水原とほるさんのレビュー一覧

彼は優しい雨 小説

水原とほる  小山田あみ 

萌えよりも叙情

ここのところ増えている水原さんの穏やかバージョン。
今回は、攻め・久富が東欧文学を専門とする大学講師という事で、”東欧近代史の社会主義を伺えるプロパガンダとかイデオロギー”云々…(-_-;)…
やらの薀蓄が見え隠れしているが、それらに詳しくなくとも読める。

水原さんの作品は作中で攻め受けの半生を振り返るって経緯が織り込まれているのが多いのだが、ここまで叙情的?ってのになってくると何だか”…

9

彼は優しい雨 小説

水原とほる  小山田あみ 

男を破滅させてく悪女系ですかね(´・ω・`)

通り雨をキッカケに知り合った大人の二人が、静かにゆっくりと恋を育んで行くと言う、しっとり優しいお話でした。

こういうお話はとてもツボなのです。
ただ、完全に個人的な好みの問題なんですけど、なんか受けが理解不能と言うか、「無垢な悪女」を連想させてイラッと来ると言うか。
えーと、自分と関わる男を無意識に惑わして、破滅させる系と言うんでしょうか。
読んでいて、いまいち彼の思考が理解出来ないと…

19

小説

水原とほる  奈良千春 

過激で悲しい情愛の深さ

4つのストーリーからですが、ちょっと私には1歩引く作品でした。
人によって愛し方や愛情の受け止め方はありますが、実際こういう風なのかなー?と同性愛に関してちょっとコワいなと。まぁ、空想の世界もあるでしょうから。。。
窓ーではもう、受けが狂ってしまうんじゃないか?と思いましたが、意外な展開に驚きました。んー?お互い年月が経ちすぎたから、免疫ができたのか?とも思いました。いつの間にか受けが攻めを好…

1

夜夜の月 小説

水原とほる  町田九里 

絵描きの人生

苦学生で、街頭で自分の絵を売っていた亮と、画商の澤。
社会的な立場は違うけど、画家をめざす青年と、商才はありながら絵に屈折した想いを抱く画商。
トラウマに対してひたむきで芯のある青年が澤を救うように、金銭的な支援をしながら同時に自分を愛してくれる澤によって大成する亮、という成長物語になっていました。

澤にはからの関係込みでパトロンになっていたイラストレーターがいて、新たに愛人関係をもちか…

4

名前も知らず恋に落ちた話 小説

水原とほる  yoco 

男として惚れるのがいい

ずっと気になっていた作品でやっと読めました。
いいですね!ザ・男同士という感じ。
こういう男として男に惚れる、男同士お互い高めあって共に将来を生きていく。新鮮でした。

バイカーを見る目も変わりそうです。ロマンがありますね。

お互い一目惚れでいいなと思っていて、相性が良くて、お互い一匹狼だったのに一緒にツーリングするようになって。連絡先も名前も知らなかったのに仕事先で再会して。

3

正体不明の紳士と歌姫 小説

水原とほる  yoco 

セレブ(名士)になりきれない男の話

これは痛い話でも奇をてらう話でもない。
職業ものとかのお仕事BLでも受けが才能を見出されてのサクセスストーリーでもないし、華やかな設定を楽しむものでもない。
じゃあ何をどう掴んで読んでいけばいいんだと言うならば、田野倉侑吾という男の境遇について穏やかに一考してみる話…なのだろうか。
彼の事を”セレブ(名士)になりきれない男の話”として淡々と読んでいけばいいのかも知れない。

母親と叔父に…

5

正体不明の紳士と歌姫 小説

水原とほる  yoco 

X'masだ

歌姫と言う言葉にひかれて購入。ふつーの会社員で合唱団員さんのお話でした。
攻めさんをヘタレわんこ系に感じたので中立よりですが萌にしました。ちょうど今の時期向けの優しいお話、「本編230P弱+あとがき」です。

仕事帰りに合唱団の練習に向かった由希(よしき)。発表会やコンクールに向けて頑張って団員みんなで絶賛練習中。ある日練習している最中に見学者らしき方が入ってきて、勧誘のためにお声かけしたの…

4

ヘプタゴンは微笑む 小説

水原とほる  幸村佳苗 

乗りきれず

一時期、海外のミステリとかサスペンスに填まっていた時期があって、このお話の様な政治や宗教団体や、あるいは軍事が絡む、それも『国際時な陰謀(!)』に広がって行く話は嫌いじゃありません。むしろ好き。
ただ、どうも私は癖(『くせ』ではなく『へき』と読んでください)が強い所があって、細部で気になる所があると、頭がそればっかりになっちゃって物語に入って行けない傾向があるのです。

『見えない所で何らか…

4

監禁生活十日目 小説

水原とほる  砂河深紅 

監禁モノとしては物足りない

監禁モノが読みたいところに見つけました。
正直ストーリーとしては中立以上ですが、特に萌がなかったのでこの評価に。

あらすじの時点で私が読みたい内容ではないと思いましたが、題名に惹かれ購入。読んだ結果、やはり何か違う、、という印象でした。
ただ、ストーリーは面白かったです。
監禁とサスペンスが半々でしたが、題名で監禁といれるなら、監禁モノを読みたかった私としてはサスペンスをいれないほうが…

4

ラ・テンペスタ 小説

水原とほる  葛西リカコ 

雷に打たれたかのような出会い

ラ・テンペスタ 
イタリア語で「嵐」という意味なのですが、ジョルジョーネというイタリアの画家によって描かれた「ラ・テンペスタ」というヴェネツィア派のルネッサンス絵画がモチーフとなっています。
この絵は「嵐」と名前が一応ついてますが、本当に嵐というタイトルでいいのか、そもそも描かれている内容は何を表しているのかがはっきりせず研究者によっても解釈が様々異なる絵画なのですが、まさかこの絵を元にBLが…

4
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