杉原理生さんのレビュー一覧

硝子の花束 小説

杉原理生  佐倉ハイジ 

傷つくことは平気なのに、相手に傷をつけることに対しては非常に臆病な恋の話。

兄弟と親友という三角関係。
兄は亡くなってしまって、残された親友と弟は身体を重ねはしたけど
心が結ばれずに4年。
ずっとそばにいるけど、恋人にはなれないふたりの
とてつもなくじれったい恋のお話。



ふたりともすごく視野が狭くてまわりがまったく見えてないw

一途といえば聞こえはいいけど、とにかくまわりが見えてないw

基本的に自分の気持ちに盲目的な攻めと受けw

そ…

6

世界が終わるまできみと 小説

杉原理生  高星麻子 

とてもやさしい物語

母親をなくして、中学二年生の有理は父と弟の三人で暮らしていた。
やがて三人は父親の友人である高宮の家に身を寄せることになる。
高宮は彼らをあたたかく迎えてくれた。そして、そこには有理と同じ年の息子、怜人がいた。
無邪気に怜人に懐いた弟をよそに、彼に反感を感じずにいられない有理だったが……

心情で読ませてくれるよいBL。
一人称で昔を懐かしむように語られる物語は優しいです。
中学二年…

5

世界が終わるまできみと 小説

杉原理生  高星麻子 

繊細な雰囲気にうっとり

入院生活を続ける儚げで病弱な母親を思いながら、
父親と小さな弟と暮す有理。母親の不在を寂しく感じながらも、
華やかな父親と可愛い弟と過ごす楽しい毎日の描写が心温まります。
親子仲が良くて、貧しいながらも幸せなんですね。
そんな幸せ家族を見ていると、
こちらまでほこほこして癒されるのですが。

母親の病状悪化に伴い、家計が困窮。
切羽詰った父親が子供達を連れて身を寄せたのは、
大学…

5

光さす道の途中で 小説

杉原理生  三池ろむこ 

キスシーンに悶える自分にびっくりしたv

焦れた焦れた焦れまくって
胸がきゅんきゅんv
だって本の厚みでいうと4/5くらい読むまでキスもないんだーっ!!
ゆえにキスシーンだけで悶えたv
よもやキスシーンだけで悶える自分に再会するとは思いませんでした。
なつかしい自分、おひさしぶりw

何これ?あだち充先生の「タッチ」みたいな?あれ?違う???
男三人友達で三角関係。
友達としての独占欲から、もっと深い独占欲に変化してるの…

8

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

掛け違えたボタンを直すまでの時間

スローリズム。。。
確かに、この2人の関係の進む速さは「スロー」なんですが
そんなおっとりした語感よりももっと重くて硬い何かを
2人して抱え込んでしまってて
それで、ゆっくりとしか物事が進んで行かない、って印象のお話でした。

高校受験の時から親しい矢萩と水森は
社会人になっても、その親しい関係は変わらないんですが
それには、ゲイである矢萩が水森に言った
「おまえだけは絶対好きに…

3

光さす道の途中で 小説

杉原理生  三池ろむこ 

読むの疲れました・・・

三角関係モノ!(゚∀゚)一人を二人が取り合って・・・(〃д〃)
というものを期待していたら冒頭から一人死んでた・・・orz
私は涙腺が極端にもろく、ちょっとのことですぐ泣いてしまうのですが死ぬ系は完全にアウトです。涙腺決壊しちゃいます。
なので最後に亡き友人からのメッセージを伝えられるシーンはぼろ泣きだったのですがなんとも納得いかない(>△<;)
え?栗田って女もいけるの??

6

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

ひどく臆病な男と、ひどく優しい男の恋の物語

主人公の野田の「私」という一人称からか全体的に文学っぽい印象を受けた。
臆病だからこそ自分の幸せを受け入れ切れない野田は、些細なことをきっかけにぐらぐらと揺れる。
対する若杉の優しさも野田の言うことを受け入れる優しさであり、逃げる彼を追わない優しさだ。
この行き違いがとても切ない。
そういう微妙で繊細なゆらぎを読ませてくれる作品だと思います。

結末は、正直そこで終わるの!!?とすごく…

15

oyaji renaissance 3(合同誌) 小説

木原音瀬  名倉和希  杉原理生 

衝撃のハゲオヤジ受け合同誌その3(衝撃はだいぶ薄まっているが…)

木原音瀬・名倉和希・杉原理生による魅惑のオヤジ受け同人誌第3弾にして一応最終作。
全体的には、収拾をつけるために少々無理のある展開あり。

木原音瀬『ラブ&キャッチ3』は、著者コメントにもある通り「コメディのはずがどんどんシリアス寄りになり、かつ未完」という内容。
前2作ではひたすらオヤジの勘違いを若者が是正できないというおかしさであったが、本作でついに二人は一線を越えてしまう。
オヤジ…

3

いとしさを追いかける 小説

杉原理生  麻々原絵里依 

むずかしい

好きな作家さんの本でも、感想を書きやすい本と、書きにくい本とがありまして、
この本は後者、

この作品について、どういったらいいのだろう
この二人、どっちもどっちで、
「ふたりとも、しつけーし、きめーよ」
って言う、やさぐれた私と
「思い続ける一途さが、グルグルも含めて切なくってステキ」
って言う、ウルウルした私が
どっちもホントで、どっちも違う

ただ、紗幕を通した向こうの…

4

世界が終わるまできみと 小説

杉原理生  高星麻子 

杉原さんの一人称にとても惹かれます。

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:めちゃオススメ)
抒情的で優しい文体はどこか危ういものを孕みながら、静かなトーンで作品を紡ぎだしています。入り込むというより引き込まれるという感覚が近いかもしれません。
家庭の事情を抱える二人の少年の恋、14歳から19歳までの思春期を淡々と瑞々しく描いた物語です。

おとぎ話のような話をしようか――と、19歳の有理の回想で始まる第一部。
母に迫る死への不安に無理…

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