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水原とほる 夏珂
むつこ
一年前一方的に自分をフッた元恋人が、実は不治の病に犯されてたということを、その弟から知らされるところから物語が始まります。 さらにその弟に、兄を見捨てたことを詰られて、レイプされる。 ぶっちゃけ主人公にイライラさせられました。言葉が不器用すぎるんだよぅ。 ウジウジと「気を使って(orどうせ理解してもらえないと最初から諦めて)言わない」くせに、「嘘ついたっていい場面なのに、正直に言う」せいで、どん…
水原とほる 水名瀬雅良
惚れたら負けですな。 高校時代の初恋の男に再会したら、彼はヤクザだった。 主人公の性格がイイです。あっけらかんとして明るい。馬鹿なんじゃなく、根っこが強いのだ。ヤクザになった初恋の人の欠点まるごと許容する包容力がある。しなやかな柳の強さだ。 対するヤクザはガキです。力のあるヤクザで、舎弟に慕われてて強いんだけど、根っこは愛情を知らずに育ったワガママな子供だ。母親のように甘えられる主人公に出会って、…
水原とほる 片岡ケイコ
高校生から30歳までの、洋人、隆晴、多伎の、幼馴染み三人の三角関係が描かれています。 私のツボである幼馴染みモノだったので、楽しませてもらいました。 ただ、後半がちょっと不満。 三人の中では、隆晴が一番スキです。きちんと自分の欲しいものを欲しいと言い、そのために努力を惜しまないタイプ。 作中では描かれてないけど、隆晴は多伎と洋人が両思いであることをずっと知ってたんだろうなと思う。 結局、洋人も多…
水原とほる 真生るいす
親の都合で、12歳まで離ればなれで育った双子の兄弟、陸と郁。 二人はまた同じ屋根の下で暮らすことになり、キスをし、マスターベーションしあい、ついに一線を越えて、挿しつ挿されつの禁断のリバーシブル関係に溺れていた。 物語は双子の片割れの郁が、その関係に悩みはじめるところからはじまります。 郁にひたすら執着する陸と、陸と「普通の双子兄弟」になりたいと願う郁、双子の心の溝はどんどん広がっていく。 そんな…
水原とほる 高緒拾
水原とほるさんにしては甘いお話でした。 一応痛いシーンもあるんですが、甘々のラブラブイチャイチャが大半で、水原さんらしくなくてびっくりしましたw 主人公はカタタマ男です。タマが一つしかない。それがコンプレックスで、セックスできないでいる。 ぶっちゃけしょーもないトラウマだなァと思ってしまいましたw タイトルのアシメトリーというのは、非対称という意味です。 でまあ、ひどいレイプされたあと、そこから…
水原とほる ひたき
痛い水原とほるが炸裂してる作品です。 痛いのが大好物という方なら、是非。 戦後の横浜の中華街を舞台にしたお話ですが、水原とほるさんのストーリーテラーぶりが如何なく発揮されていました。 主人公は日本人で天涯孤独となった晶。台湾人で幼馴染みの敬生と付き合いながら、横浜中華街で仲買人の仕事をして生きている。 そんなある日、中国からきた凱士と出会う。 凱士は瞬く間に中華街を掌握し、台湾人の仕事を圧迫して…
久江羽
中国とか香港とかが舞台のお話はいくつか読んだことがありますが、中華街が舞台のものは初めてだと思います。 時代も昭和30年代前半っていうのもなかなかお目にかかりませんね。そういった意味では斬新でした。 良家の子息として生まれたものの家は没落し天涯孤独になってしまった晶が、家も姓も捨て中華街で仲介屋としてなんとか生きている時の、月夜に出合った日中混血の男・凱士との運命的な恋のお話です。 …
水原とほる 小山田あみ
水原とほるさん自身があとがきで『バイオレンスラブ』と書いてましたが、まさにそんな感じ。 お人好しの史也くんとろくでなしヤクザの鷲谷の関係はバイオレンスです。 だいたい命を救ってあげた見返りが、レイプと暴力と束縛による支配って可哀想すぎるよ。 でも今回の作品は、妙に笑えた。鷲谷が突き抜けたろくでなしだったからだと思う。 鷲谷は不器用なサディストだ。 鷲谷は史也に次々とモノを買い与えて愛情を見せてるの…
水原とほる 町田九里
『絵しか愛せない画家の卵と、絵を愛せない画商』って、めっちゃそそるキャッチフレーズにゾクゾクしました。 最初はかなり面白かったです。 絵を描くために愛人契約を受け入れる主人公の姿はありがちながら、今後の下克上を予感させてくれてワクワクします。 それだけに後半で失速したかなァと。画商の抱えてたトラウマがベタベタすぎた気がする。 あと、水原とほるさんらしく、初エッチは痛いサディスティックなものだった…
水原とほる 立石涼
面白かったです。 水原とほるさんは作風が一定で安定してるので、私にとっては、安心して手に取れる作家さんの一人です。 かなり痛い話です。 とある組織のヤバい取り引き現場を目撃してしまった千紘は、拉致監禁される。 その組織のリーダーが冷酷なサディストの三橋で、千紘はペットにされ、かなり痛い凌辱の日々がはじまります。ほんと痛いです。さすが水原とほる。 そんな生活のなかで出会ったのが、三橋と一緒に仕事をし…