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水城せとな
Coo
寂しさゆえに幻(初恋)の兄を思い続ける初音。 色を売りながらも、ただ一人の男を思い続ける初音に惹かれていく鈴呂。 用心棒に身を落とした自分を蔑み、初音を影で見守ることしかできない兄。 3人の心情がそれぞれ丁寧に描かれている切ない物語です。 初音を手に入れるためではなく、自由にするためだけに、身請けしたいと考え、 一つの決断を下した鈴呂の姿には、思わず涙が…。 失ったものとそれによっ…
nonn
読むかいありました。 ダメ男受けに対して、悪者になっても求めてく男がせつない。 あんな風に想われてみたいっす。。 読み終わった後、物思いにふけるようにぼーとした本。
乱菊
こんなに切ないお話を私は知らない。 水城せとなの作品はいくつか読んだことがあるが、たまたまなのか所謂ハッピーエンドというものがなかったので、この作品に関しても多少覚悟はしていたわけなんだけども・・・。 学生時代から気が狂いそうになるくらい先輩である大伴恭一に執着していた今ヶ瀬渉は、半ば脅迫に近い形とは言え、彼の弱みを握ったことで恭一の傍に居るチャンスを得る。 よくある展開を予想するならば…
久江羽
何故にBLの新刊にジュディコミックスが?と思い手に取り、とっくの昔に読み終え、もっぱら車内でドラマCDを聴くばかりだった作品ですが、改めて読み直してみました。 今ヶ瀬の情の強さ(こわさ)におののき、恭一の流され侍にヤキモキし、女性陣の気持ちにも頷き、「ということは、殆ど端折ることなくドラマ化されているんじゃない?」と思った次第です。 なので、ドラマCDについて少し書きます。 恭一の優…
むつこ
ラストの見せ場がスゴイ。秀逸です。 言葉にすると壊れてしまいそうだから言葉にできない、そのぐらいスゴイです。シェークスピア越えてます。 号泣しました。 放心しました。 儚さ、弱さ、脆さ、優しさ、強さ、すべてがギュッと濃縮されて詰まってます。 悲恋系の物語が苦手じゃないなら、是非読んでみてください。
少しずつ少しずつバランスが壊れていく。 会えなくなったんじゃなく、会わなくなったタウとシュエ。 駆け落ちするより他に方法はないだろうなと思いながら読んだ。 けど、どちらにもたくさんの義理が複雑に絡んでて、惚れたはれたの感情だけじゃどうにもならないのだ。 大事な資金源や仲間が、敵対する組織によって殺されてゆく。
常にピーンとした緊張感のなかで、物語は崩壊に向けて少しずつ進んでいってる気がした。 組織のなかで頭角をあらわし始める、マフィアの息子、タウ。 明らかになるシュエの過去の悲劇。 そんななか、シュエの幼馴染みイーシュンに、二人の関係が発覚してしまう。 読むあいだずっと、息苦しかったです。
水城せとな病です。 切なさ攻撃にノックダウンされ、まるでダウン系のドラッグにハマったジャンキーのように、怒涛のように読みました。 この話も切ない。勘弁して。 絵が古くて最初は気になってけど、途中からまったく気にならなくなった。 舞台は上海。 偶然出会いキスした二人は、のちにお互いが敵対する組織にいると分かってしまう。いわゆるロミオとジュリエットな設定です。 「会話をすれば敵同士だということを認識し…
睦美
内容は他の人のレビューに詳しいので、割愛します。 今ヶ瀬のキャラが最高です。一途でいじわるで、不器用なんだか器用なんだか分からない。 恐喝したり携帯やパソコンをチェックしたり、やってることは無茶苦茶なのに許せてしまう。 この作品で水城せとなさんの大ファンになり、過去作品をがっつり揃えて読みまくるほどハマりました。 そして不安になりました。 水城せとなさんの漫画って、結末で鬱になる…。 悲劇も好きな…
「窮鼠はチーズの夢を見る」が面白かったので、他の水城せとな作品も読んでみようかなァと思い、携帯からダウンロードしたのがこの作品でした。 主役二人の関係には、ヒリヒリするような冷たさと熱さがあり、読んでる最中ずっと胸がドキドキしていた。 バイオリンで繋がった二人の関係は、そのバイオリンゆえに引き裂かれてしまう。 あまりにも悲しい。