水名瀬雅良さんのレビュー一覧

甘くない嘘をきみと 小説

李丘那岐  水名瀬雅良 

男前同士の演技対決に痺れる

芸歴10年、演技派俳優として注目される頼(受け・表紙右)。
マネージャーの鈴木(攻め・表紙左)は元舞台役者で
駆け出しの頼に演技を教えてくれた師匠でもある。
今ではタメ口で何でも話せる仲だが
鈴木のプライベートは謎に包まれていて……


受け、攻めの視点が交互に出てくるため
二人が互いの才能に惚れ込んでいる感じや
実は両想いなのにすれ違って
モダモダしてる感じにニヤニヤできます…

6

甘い恋の手ざわり 小説

李丘那岐  水名瀬雅良 

もっと変態に

主人公の恵をもっと変態にして欲しかった。そしたら、もっと個人的に楽しめた。

職人さんの手てエロいんですね。(そんなこと言ったら怒られそうだから、これはBLに出てくる職人さんだけです)

柏木に俳優である兄と比べられ、兄は腹黒で弟はポヤッとしてると言われ、恵が「腹黒じゃないし、ポヤッともしてません」と反論したのが萌えでした。

革を撫でる手付きがエロいとか、じじいタラシだとか言われて恵…

1

オレンジの天気図 小説

安曇ひかる  水名瀬雅良 

上手くまとまっているところが、逆にマイナスかな。

標高1728mの志乃夫岳に抱かれた地方都市。
そこのローカル局の人気気象予報士の陽(ハルくん)と弁護士の須賀。

TVの爽やかなイケメンぶりとは違って、セックス中毒節操なしの陽と
たまたま知り合ってしかも同じマンションだということが判明し、
怒って呆れて振り回されるうちに惹かれて受け止めようとする須賀。

ある意味よく出来過ぎたストーリーなのだと思う。
脇役も存在感があるし、話も無…

4

かくりよの花 小説

夜光花  水名瀬雅良 

カレー王子が華麗に解決?(注・お話はシリアスです)

兄弟の花シリーズのラストを飾る作品。
メインかと思われる三部作(堕ちる花、姦淫の花、闇の花)、次に時間軸的にはそれよりも前に当たる二作(鬼花異聞、神花異聞)、そして通算六冊目のこちら。
前二作に登場した編集者が主人公となっています。
作品の中身を理解するには、せめて前二作は読まれた方が良いとおもいます。

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受けの将は、子供の頃から不思議なものを…

3

嘘とキス コミック

水名瀬雅良 

兄ちゃんは、大人だった。

絵が綺麗で好きで、作家さん買いした中の一冊です。
一冊全話分なので、読み応えがあって紆余曲折があって良かったです。
(嘘をつく心理=真実を隠す)のまさしくそれなので、兄ちゃんが、
エゴで嘘をついたんなら、いっそ、墓場まで持って行って、お願い。感がありました。
血縁あり~の、純愛あり~のですが、兄弟ものでも、家族で暮らしているとかからのスタートではないので、兄弟ものの食わず嫌いな私でもすんな…

4

闇の花 小説

夜光花  水名瀬雅良 

お父さんが一番苦しかったね

『堕ちる花』『姦淫の花』の続きで、三部作のラストです。
序章と終章は、ふたりの父親の一人称。
このお父さんの語り部分がとても好きです。
本文自体は三人称です。

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三作通して異母兄弟のカップルです。
受けが弟の誠、攻めは兄の尚吾。
生まれ故郷の村で起きた忌まわしい事件(一作目)がきっかけで、体を重ね、子供の頃から劣情を抱いてきた尚吾のタガが外…

4

姦淫の花 小説

夜光花  水名瀬雅良 

怖いよお兄ちゃん!

夜光さんの作品はどれもお話とエロが絶妙な配分、またはエロ多めが主流ですが、この作品は群を抜いてエロ全開ではないでしょうか。
回数も多いですが、濃度も濃いー。
前作『堕ちる花』自体は単品でもいけますが、こちらは二作目なので前作を読んでからでないとわからないです。
兄弟の花シリーズの本編は三部作ですが、一作目だけレビューを書いて他は書いていなかったので再読しました。

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3

神花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

受けがもう少し普通なら萌えるのにー

相変わらず病んでる弟攻めですが、今回はプラス幼馴染みや村民も病んでおります。
そのせいか弟が少しまともに(笑
序章はその幼馴染み、洋介の一人称です。
本編自体は三人称受け視点。
『鬼花異聞』の続きとなります。

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前作同様に、受けは26歳の泰正。
神童と言われていた7歳の頃神隠しにあい、その後知能や思考が子供並みに。

攻めは泰正の弟、…

1

隣にいるのに、遠い コミック

水名瀬雅良 

近いからこそ、よく見えない

離れてみて、初めて全貌が見えてきます。

この話は衝撃的ですよ。
何が凄いかというと、攻めが緊縛、監禁されてしまいます。
受けが不貞の輩に体をまさぐられて……というパターンは
数多く存在しますが、攻めがそんな目に合う作品は
希少価値が高いと言えるでしょう。
水名瀬さんの絵は綺麗を通り越して美麗なので、
本当に攻めがイケメンでモテるというのが納得できます!
こんなに格好良かったら、…

7

愛執 コミック

水名瀬雅良 

攻めに振り回されて

かわいそうな受けに萌えさせてもらいました。
自分の気持ちもわからずに受けを良いように扱う攻めを
仕方ないなあと受け入れてしまえるところが、凄いと思います。
母性はないんでしょうが母性愛を感じました。

自分は好き勝手に振る舞って、余所でも遊んでいるのに
受けが離れようとしたら縛り付ける。
そんな暴君な攻めは本当に子供なんですが、マネージャーや
受けの行動でようやく自分の気持ちに気づ…

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