杉原理生さんのレビュー一覧

制服と王子 小説

杉原理生  井上ナヲ 

積み重なっていく日常

これはもう、杉原先生というだけで買いました。
久々の作家買いです。
しかもイラストが井上ナヲ先生。
井上先生は、非BL作品も読んでいる好きな先生。
最近何冊か買った小説から、ど~うしてもこれが読みたくて、すぐに読んでしまった作品です!

ストーリーは、最近読んだ別作家さんの作品と設定がよくにていたりして。
いわゆる王道な、全寮制男子校の寮生達のお話です。
しかもミッション系で、優秀…

5

制服と王子 小説

杉原理生  井上ナヲ 

一人称でなければ神!

王道中の王道ですが、『待ってました!!!』と拍手喝采です。
本当、まさか杉原さんが学生寮ものを今書いて下さると思わず、きゃーと飛び上がるほど(大袈裟でなくー)嬉しかったです。
予約が始まると同時にポチり、到着を今か今かと待っておりました。


受けの遥は森園学院の新入生で、外見は優等生風の綺麗系。
中学時代も寮生活を経験しており、その時の痛い教訓で目立たず過ごしたいと考えています。

8

制服と王子 小説

杉原理生  井上ナヲ 

氷細工のような世界。

久々に繊細な杉原作品でした。
全寮制の高校に入学した受けと、その同室の寮長たる攻めの話しです。
可愛い容姿の受けは中学も違う学校で寮に入っていたが、ある事件があってからは退寮し、トラウマを抱えながらも次こそは上手く出来るはずと勢い込んで入学して来ます。そこで早速発作を起こしてしまうのですが、攻めに励まされ寮生活頑張れます。そこで攻めに憧れを抱きつつ、思いを膨らませていきます。
攻めは王子と呼…

4

夜と薔薇の系譜 小説

杉原理生  高星麻子 

本気の長大作

正直言って、このシリーズの第1作を読んだ時は、美しくてお耽美な、雰囲気ファンタジーかと思ったのですが、この第3作目では舞台も主に吸血鬼の世界になり、今までに登場した<ルクスリア>に加え、新に<アケディア>という吸血鬼の氏族が登場し、今後、吸血鬼の氏族王争いが展開する兆しが見えてきて、これは、もしや、本気の長大作として広げるつもりなのではと、俄然楽しみになってきました。
一応、今回のストーリーのメ…

1

夜と薔薇の系譜 小説

杉原理生  高星麻子 

浄化者と破壊者の真実

続編に更なる期待を込めた神評価になるくらい面白かったです。
それでも主役二人だけの絡みだと神評価にはならなかったのですが、
今回はメインの二人よりも新たに登場した別の氏族の長であるラルフとそのお相手だった
クリストフとの悲恋と石に宿る精霊アニーとの過去の出来事に感涙しました。

アニーが何故仔狼姿なのかと言うのもきっとそうなのだろうと思わせる内容ですし、
アニーと律也に名前を付けられる…

9

夜と薔薇の系譜 小説

杉原理生  高星麻子 

薔薇というか百合?

美形ぞろいの吸血鬼シリーズ三作目。

櫂と律也のラブラブ新婚旅行と
石の精霊アニーに焦点をあてたお話です。

氏族の長に人魚に…と新キャラが続々と登場しますが
皆揃いも揃って線の細いの美人さんばかりで
ごめんなさい、ちょっとお腹いっぱい感が;
メインの櫂と律也にしても
挿絵の影響もあって
どちらも受っぽく見えてしまい…。

砂糖菓子のような世界を愛でながらも
一人くらい身…

4

恋の記憶 小説

杉原理生  山田ユギ 

周囲と気持ちの狭間で

私も幼少の頃ほんのりとした初恋の相手がいとこだったので、よく遊んだ従兄弟というのが妙にツボだった作品です。
杉原先生らしい作品を読み返したくなって、久々に読みました。

初読みの時は、さらりと流していたお話でしたが。
読み返すとなかなか面白い。
従兄弟、義従姉妹、姉、義兄、職場の友人、職場の後輩(女)などなど。
身近な人たちとの関係が、複雑に絡み合って綴られています。

姉の結婚式…

2

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

待ってました、このコンビ♪

大好きな杉原理生先生と葛西リカコ先生のコンビ。
ありそうで無かったお二人のコラボにもう、内容関係なくまずは萌え♪
そして内容も私の好みのシチュエーションがちらほら。
わぁ~、杉原先生ありがとう!


※このレビューにはけっこうネタバレ書いてしまいますので注意です☆

大学時代に同じアパートでお隣同士になった蓮見と和久井。
はじめの「恋の棘」は蓮見視点。
後半の「恋を綴るひと」は…

10

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

知らないということは

見えないということ。

家族にも愛されたことがないから、愛されるということがわからない。
家族にも愛されたことがないから、愛し方がわからない。
そんな和久井と、
同性とは恋愛するはずがないから、愛されていることがわからない。
同性とは恋愛するはずがないから、愛していることがわからない。
そんな蓮見が、
ずっとお互いに離れられずにいるのは何故なのか、
自分の本当の気持ちにだんだん気…

5

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

指先のキス

本を手にした時、杉原さんの作品のイメージと“竜神”が結びつかなくて
少しためらったのですが
葛西リカコさんのお描きになる表紙が美しいのと、
あらすじの「彼女のように抱いてくれ」という誘い受けっぷりが気になって
読ませていただきました。

亡くなった叔父の古い家に住む小説家の和久井は
すぐ側の池には竜神様がいると言い、
常々妙な妄想めいた事を蓮見に吹き込みます。
そういう類の話が得…

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