水原とほるさんのレビュー一覧

神迎え 小説

水原とほる  周防佑未 

えええええええーーーーーー!!!

この叫び、この意表尽かし、一体どこへ持って行けばいい?
東京の田舎のさびれた村の神社の神官夫婦の養子になった互いに捨て子だった侑一と礼司。
侑一が高校2年の時突然家を出て音信不通になり12年、義母も義父も亡くなり、役所勤めをしながらも神社を一人で守っている礼司の元に、12年前の「必ず迎えに来る」の約束通り、兄の侑一が戻ってくる。
といった始まりだった本編。

この二人は義兄が出奔する以前…

5

甘い棘のいたみ 小説

水原とほる  あじみね朔生 

内に秘めた欲望

生真面目な学校教師が恋人に言えない内に秘めた欲望。
愛しているから言えない、隠すのが苦しい。
全部読み終えると、ああー、何かすごいリアル感あるんだよな~これって夫婦の性の不一致とかね(w)いわゆる下世話な言い方をすると奥さんが旦那さんに・・・ってやつデス。。。
確かに主人公の拓実はまるで女性を投影しやすいキャラクターなんですが、その点で一見すると女々しい雰囲気を与えてしまってちょっと損な感…

4

青水無月 小説

水原とほる  稲荷家房之介 

兄弟モノだけれど

弟攻が下克上っぽくていい!と思ったのも束の間。同情を誘い込む物語の切り出しに、予想道理のDV。病的な根底があるとどうしても「かわいそうな人」という日本人独特の偽善心が心の奥底でもたげてしまって、萌えに集中しきれませんでした。。ごめんなさい。どうしても、主人公の想いが分かってしまうだけに、同情の念しか生み出されず、不完全燃焼の読了でした。
シチュエーションも、アレな乱交も、嘔吐もあったし、どれもよ…

2

箍冬 -cotoh- 小説

水原とほる  高緒拾 

陰鬱な心

全体的に陰鬱な空気が淀んでいるのがひしひしと伝わって来て、前作より精神崩壊加減がいい感じでよかったです。主人公が精神不安から何度も過呼吸になってしまいます。
コトの最中に部下を部屋に招き入れたり、部下の前で致したり、玩具を入れられてそれを必死で取ろうともがいている時に部下に声をかけられたり、羞恥プレイのオンパレード。
しかし、最後の最後で部下の恩田がめちゃくちゃカワイイ奴だな~!と思いました。…

3

夏陰 -cain- 小説

水原とほる  高緒拾 

はじめての水原作品

痛いといえば「水原とほる」
あちこちのレビューでキャッチコピーのように囁かれる文句に、痛いの良し来い!ドーンと来い~。と手に取った最初の作品です。

いきなり、大量流血・観衆(?)の中でのレイプ、のっけからかぶりつきな展開にうきうきしたのですが、その他は思ったよりねちっこく描写されてないせいか、普通に鬼畜な攻という印象でした。終盤近く絡みとは関係ないところで、かなりのグロ描写があります。こち…

1

春の泥 小説

水原とほる  宮本佳野 

兄弟愛

水原作品といえば痛いもの。
肉体的にも、精神的にも・・・な第一印象だった作家さんなのですが
最近読むほどにそんなでもないな・・な作品が続いておりました。
今回!リアル兄弟!軟禁!?陵辱!?
ちょっw久しぶりに痛いのか(*´∀`)ハァハァ

な~んて思ってたんですが、そんなでもなかったです(笑

デキのいい弟。
受験でつまづいたのが始まりで、転落人生の兄。
家をでて離れようとした…

0

気高き花の支配者 小説

水原とほる  みずかねりょう 

気高き花の支配者

嫉妬から愛へと変わった瞬間がすごくよかった。

メチャクチャに抱いてから、友人になって欲しいって言う御影の変化がちょっと納得できなくらい、180度変わっちゃったけど、いつの間にか蓮のことを愛していたのね。ってカンジが好きだった。

思いを通じ合わせてからのセックスは、すごく優しくて、ずっと辛い思いをしてきた蓮の気持ちが報われたように思えた。

2

気高き花の支配者 小説

水原とほる  みずかねりょう 

昼ドラなんだけど・・・

あらすじを見てわかるように、没落した有福な家の青年が、親切にされた人にダマされ酷いことをされ、そこから逃げ出し素性を隠して働いている。
しかし、あることから主人に抱かれるようになってしまい、、
という時代を大正に設定して展開される、こんなタイプのお話は沢山あると思うのですが、水原作品になってみると、これが読ませるんですよ!
こういったタイプの物語と比べてどこが抜きんでていたかというと、時代設…

4

愛の奴隷 小説

水原とほる  水名瀬雅良 

結構純愛系

帯『僕たちは愛に囚われた獣…』

小児麻痺の後遺症で片足が不自由な宏樹[受]は、学生時代に虐められていたのを久坂[攻]に庇われたのを切っ掛けに友人となり、付き合う内に身体を繋げる仲となります。
そしてそれは互いに社会人になってもその関係は変わらず、時折久坂は宏樹のアパートへとやってきて宏樹手作りの夕食を食べセックス。
久坂は大手暴力団の跡継ぎですが跡目は継がないとずっと言い続けていたんです…

3

涙の中を歩いてる 小説

水原とほる  梨とりこ 

病み攻

帯『抱かれるたび、これが最後って思ってた』

ゲイで大学生有也[受]は一夜限りの相手とかではなく、ちゃんと一人の人と巡り会って優しい恋愛やセックスに憧れてる純粋な部分のある青年。
その彼が行きつけのゲイバーでかつて子供の頃に己の心臓手術に関わっていた若き医師高林の姿を見かけ、彼に付いて行きます。
しかしこの高林はサディストで幼さの残る容姿が好みというやっかいな性癖。
憧れていた優しいセッ…

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