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水原とほる 水名瀬雅良
乱菊
「徒花(あだばな)」とは・・・ ・咲いても実を結ばずに散る花。むだ花。 ・季節はずれに咲く花。 ・はかなく散る桜花。あだざくら。 タイトルが好きだ、とまず思った。 そして読み進むにつれて「徒花」の持つ意味と登場人物たちの人生が重なり、何とも言えず切ない気持ちになった。 サラリーマンの佐伯和彦は、高校時代に想いを寄せていた赤澤修と、偶然に9年振りの再会を果たす。 赤澤は暴力…
水原とほる 奈良千春
表紙の奈良絵に惹かれて手に取った一冊。 収録は表題作を含む4つの短編で、シンプルなタイトルのつけ方も非常に好みである。 「窓」 ・西村隆明(年下)×大庭保(年上)【リーマン同士・高校の同窓生】 暴力で支配されていたはずが、いつしかその関係に溺れてしまい離れられなくなってしまうお話。 加害者に共感という意味においては、厳密ではないけどもストックホルム症候群に近いのか?と思った。 やや…
水原とほる 片岡ケイコ
水原さんにしては甘く、そしてまるでメロドラマのようなストーリーだった。 本当の意味での悪人はひとりも出てこず、皆が誠実で真摯である。 こういうありきたりで先の見えるお話は、下手をすると猛烈に詰まらなくて読めたものじゃないのだが、そこはさすが水原とほる。 しっかりと描き読ませてくれた。 ただこの手の恋に翻弄される主人公がタイプ的に好きではないので、感情移入はし辛く始終イライラはしてしまった。…
水原とほる 町田九里
家庭の事情で美大を中退した神原亮は、生活のために仕事探しながらも、絵への未練を捨てきれないでいた。 そんな時、業界でも有名な画商の澤と出会う。 澤は亮が描きたいものを描き、画家として稼げるようになるまで生活費も含めて面倒を見てやると言う。 その代わりに出された条件は、澤が望むときにいつでも身体を差し出す「愛人」になることだった。 悩みながらも、どうしても絵を諦められない亮は澤と「愛人契約」…
水原とほる 夏珂
はる
最期までしんどい思いをさせたと作者からも同情された主人公佳史(よしふみ)ですが・・精神的な痛みはそれほどでもないかも・・ 主人公の優柔不断さが、なんだかねえ・・もっと身をよじって苦しがってほしかった? 恋人に別れを告げられ、傷心の日々を送っていた佳史。別れて1年後、ある日、恋人の弟修司(しゅうじ)が尋ねてきて兄の死を告げる。 意味のわからない詰りや、佳史を責める言葉に戸惑う主人公ですが、…