杉原理生さんのレビュー一覧

世界が終わるまできみと 小説

杉原理生  高星麻子 

舞台は現代。ストーリーはファンタジー?

評価だけあげてレビューはしないでおこうかと思ったのですが、とても印象的な作品だったのでやっぱり語らせて下さい!

杉原さんの作品は確かに好き嫌いが分かれるとは感じます。
◯受の一人称、加えて乙女
◯攻が少女漫画の男の子並の王子設定
◯展開が間怠っこしい
◯ファンタジー
こういったのが苦手な方にはオススメできないかもしれません。

ベタといえばベタです。中学生の頃に出会って惹かれ合…

3

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

苦しくて狂おしい恋愛

冷たく固まってひねくれた男野田と、情熱的な男若杉との10年愛。

I
10年前、関係を持っていた男若杉との再会と邂逅。
若杉と野田は、全くその持って生まれた性質が違う。だからこそ惹かれ、わかりたくて近づき、理解し難くて反発する。
若杉の愛し方は甘く官能的で、でも野田の欲しい愛し方は無理矢理で乱暴で酷くして欲しくて。心では若杉の愛し方を望んでもいた、でも好きと言われるのも優しいキスも嫌がっ…

7

妖精と夜の蜜 小説

杉原理生  高星麻子 

女子の夢と希望が詰まっとる。

大好きです、このシリーズ!

櫂の氏族と友好的な関係にある“グラ”を訪れた二人。グラの長であるユーシスに案内された先で見たのは、妖精王の卵。その卵はもう500年以上も孵ることなくそこにあるという。

櫂と律はあいも変わらず甘々でラブラブなのですが、このシリーズでは脇のカップルは悲恋である事も多いので、もしや今回も…。と恐る恐る読み進めました。
初めて会ったときから妖精王に惹かれ、500年…

3

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

胸を打たれるファンタジーです

あらすじを読んでほのぼのとした主人公の成長物を想像しましたが、実際は重くかなり切ない展開もあります。転生物でもあります。
しっかりと作り込まれたファンタジー作品ですが上手に読ませてくれるので、まず世界観を理解するのが大変!!という事が無く、理解力の弱い私にはありがたいです。(笑)
そしてミステリー要素もあり、謎が解けると「そう来たか!」と思わず唸りました。

登場人物も多く、過去と現在が複…

2

制服と王子 小説

杉原理生  井上ナヲ 

攻めキャラが王子様

学園もので寮の同室で先輩後輩という、寮もの、先輩後輩ものとして王道な設定でした。
寮長であり王子と呼ばれる篠宮と同室になった遥には、前の学校で秘密にしたい過去があり、精神的に不安定。ストーリーも割りと王道というか、期待を裏切らないものでした。

しかし期待を裏切らず、予想も裏切らないので、こういうの好きな自分には楽しめる半面、寮ものを沢山読んでいる方には真新しさは感じられないかもしれません。…

2

RuTiLe souvenir Petit four グッズ

ようやく刊行!!!

当初の刊行予定日から1年以上待ち・・・の発刊でした。
途中、何度ホームページの全サ状況をチェックした事か・・・(^^;
執筆陣はさすが豪華で嬉しいのですが、目次がもう少し分かりやすいと良いかな・・・と思いました。目次が作家様のお名前と掲載ページだけだったのですが、できれば目次にも元作品のタイトルも併記されていたら、読む作品を選びやすかったな・・・と。(さすがにご掲載作家様の全作品を読んでいる訳…

0

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

ほんとに龍でも出てくるかと思いました

ファンタジー好きなもので、おわ、龍か?と思いきや。
出てきませんでした。★3.5 という気分です。
不思議な印象の漂うお話でした。
この先生って、私の中では男っぽい理論的な文章のイメージ(思い込みだったかも)だったのですが、ふんわり霧の中のようなお話。

受けさんが、親からきちんと認められていなかった
&抱きしめてこられなかったから???なのか
きちんと自己肯定できてない、どうやって…

1

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

自分は誰なのか

リクトは、育ての親であるエレズの体調不良を理由に、エレズの錬金術師の弟子であったアダルバートの元に修行に行かされます。
リクトは幼いころから、自分の意識の奥底に別の記憶があることを感じて不思議に思っていましたが、アダルバートの元にいき、神人にあったり古い書籍を目にする中で、過去の記憶がより鮮明に思い出されるようになります。

自分は50年前に忌み子として扱われていた王子なのか、それとも異国か…

5

妖精と夜の蜜 小説

杉原理生  高星麻子 

妖精王!

夜の種族シリーズ、今回は、妖精王とヴァンパイア氏族「グラ」の長のお話。
妖精の森とか、大好物!
人間界と夜の世界の異変の繋がりを探りながら、少しずつ夜の世界のことを知っていく律也。
律也と一緒に、読者の私も夜の世界を知っていく、このワクワク、ドキドキ。
1冊ごとのメインエピソードと、徐々に迫っていく大きな謎。
こういう、世界観がちゃんとしたファンタジーって、やっぱり好きだ。
高星さんの…

1

サンダイヤル―日時計 小説

杉原理生  宮本佳野 

痛いけどまろやか。

大好きな作家さんです。作品の世界観、ストーリー、キャラクター、言葉の選択や組み合わせが格別に個性的というわけじゃないのだけれど、作家さんの感性そのものに惹かれます。ものの感じ方とその扱い方がとても繊細で、それがきちんと伝わってくる丁寧な物語を描かれている印象です。個人的にボンヤリとBLに求めている、言葉で表しにくい正体不明のキモを表現してくださっている作家さんの一人でもあります。

雑誌に掲…

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