須和雪里さんのレビュー一覧

サミア 小説

須和雪里  門地かおり 

今読んでもイイ!!

読んだこと無いのが文庫未収録だった「ミルク」「ミルクの後で」だけ
だったから買うのをためらっていたけど、結果から先に言うと
買ってよかった!!須和さんやっぱり好き。

さすが私のBL初期を支えてくれたお人です。今読んでもイイ!!

「サミア」泣いた――――――――!
最後に本当の姿を見せてくれたサミアの気持ちがっっ
言葉にはならない声で友則を呼ぼううとするサミアが・・・っっっ!!

6

あいつ 小説

須和雪里  ハルノ宵子 

未だかつて見たことのない

幼少期に経験した些細な出来事から性的な事に強いコンプレックスを感じてしまう高校生の芳明。
普段は明るくお調子者なのだが、そういう会話が出るとつい拒絶反応を起こしてしまう。
しかし、ある日そんな彼のアソコがしゃべり出したからさあ大変。
しかもそいつは下品極まりなく、暇があればヤリたいとわめくのだ。
日に日に大きくなっていくそいつの態度にキレた芳明は……

これはなんなの?ギャグなの?トラ…

1

モザイクリング 小説

須和雪里  暮越咲耶 

なんだこれは

イラストに吹き出しがあって大変びっくりした記憶があります。
最近知ったのですが、ここのレーベルはなぜかそういう仕様らしい。
そういえばファーストコンタクトですピアスノベルズ。

しかし……これはなんなんでしょう。
ギャグなの?シリアスなの?それとも作者のトラウマとかを深読みすればいいの?
そんなカオス(注・褒め言葉)な作品です。
物語の冒頭はギャグなノリ。アリエナイ度は結構高め。

0

サミア 小説

須和雪里  門地かおり 

JUNE

友達にJUNEとはなんぞやと聞いたらそっと手渡された本。
な、なんでもありですね!!
エイリアンと恋をしたりヘンタイだったりハムスターになったり。

表題作の切なさもすさまじいですが残りの二本もすごかった。
「いつか地球が海になる日」
変態性欲をもてあました高校生がクラスメイトの女の子と画策してターゲットを落とそうとするが……
「ミルク」
気がついたら宮城はハムスターになっていた。…

8

モザイクリング 小説

須和雪里  暮越咲耶 

とても明るい三角関係

複雑な過去がある久遠寺と香月だけだったらとてもディープな話になってしまうのに、単純で明るくて猪突猛進ワンコタイプの赤江を入れると、明るい3人という形になってしまうのが凄かったです。
赤江のどこまでも明るいキャラがいままでにない3人でという形を、描いていた気がします。
エッチシーンも3Pだというのにノリがコメディーなので、全くエロさがなかったです。
でも、最初の香月がどちらも選べずに気持ちを揺…

0

タブー 小説

須和雪里  西炯子 

不思議な中編たち

須和雪里さんのちょっと不思議な中編たち。
クセはあるんですが、王道から離れたそのストーリー群は、読めば読むほど味が出ます。

『タブー』
明るい癒し系の同級生の心の闇に触れ、彼を守ろうとする主人公。
シリアスなのに暗くならない、とぼけたストーリー展開が良かった。

『テリトリー』
ホラーです。
怖くてキモかったです。
こんなBL、須和雪里さんにしか書けない気がするw

『いつか地球が海になる日』

2

悲しきヒーロー 小説

須和雪里  琴川彩 

奇妙な後味でした

表題作の『悲しきヒーロー』は、まずまずでした。
ドタバタコメディぎみな宇宙人モノで、ちょっとついてけない部分もあったけど。

『棘』が、私好みのダークな作品でした。この陰鬱さ、この背徳感、だいすきです。
JUNEが全盛期だったころの過去作品を掘り起こして読んでると、たまにこういうダークな作品にぶち当たるので、やめられません。うひひ。陰気な喜びに浸れます。万人にはオススメできませんが。
かつてのイジ…

1

サミア 小説

須和雪里  門地かおり 

しみじみと、JUNE

前編通して読了した後深い息を吐きました。
この混沌こそがあの当時のJUNEだったんだなぁ、と。
それでいて古びた感じを受けないと言うのは、
今だ文章にそれだけの力があると言う事なのでしょう。

世紀が変わってから書かれた筈の『ミルク』でさえも
またJUNEである事に軽く驚き、そして深く安堵しました。
ボーイズラブの進化の過程でこういう世界も展開して
いたのだよ、と言う事の証左として…

8

サミア 小説

須和雪里  西炯子 

名作中の名作

ワンパターンな王道小説ばかり読んでるなかで、たまにこういう名作に出会うと、読み終えるのがもったいない気分になって困りますねーw
いろんなブログで、過去のオススメの名作として紹介されていて、読みたかった一品です。読めて良かった。
SFチックな短編が3+1つ入ってます。どれも変わった設定のお話です。
描写は意外と淡々としてて、お涙ちょうだいみたいな書き方はしてないんですが、内容はかなり切なくて、泣きま…

3

サミア 小説

須和雪里  門地かおり 

心臓が止まるかと思うほど胸が痛んだ。

表題作サミアはどこまでも切ないお話でした。
エイリアンと人間の恋。
数千年の時を死ぬことも叶わずに生きてきたエイリアンはずっと自分を殺してくれる存在に思いを馳せ生きてきた。恋とか愛という言葉では追いつかないほどに。
最初にちょっとだけ本当の姿を見たときには気絶してしまった友則も、サミアを殺すときは自分も後を追おうとまで考えるほどにサミアを好きになり、最後お別れの時には彼の本当の姿をみて彼の星…

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