神奈木智さんのレビュー一覧

君に降る光、注ぐ花 小説

神奈木智  テクノサマタ 

レモンスカッシュの甘酸っぱさとほろ苦さ

03年発売の『恋の棲む場所』の新装版です。
旧版には、表題の二人のその後の詳しい描写がなかったということで、書き下ろしで【君を見つけた日】という短編がついています。

BLにおける高校二年生=17歳って、すごく大事な年齢な気がするんです。
これから待ってる色々な現実に大人にならなければならない面と、まだ子供でいたい面のせめぎ合う時。
そんなときに出会う恋、つきつけられた現実。
それに選…

2

守護者がめざめる逢魔が時 小説

神奈木智  みずかねりょう 

ドキドキ!ラブホラー

面白かったです!一気に読んじゃいました!!

清牙は「御影神社」の守主の一族の直系で、優れた霊能力者の血筋の長男。
弟の明良は高い霊能力の持ち主で、父親を上回ると評判。
なのに、何故か清牙には霊感と呼ばれるものが全く無く、葉室家の落ちこぼれ。
そしてそれは子供の頃からの清牙の大きなコンプレックスでした。

実家のしがらみから自由になるために、大学入学を機に上京した清牙。
通りすがり…

3

君に降る光、注ぐ花 小説

神奈木智  テクノサマタ 

10代のキラキラ感と切なさ

10年前、一昔前の作品なのですが古さを感じさせない10代の恋する煌めきと
恋する故の切なさが同居しているようなストーリー。
旧版は、「恋の棲む場所」と題して2編の作品が収録されていたのですが、
今作は、その2編のうちの表題作をタイトルにしての再販版でイラストも円陣闇丸さんから
テクノサマタさんに変わっているのですが、作品素敵な程マッチしている気がします。

表題の君に降る光、注ぐ花は、…

1

凛! -RIN- コミック

神奈木智  穂波ゆきね 

袴姿が様です

 弓道部で二年生の桂は、緊張すると、同じ部でひとつ上の草に抱きしめてもらうと落ち着くという、何ともかわいい性格の持ち主です。

 昔、桂を守ろうとして、桂の父が車にひかれたこととき、草が桂に抱きしめ、落ち着けたというところからこの「おまじない」は続いています。
 
 草が女子から告白されていたり、桂が他の男子に口説かれていたりと、すれ違っていく二人です。最後に、草、大和、桂、桜沢と一緒に行…

3

守護者がめざめる逢魔が時 小説

神奈木智  みずかねりょう 

予想以上におもしろかった!

神奈木さんの作品は指輪シリーズを既読ですが、私的にはイマイチ世界観に入れなかったので、こちらの作品はレビューは良いけど「どうかなー?」と半信半疑で手を出してみました。・・・手を出して良かったです。かなりのヒット!でした。

まず世界観が上手に演出されていてホラーなところも怖いし、怨霊の狂った感もとてもよく出ていたと思います。幼い頃のエピソードからしてとてもひきつけられるものがありました。話のテ…

4

やさしく殺して、僕の心を。 小説

神奈木智  金ひかる 

奈央ちゃんが健気

このシリーズ、ずいぶん前にシリーズ2作目の「おまえは愛を喰う獣」のドラマCDだけを聞いたことがあって、その後原作本シリーズを揃えたけど積み本の山に埋もれさせていました。
で、たまたまちょうどいい薄さだったんで、金ひかるさん繋がりもあって、引っ張り出して読んでみました。

奈央ちゃんが健気で、なかなか泣かせる展開で、まあ、いいんじゃないかなっと。

「おまえは~」のCDでは小野D×三木眞の…

1

不法占拠 小説

神奈木智  山田ユギ 

理不尽にもほどがある

すみません。
全部読めませんでした。
ハッピーエンドのはずだと自分に言い聞かせ読み続けましたが、攻め様が不愉快すぎて読めませんでした。
受け様もそんな攻めの理不尽さに依存していてイライラしました。

私も読んでて不愉快な気持ちになったため、少しでも後味を払拭しようと最後だけ読んだけど更に不快感が増しただけでした…。

作者様は満足しているようですが、私には理解できませんでした。

0

Chara Collection EXTRA 2012 グッズ

手に入れてよかったです。

大きさもあり、厚さもありで読みやすく凄く満足です。
まだ、本編を読んでいないものが多々ございますので、読みたかったのもだけ3本。
これが読みたかったので応募しました!
まずは樋口美沙緒先生『狗神の花嫁』。
本編のあとの日常のひとこまを藤目線で書いたお話です。過保護になりすぎた狗神がつまらないことで比呂と喧嘩するのですが、犬も食わない夫婦喧嘩に付き合わされる藤です。相変わらず仲の良い2人が読…

5

守護者がめざめる逢魔が時 小説

神奈木智  みずかねりょう 

面白かったー!

ホラーミステリーなストーリーで、ドキドキハラハラして一気に読めました。
最近ガッツリしたBLに食傷気味だったので、Hは少なめだったけど攻めの凱斗のさりげない行動に愛情が見えたり、清芽が急速に凱斗を意識して行くのがもう十分にキュンときました。
極端に制限された環境で、今まで生きてきてコンプレックスになってた能力的なものを肯定してくれた上で極限状態において自分だけを守ってくれる存在…同性でも好意を…

7

守護者がめざめる逢魔が時 小説

神奈木智  みずかねりょう 

お、おもしろい!

いや~面白かったです。
「BLとして」では無いのですが、
作品としてとてもよくできていたので、
某出版社のホラー文庫で出版されていても
違和感ないのでは?と思いました。

逆に、その某出版社のホラー文庫がお好きではない方にとっては、
「面白いけど、BLに求めてない世界観の作品」となってしまうと思います。

清芽は、霊能力の強いといえる神社で長男として生まれたものの、
全く霊能力…

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