須賀邦彦さんのレビュー一覧

情牙の爪痕 小説

義月粧子  須賀邦彦 

スーツの金融ヤクザと着流しの日本画家

unlimitでなければ、読もうと思わなかったかも・・。


① 破滅の爪痕  2009年3月  梁瀬 大西組 x 遠山 画家
⓶ 情牙の爪痕 2009/09月  遠山x梁瀬x一乗寺

この作品は二冊で一つ、の内容。

「破壊の・・」
鋭い美貌をもつ梁瀬は、策謀を胸に秘め、大西組の投資会社で働く。
梁瀬は寡作で有名な日本画家・遠山に新作を描かせろ、と組に命じられる。
・・遠山…

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オーナー指定の予約席 小説

  須賀邦彦 

健気受けと頼りないスパダリ

薄幸な受けが、裕福な年上男性に見初められ…的な身分差BL。

主人公は、シェフ志望でイタリアンレストランで働く久哉。
今は一人暮らしで生活も落ち着いているけれど、母親が「女」である自分を最優先する毒親。子供の頃から何度も置いてきぼり、何度もネグレクト。
だから久哉は大切な人は去っていく…という諦念を持って生きていた。
そんな彼が密かに想っているのが、レストランオーナーの鳴瀬。
しかし、…

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機械仕掛けのくちびる 小説

  須賀邦彦 

もっとザマァを!

2005年発表作品。

前半〜終盤まで、かなり好きな展開!
学生時代からの片想い。
恋が終わったら飽きられて離れるしかない、だから恋人よりも頼り頼られる相棒/参謀でいたい…だからこの心は押し殺す。
そんな受けの鋼のようなメンタル。
対して攻めはカリスマ性のある魅力的でリーダーシップのある風間。
勿論恋の相手は途切れなく、男も女も問わず。
今、受けの相沢は風間の後を追って入社した玩具…

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溺れる彼の恋心 小説

義月粧子  須賀邦彦 

意外とたくましい

主人公の一哉(受)の視点で進んでいきます。テーマは「自分は二番目で、一番にはなれない」。

リンク作の「アリバイ」は読んでいませんが、特に支障ありませんでした。冒頭で主人公の一哉をフッた酷い男・亨の恋人として、佑季の名前がわざわざ登場したのが解せないくらいでした。亨のように後半出てくるわけじゃないので。

中華料理屋オーナー兼店長の竜二(攻)に、大学生の一哉が、セフレでもいいからと切ない片…

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運命を統べるとき 小説

義月粧子  須賀邦彦 

面白いけど、惜しい。

電子書籍版を購入。
電子版には作品情報にある「キャラクター相関図」は収録されていませんでした。
残念。

さて、感想ですが、面白い。けど、オシイ。
なんだろう。
前作の時も感じたのだけど、好みの設定で面白いのに、最後の最後で消化不良。
例えるなら、最後の数ページがなくて、いきなり結末になったような感じ。
クライマックスでCMが入って、続きを待ってたらいきなりエンドロールが流れはじめ…

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オーナー指定の予約席 小説

  須賀邦彦 

苦労性な受けが可愛い

表題作と続編の中編2作品が収録されています。

どちらも久哉(受)の視点で進みます。
久哉は過去の経験から「連絡なしに捨てられる」ことに慣れており、成瀬(攻)の言動を信じきれないし、頼るという考えがありません。

成瀬がそう言ったわけでもないのに、結婚している青木の身代わりだと「知っている」と断言したり、名前で読んで欲しいという成瀬の要望に「青木が名前で呼んでいたから」と思う心情が切なか…

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恋の片鱗 記憶の欠片 小説

火崎勇  須賀邦彦 

前世ものだけど、運命ものではない!

電子書籍で購入。
表題作と、攻めの黒城視点の「恋の序章」が収録されています。
挿し絵なし、あとがきあり。

今、自分の中で「前世、輪廻」強化月間?で、
有名どころや検索でヒットしたものを読みあさっています。
本作も、その流れで手に取りました。

同じ「前世、輪廻」というテーマでも、アプローチが作家様によって違って、なかなか楽しい。
中でも、本作は他の作品と趣がかなり違って良かった…

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恋の片鱗 記憶の欠片 小説

火崎勇  須賀邦彦 

生まれ変わり

表題作「恋の片鱗 記憶の欠片」の長編は綾織(受け)の視点、続編ショート「恋の序章 欲望の覚醒 -黒城の恋の始り-」は黒城(攻め)の視点です。

あらすじにもあるように、前世ネタです。
綾織はバーテンダー。気になっていた常連客・黒城の時計に触れた途端、夢で見ていた「桜田」のセリフを口にして気を失います。綾織は目覚めたら、黒城に昔の恋人である「桜田」の生まれ変わりだと言われて抱かれます。

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ムーン・ガーデン 小説

火崎勇  須賀邦彦 

仕事モノ好きにお勧めです

1冊すべて表題作で、北条(受け)が主人公です。

一方だけの視点ですと、終盤で相手の怒涛のような「実は…」の告白に白けてしまう場合もあるのですが、この作品は北条は気が付いていないけれど、読者には分かるという伏線がしっかりあって良かったです。

初回で北条のカラダを求めるという忍足(攻め)ですが、それ一回限りで尾を引きませんし、仕事の姿勢も真面目。遊び人ということもなく、あらすじや表紙イラス…

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白皙 小説

五百香ノエル  須賀邦彦 

思ったよりも痛くはなかった

電子書籍版を購入。
丸ごと1つの話です。
挿し絵なし、あとがきありです。

棋士の話です。
あらすじから予想していた話とは違いました。
よくあるスポコンものの展開を期待していたのです。
絶対的な王者がいて、その王者に憧れと羨望、嫉妬、そしてそれを倒すのは自分だと言う根拠のない自信をもつ若者。
そんな若者を最初は相手にしてないのだけど、自分を脅かす存在として無視できなくなり……って王…

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