水原とほるさんのレビュー一覧

司法の男 小説

水原とほる  兼守美行 

仕事ができるのに、恋愛べたが魅力

「防人の男」の続編ですね。
「防人の男」の時は、上からの圧力で、「礼一」は左遷されました。
一時は、自棄になりましたが、機密漏洩の事件で成果を上げ
「司法の男」では、 栄転になり。本庁に返り咲きます。
 仕事では、尊敬する先輩に認められ、引き上げられてたし
仲間からも認められ エリート路線に復帰。

今回の問題はプライベート。
左遷先で、出会った「大守」と離れたくない。
「大守」…

7

雨とハイエナ 小説

水原とほる  乃一ミクロ 

弁護士VS悪徳金融業者のせめぎ合いが見たかった

「青の疑惑」を読んで、テンポの良い展開が好きだったので作家買い。
雰囲気のある表紙絵にも、背中を押されました。
ただ、読後の感想としては、「青の~」ほどキレの良さを感じなかった・・・水原さんの作品ということで、期待しすぎたのもあるかもしれませんが。

主人公は、小さな町金業者を経営する雉村令(33歳)。はっと息を呑むほどの美貌の持ち主です。
義父に性的虐待を受けて15歳で家出して以降、売…

3

雨とハイエナ 小説

水原とほる  乃一ミクロ 

大好きな水原さんの新作

買いましたー!水原とほるさんの作品は受けが痛くて可哀想な話でないとなぜか物足りないんです。好きなので全部買いたいんですが、多作な作家さんなのでちるちるレビューや作品あらすじを読み、それっぽいお話から買うことにしています(なんて性格だ)

これは間違いなく痛い方の水原作品。でも主人公の年齢が30歳すぎなので色々人生を悟って本当の心を隠しながら生きる術を心得ています。幼い時から性的虐待に合うなど辛…

4

雨とハイエナ 小説

水原とほる  乃一ミクロ 

遅れてきたモラトリアム

ヤクザや政財界のトップをパトロンに持つ
美貌の取り立て屋・令(33)は
借金の取り立て先で、弁護士の網淵(32)と出会う。
真面目で人の良い網淵に惹かれ、取引として身体の関係を
持ちかけるが…。


令がこれまでの自分を省み、変わろうとする様を
淡々と描いた作品。
網淵との恋愛は(大きな転機だけど)あくまで物語の一部
という感じでした。
絡みも、網淵とのシーンとパトロンたちと…

7

青の疑惑 小説

水原とほる   

ただれてますが、何か?

ツワモノM受けの登場!
SMに人並み以上に耐性を持つ・・・というより、ぶっちゃけSMじゃないとイケないお方です。
元恋人の裏切りと、その恋人のせいで失った夢、そして彼に刻み込まれた、ディープなSMの快感――もう普通の恋なんかできない。
そんな心と体の傷をひきずりながら、新しい恋に目を向けようともせず、整体師として枯れた生活を送る青山恭(きょう 29歳)と、恭を狙うライバル、刑事の九鬼尚道(3…

6

唐梅のつばら 小説

水原とほる  山本タカト 

大衆小説の秀作、乱読されるBL読者ならぜひお読みください

こういうお話、というかジャンルの名前って何だったっけ?とウロウロ考えて思い出した単語が「飼育」でした。十代前半で特殊な環境に囚われてしまい、家族の安全を盾にとられ、年齢的にも対処を見いだせなかった主人公を思うと、弱者の陥る哀しさを思わずにいられません。
この本は2段組みで文字量が多いにもかかわらず、先を焦るほどにぐいぐいと読みました。とにかく先が知りたくて飛ばし読みをするほどに引き込まれました。…

10

防人の男 小説

水原とほる  兼守美行 

方法は違っても、どちらも“防人”

兼守さんの表紙は美しいし、
陸自×美人検事って設定からセクスィーじゃないですか!!
某BL作家さんのようにきっとうはうはさせてもらえるに違いないと
勝手に期待を膨らませてしまいましたが
事件の内容があんまり頭に入ってこなくて
眼球を文字が滑るようでした……ってこれはただ単に私がバカなだけなんですが;

お仕事BLで個人的に理想なのは、お仕事の内容が重すぎず且つ軽すぎず、
出来れば恋…

5

防人の男 小説

水原とほる  兼守美行 

守るということについて

「防人」表紙絵も迷彩服の通り自衛隊の隊員が登場する物語でした。
しかし”守る者”としてかたや自衛隊員はその役割からも当然かと思えるのですが、
もう片方のペアとなる男は検事であるのですが、彼もまた法の下守る者であろうとするものでした。
2人とも守る者=防人なのであろうと思われる組み合わせでした。


さる事件の案件を追っていたに関わらずそれは上の力により不本意な結末を迎え
左遷させられ…

6

防人の男 小説

水原とほる  兼守美行 

国を護る男たち

若手ホープの検事であったが、
談合事件の捜査に上から圧力をかけられ
本庁から支部に左遷された礼一(受)。
半年後、その事件が不起訴とされたニュースを見て
立ち飲み屋でやけ酒を呷っていたところに、
常連客で陸自衛官の大守(攻)と出会い、一夜を共にする。
その後、自衛官の機密漏洩事件を調べることになった礼一は
捜査のため訪れた駐屯地で大守と再会し…。


誰が機密を漏洩させたのか。…

5

迷い恋 小説

水原とほる  いさき李果 

やさしいふたり

「逃亡者」を読み、そのカップルの一人が出奔した父を尋ね、好意的に話をして終わるというシーンで終わりました。読み終えて、なぜか父の駆け落ちの相手である30代の男性がいじらしくて、思い出しては涙してしまいました。
そんなカップルのスピンオフときては読まずにおれません!
とにかく、性格の穏やかさ優しさ、思いやり具合でこの二人はお似合いなのでしょう。
もうずっとずっと一緒に暮らしていてほしいと願わず…

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