杉原理生さんのレビュー一覧

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

読み易いファンタジー

異世界ファンタジー物。買うのをを少し迷っていたけれど買って正解の1冊。
子どもの頃に読んだファンタジーを思い出すような作品。主人公の一人称でずっと書かれていて、その語り口がとても読み易い。主人公が素直で頑張り屋ぶりがとても可愛くてほのぼのした感じで読める。キャラ文庫としては厚めだけれどあっという間に読み終えてしまった。
途中から過去の謎が解明されて哀しい部分もあるけれど、あまり重い気分にはなら…

7

妖精と夜の蜜 小説

杉原理生  高星麻子 

素敵な世界

ファンタジーの世界全開ですのでリアルを求める方にはお勧めしませんが、その世界に抵抗がない方には、是非、読んで欲しいシリーズです。

あらすじは他の方が書いていらっしゃるので割愛しますが、
全編を流れる甘くやさしく物悲しい世界は癖になります。
かくいう私もセカンドシリーズからすっかりはまりました。
最後のssがまた毎回良いんです。(今回は妖精王の視点からのssでした。)

精霊アニーも…

2

妖精と夜の蜜 小説

杉原理生  高星麻子 

このシリーズ大好きです!

シリーズの4作目です。
待ってました。このシリーズ大好きなんです。もう嬉しくて一息に読んでしまいました。

今回は、櫂(攻)の氏族〈スペルビア〉と友好的な氏族〈グラ〉の地で、薔薇が枯れるという異変があり、
人間界では、オオカミ族が人間を夜の種族の世界に攫って連れて行くという事件が起こっていました。

櫂と律(受)は〈グラ〉の地を訪れますが、夜の種族の世界で唯一妖精の棲む地であり共存して…

4

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

相性の問題

杉原理生さんの作品はいくつか読んだことがあり、評価の高いものも含まれているのですが…どーも毎回、なんだか残念な気持ちで読了することになります。あらすじを読んで「今度こそ」と思ったこの作品も結局…。

世話焼きの蓮見と変わり者の和久井。大学時代からの友人同士の二人がゆっくりと恋を自覚してゆく物語です。他の作品同様、丁寧に書かれていて、とても優しい物語だと思いました。…思ったんですけどね。

2

夜と薔薇の系譜 小説

杉原理生  高星麻子 

過ぎた過去から未来へ、もう少し救いの光を

シリーズ3冊目。
相も変わらず櫂との蜜月ぶりが周囲にだだ漏れなのに関しては、もはや諦めの境地にある律也。

今回も、主役の二人よりも周りの脇役達の存在に焦点が当たっていて、新たな吸血鬼一族<アケディア>の長・ラルフの登場に絡めて、語り部の石の精霊・アニーの過去を掘り下げていく形で物語が進んでいく。

普段のアニーは律也のプライバシーに構う事なく新婚生活の蜜月ぶりや周囲の状況等…

0

夏服 小説

杉原理生  テクノサマタ 

気になる一人称

キュンキュン・きらきらの青春モノでした。主人公を女の子にすればそのまま少女漫画になるタイプの作品で、私には向いていませんでした。青春モノ、好きなんだけどな…。

お話の本筋とは関係ないのですが、主人公(受)の一人称で書かれたモノローグは「ぼく」なのにセリフは「俺」なのが最後までモヤモヤしてしまいました。実はモノローグは別人でした!みたいなちょっぴりサイコなオチかと思ったのですが、勿論そんなこと…

0

夜を統べる王 小説

杉原理生  高星麻子 

脇役の活躍に期待を込めて

吸血鬼一族の新たな長となった櫂と『契の契約』を無事に結ぶ事の出来た浄化者の律也。
2巻では舞台が夜の世界に移って、益々キラキラ度が上がっていた。

結ばれたばかりの二人の関係は、お互いに信頼している気持ちが安定しているのですれ違いとかで波風が立つ雰囲気はない。
律也は櫂の側に居ると自身の態度が乙女化するのをやたらと恥ずかしがっているが、読んでいる側からすると伴侶になりたての初々しさが際立つ…

1

薔薇と接吻 小説

杉原理生  高星麻子 

薔薇の香りに守られて

吸血鬼として覚醒する苦悩を背負った櫂と、大人になるにつれて浄化者としての力がはっきりしてくる律也を巡って、吸血鬼・狼男・狩人と美しい異形の者達が夜の世界で跋扈するファンタジー。

周りを魅了する美しさを持って成長した受けを大切に愛しく想う人外攻めっていうのは年の差モノ好きとしては大いに萌える設定なので、読んでいくにつれ期待通りの展開に嬉しくなってきた。

訳ありで花木家に居候していた櫂が幼…

1

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

はやくくっついちゃってくれ!

高校時代からの友人同士の恋。
内容にふれていますので、ネタバレが嫌な方はお気をつけください。

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途中、当て馬の後輩堀田が出てきて良からぬことをしかけたり。
しっとり、ゆっくりした日常のようで、意外と色々な出来事があって楽しめました。
水森の頑固さに読んでいてじれったいなぁと思ったり。
振り回される矢萩の臆病さと健気さに、途中から
もう告白しち…

1

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

30代半ばの再会カップル

文体がとても綺麗です。
読んでいるだけで、違う世界にきたような気持ちになりました。
「小用」という言葉を見て、びっくりとともに楽しい。

野田の独白で話がすすめられるので、心情を理解しやすかった。
読んでいて、互いの心の隔たり、葛藤に
どーして、言わないのー。
とじれったくなります。

SMシーンは軽めで、痛い汚い感じはしませんでした。
背徳を感じさせる美しい描写で。
どちら…

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