水原とほるさんのレビュー一覧

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

もしかして似たもの同志の二人

面白かったです!

初めて「受け」様が「攻め」様の探偵事務所を訪ねたシーンなんて、
二人共、最初なんも喋らないんですよ!お互いの観察に忙しくって。
いざ喋りはじめたら、食うか食われるかって感じの腹の探り合いで・・・。

「受け」様は典型的なツンデレですね。
あー言えばこう言う、でも別れ際には甘い一言。
「攻め」様が翻弄されているのが目に浮かびます。
でも、ただのやさぐれ探偵ではな…

4

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

中華モノとして初めての納得作品。

中華モノ(台湾・香港・中国大陸ふくめ)というのがしばしば適当な書き方されているBL小説で、はじめて見ましたマトモな中華モノ!
ということで、神評価。
いやだってビッグネームな作家さんのモノでも
さっぱり調べてないのがわかるぐらいテキトーなのがあったり・・・(涙)
ファンタジーだからいいだろとは言えないレベルで。

日本に置き換えていえば、
京都へ行ったらトイレは全部和式でっせぐらいの…

7

午前一時の純真 小説

水原とほる  小山田あみ 

攻めが凄すぎて・・・

他の方も作者様も仰られてる通り、BLならぬヴァイオレンス・ラブ・・・だったと思う・・多分。
史也(受け)は、毎日平穏の変わり映えのない毎日を送る大学生。
今まで彼女も友人もたいしておらず、人と付き合うのが苦手・・・顔の似ている活発の姉とは、違う自分に少し劣等感を抱いている感じですが、仕方ないと言い聞かせて日々を送っている。

ある日、駅のエレベーターで怪我をした男を助ける。と言っても「救急…

15

二本の赤い糸 小説

水原とほる  金ひかる 

純文学めいた語り口が…!萌えないけどねw

積み上げてある3Pモノ本の山をはじから読んでいて、思わず「お?」と目を止めた。
文章に独特の魅力があります。
突き放した視点で、ところどころにマニアックな好奇心をあおる文は
ともすれば純文学的ですらあります。

でも水原先生の食べ物の好みはたぶん自分とは合わない……
バナナペッパーってナンデスカー!?と調べてしまった。
うん、これはちょっと食べてみたい。
だが、ミネストローネにブリ…

4

プラチナBOX 2012 グッズ

豪華番外編勢揃い

1番は宮緒葵先生の番外編を読みたくて応募ゲットしたようなものですが、
かなり他の作品も読みごたえがある番外編の揃い踏みでした。

真夜中のキス(「移り香」番外編)
ガチ兄弟の禁忌ものの番外編、傲慢不遜なカメラマンの弟攻め様が、風邪をひいて
寝込んでしまっている時のお話で、気弱な攻め様と攻め様の子供時分を思いだし、
意地っ張りで甘える事をしない弟を大人になって甘やかしている受け様とのお話…

4

悲しみの涙はいらない 小説

水原とほる  ヤマシタトモコ 

切なさがじわじわと

初めに読んだ水原本はピンとこなかったんですが、この作品は好きでした。

普通に高校・大学行って、普通に教師になって、人並みの生活を送りたいと願っていた遥は母親からは捨てられ、義理の父からは性的虐待。そんな生活の中で全てを諦めてしまった遥の目の前に現れたのは義理の父の借金取り、金融会社を営む国枝であった。
最初は売春をさせられ義父の借金を払うことを命じられますが、ある事件が起きたとき国枝に「ど…

0

涙の中を歩いてる 小説

水原とほる  梨とりこ 

不一致?

 大学生の有也は、自身の性癖に気づき、田舎から出て、ゲイバーに通っていた。
 けれど、通うだけで特に誰かと店を出て行くわけでもなく、ただひたすらに理想の男性を待ち続けていた。

 有也の憧れる相手はただ一人、自分がまだ身体が弱かった時に入院していた病院の研修医の高林だった。
 彼は、幼い有也の相手をしてくれ、ずっと励まし続けていた。
 恋人ができるならあんな人がいい――そう思い続けていた…

7

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

「麗しい島」で出会った二人

とても面白かったです!
受けが見た目は美人で中身が強くて男前なのが良すぎです。

あらすじは他の方が触れていますので自分はノータッチです。
水原さんの作品ですが、DV要素ゼロで痛さも殆どありません。(銃撃による流血表現や受けによる攻めの傷の治療シーン(受けは医者ではない)等の物理的な痛さはありますが…)
主役二人のキャラが魅力的で、特に受けの俊明が心身ともにとても強いので読んでいて気持ち…

3

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

男前女王様受けが気持ち良い♪

今回は汚れ仕事を請け負う元刑事と台湾出身の日本国籍大学生男子の組み合わせ。
水原さんお得意の中華系ですが、特筆は京劇が登場することと、話の展開がシリアスでありながらかなりテンポよく、滅茶ポジティブなおはなしだということ!
何となく、最近思っているのですが水原作品において、受け子が日本人の男子の場合、それは健気だったり控えめだったり理不尽な目にあわされたりと、少し暗い感じの展開傾向があるような。…

4

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

台湾に行きたくなります

台湾の別称をタイトルに付けた作品は、ホントに台湾に行きたくなるような
ノスタルジーを感じさせるし、京劇の舞台を間近で見たいと思わせる内容で、
更にスリリングな緩急のある展開があったと思えば、エロティックな主役たちの絡み、
攻め様の男クサイ雰囲気と自虐的な弱さでギャップ萌えしちゃうし、
受け様の年齢に見合わない老成した雰囲気と軽くサディズムが入った性格が
物語と共に魅力あるキャラとでどんど…

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