杉原理生さんのレビュー一覧

赤ずきんとオオカミの事情 小説

杉原理生  竹美家らら 

ツンツンな赤ずきんとわんこ系オオカミ

「羊とオオカミの理由」のスピンオフで、私は前作を読んですぐ後に読んだのですが、単品でも読めるように書いたとのことなのでおそらく単品でも読めると思います。
でも私はこれを読んで攻めの太一の印象が前の「羊とオオカミの理由」から大分変わったので、やはり前のを読んでからのほうがいいかな?とも思います。

同じ大学でゲイで、人を介して知り合って付き合い始めた太一と真紀ですが、わずか数ヶ月で破局。
そ…

2

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

一瞬、三角関係ものなのかと思いますが

大学生の弟・太一と、会社員の兄・章彦。互いに大好き!という空気を振りまいている二人暮らしの家に、太一の親友・亮介が転がり込んでくるというストーリー。

最初は兄と弟+その親友という三角関係ものかと思って、もしそうなら複雑だなーと思ったのですが、わりと早い段階でそうでないとわかり、それ以降はスンナリ面白く読めました。

亮介のイジワルでワイルドな攻めキャラと、しっかりしていてどこか抜けている…

1

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

杉原さんの攻めが好きです。

親友から恋人へゆっくり変わっていくお話。
失うくらいなら何も告げない方がいいと、本当に長い間、鈍感な受けの側にいた攻めが本当切ない。
でも受けも鈍感ながらもう週二回の電話が当たり前になってる時点で、無自覚のうちに始まっていましたよね。
受けの一人称なので、ずっと自分がモヤモヤする気持ちが何だか分からないまま、話が進みます。いや分からないではないですね、認めたくないだけだったと思います。
そ…

1

いとしさを追いかける 小説

杉原理生  麻々原絵里依 

攻が素晴らしい!

お勧めされて読んでみたのですが、攻さんが素晴らしすぎる!
ああ、男前攻いいですねえ。
俺様攻が苦手なので、その逆ってなんだろうと思ったら男前攻なんですかね。
話は愛人の私生児である受、杜国の目線で語られるのですが、面白いくらい、杜国に感情移入出来ないのですよ(笑)
逆に心情を事細かに語られると、理解できなくてイライラします。
「こう思ってる!」でも云えない。→事態は悪化。というパターンが…

1

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

和久井に萌えました。

挿絵の葛西リカコさんが大好きで購入したものの、積んでいました。
最近、小説に手を出し始めたので読んでみたのですが

何故、今まで読まなかったんだ?私よ!

個人的には、今年で最大ヒットきました!去年の作品だけど!(笑)

大学時代の友達同士が、想いを自覚して恋人になる話です。
とにかく受けの和久井が分かり辛い子なのですが、後半の和久井視点で納得。
全てをうちにしまい込んでしまう子…

5

神獣と騎士 小説

杉原理生  サマミヤアカザ 

心踊る設定なれど……

異世界ファンタジー。

高校生の類は、古の時代から伝わる『神代記』を護る一族の末裔、
祖母の死によって類は継承者となり……

お相手は、継承者に仕える神獣の騎士、麗しのクイン。
唯一無二のパートナーの二人、
類が呼べばいつでもクインは現れ、共に危険や敵に立ち向かう……


かなり厚めの本で、作り込んだ設定ではあるのだが
説明調が多くて、正直世界観に入り込むのに時間がかかった。…

7

親友の距離 小説

杉原理生  穂波ゆきね 

読み始めたら夢中に・・・

杉原先生の作品を読むのは二作目になります。

親友、長年の片想い、リーマン同士・・・と、大好きな萌え要素が満載そうな作品なのに、何故か最近まで読む機会を逸していた作品でした。

そして、今回ようやく読む機会を得たのですが、なんでもっと早く出会っておかなかったんだぁ~(><)と、叫びたくなるぐらいツボにはまる作品でした。

ひたすら、2人の世界です。でも、決して閉鎖的ではなく、サラリーマ…

4

サンダイヤル―日時計 小説

杉原理生  宮本佳野 

幻想的な夏

ひと夏2週間の出来事を描いた作品。
都会から離れた別荘、それもひと夏という限定された時間と真夏の雰囲気がよく出ていて、こういう刹那的な作品はとても好きです。

夏休みを叔父の別荘で過ごす事になった高校生、佑一と、同じくそこに滞在中の高校生、晶、叔父の息子であり佑一の従兄弟にあたる宏昭の微妙な関係が描かれていて、ちょっと鬱々したところもある作品ですが、綺麗で純粋な恋心も描かれています。

4

薔薇と接吻 小説

杉原理生  高星麻子 

アンバランスな吸血鬼。

幼い頃、律也は父とある青年と三人で暮らしていた。
病気だという彼──櫂は、庭に咲く薔薇からエキスを抽出して飲んでいる。
これは俺の体に近い飲み物だから、と。
櫂からはいつも薔薇の香りがして、律也は櫂に包まれてその匂いを嗅ぐことが好きだった。
ずっと一緒にいれると思っていた。
けれど、突然櫂は目の前から姿を消してしまう。
数年後、父の死をきっかけに再会するもまた姿を消そうとした櫂に、連れ…

3

神獣と騎士 小説

杉原理生  サマミヤアカザ 

異世界の物語のプロローグ?

杉原理生さんのファンタジー大好きです♡
独特な世界観が今回も余すところなく繰り広げられています。

母が行方知れずとなり、父親も失踪してしまってから四年
弟の由羽と類(受)は叔父の家に引き取られて暮らしていました。

昔から、自分の居場所にしっくりこない違和感を感じ、誰にも伝えられない孤独感を抱えていたせいか、類には空想上の友人がいました。
クイン(攻)ー 類が夢の中で創り出した守…

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