなさが少し伝わり難いというか、想像し難いというか‥
受け視点の方が、個人的には好きな流れかなと思いますした

後日談も掲載されてますが、もう少しイチャイチャしててもよくないですか?
なんか、読んでてちょっと辛くなってきました
片想いをこじらせるとこんな風になっちゃうのかなぁ
幸せって、恐怖と隣り合わせなんですよね
気…

2

星に願いをかけながら 小説

杉原理生  松尾マアタ 

受けがグルグルしすぎ

同じところで、足踏みが続くなぁと思いながら読み進めていました。
とにかく受けが臆病というか、しつこい程後ろ向きすぎる。

なかなか切り替えが出来ない性格で、実らなかった初恋を10年経っても何かと思い出すという性格なので、眼中にない相手、しかも初恋相手の弟に恋を打ち明けられるも、なかなか受け入れられずグルグルしちゃうのも仕方ないと思いながら読んでいたけれど、それにしても限度っていうものがある…

0

薔薇と接吻 小説

杉原理生  高星麻子 

妖しく麗しく美しく

評価の高さに釣られて読んでみた本作。
楽しく読ませてもらったのですが、ビビッときたかというと正直……うーん、という感じでした。
理由はただ一つ。
耽美な雰囲気に入りきれなかったから。それだけです。
攻めの前では乙女化する受けのことのも、嫌悪感などはなかったけれど「本当に攻めが好きなんだな…」と他人事として淡々と読んでしまった。
特に難などはない作品だと思うので、単純にハマる人はハマる、そ…

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神獣と騎士 小説

杉原理生  サマミヤアカザ 

無償の愛を捧げてくれる騎士と出会える話

内容はあらすじからわかる通りの、いわゆる異世界トリップ系。
昨今はやりの異世界モノも、みんなこれくらい作り込んでくれたら読み応えあるのに……という「正しいお手本」のような本でした。
壮大すぎるという意見もあるようですが、私はそうは思わなかった。
別の世界を想定するなら、このくらい作り込んでくれなきゃ!と思います。

キャラクターもみんな魅力的で。
特に攻めのクインは実に騎士然としていて…

1

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

「神」か「趣味じゃない」かの二択

「萌」や「萌×2」などという生半可な評価を許さない作品だな、と感じました。
「神」か「趣味じゃない」かのどちらかしかない。
「趣味じゃない」が選択肢に含まれる最たる理由は、あらすじ・冒頭部を読んで抱いていた印象と、実際読んだ内容が180度違ったから。

あらすじと冒頭部を読んだときは、「いい加減で酷い人間なのに、どうしようもなく魅力的な悪魔のような攻め」に魅了され、翻弄されてしまう「真面目…

6

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

さびしい子供

竜神が棲むという池の近くに住んでいる受けは、まるで霞を食っているのではないかと疑われるくらいに浮世離れしている変人。
そんな変人にロックオンされて、世話を焼く羽目になっている攻め。
前半「恋の棘」はそんな攻め視点、後半「恋を綴るひと」が受け視点という構成です。

内容は、あとがきで杉原先生ご自身が「長年、友人だったふたりが、「作り話」という小さなきっかけによって関係を変化させるお話」とまと…

1

きみと暮らせたら 小説

杉原理生  高久尚子 

幼馴染再会モノ

設定は、ベタというならばこの上なくベタ。
しかしベタだけどやっぱ面白いよな、と感じさせてしまうのはさすが杉原先生だなと思いました。

本作の攻めは、攻めの従兄弟が「ほんとムカつく」「かわいくない」と言うだけあって、確かに可愛げがないし変わってるし無愛想で神経質で、よくわからないキャラクター。
……なのに、読み進めるにつれてどんどん可愛く思えてくる。
よくわかんない攻めだけど、でも受けのこ…

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