水名瀬雅良さんのレビュー一覧

徒花(アダバナ) 小説

水原とほる  水名瀬雅良 

その花の色は。

「徒花(あだばな)」とは・・・

・咲いても実を結ばずに散る花。むだ花。
・季節はずれに咲く花。
・はかなく散る桜花。あだざくら。

タイトルが好きだ、とまず思った。
そして読み進むにつれて「徒花」の持つ意味と登場人物たちの人生が重なり、何とも言えず切ない気持ちになった。

サラリーマンの佐伯和彦は、高校時代に想いを寄せていた赤澤修と、偶然に9年振りの再会を果たす。
赤澤は暴力…

8

アンバランスな熱 コミック

水名瀬雅良 

色んな意味でアンバランス

同級生とその義弟に愛され翻弄される主人公のお話。
しかしすったもんだの三角関係の後に主人公の竜が選んだのは、義弟の信也。
これが最後までしっくりこなかった。
私はてっきり同級生の義人と結ばれるんだと思っていたのに・・・実際ふたりは惹かれあっていたはずなのだが、信也がそこに突っ込んできて強引に略奪した図式になる。
とは言え、ガキの我儘で強姦までされながら、そんな男に絆されてしまう竜の心…

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