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水原とほる 水名瀬雅良
乱菊
「徒花(あだばな)」とは・・・ ・咲いても実を結ばずに散る花。むだ花。 ・季節はずれに咲く花。 ・はかなく散る桜花。あだざくら。 タイトルが好きだ、とまず思った。 そして読み進むにつれて「徒花」の持つ意味と登場人物たちの人生が重なり、何とも言えず切ない気持ちになった。 サラリーマンの佐伯和彦は、高校時代に想いを寄せていた赤澤修と、偶然に9年振りの再会を果たす。 赤澤は暴力…
水名瀬雅良
同級生とその義弟に愛され翻弄される主人公のお話。 しかしすったもんだの三角関係の後に主人公の竜が選んだのは、義弟の信也。 これが最後までしっくりこなかった。 私はてっきり同級生の義人と結ばれるんだと思っていたのに・・・実際ふたりは惹かれあっていたはずなのだが、信也がそこに突っ込んできて強引に略奪した図式になる。 とは言え、ガキの我儘で強姦までされながら、そんな男に絆されてしまう竜の心…