神楽日夏さんのレビュー一覧

砂の海に眠れ 小説

神楽日夏  東野海 

王道じゃないアラブもの

{また、お約束の展開と結末かなぁ}と手にとってみると、
いままでにないアラブもので自分的にはすごく良かったです。

攻めはある砂漠の部族の最後の一人として、それを受け入れ
ただ淡々と生きている。王様でも王子様でもなく、金持ちでもない。
逆に受けのほうが、お家柄のいいお金持ちぼんぼん。

受けの兄が亡くなり、それを看取ったのが攻め。
この攻め、お金持ちじゃないけれども、なんとも
生…

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天国を夢みてる 小説

神楽日夏  宝井理人 

全ては愛する者の為に

今回は祖父の死で遺産相続のために戻ってきた孫と
館の主人にメイド姿で世話をしていた少年のお話です。

攻様の祖父を通じて知り合った2人が
お互いの孤独を癒しつつ大切な関係を築くまで。

受様は父を知らず
水商売をしていた母に育てられますが
母も受様が中三の時に男と姿を消し、
自称美術商という叔父に引取られます。

しかしその叔父は目も髪も色素が薄く
異国風な顔立ちをもつ受…

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彼に棲む獣 小説

神楽日夏  葛西リカコ 

彼に惹かれたのは

今回は客の注文で買付をする貿易商の跡取り息子と
私設図書館を手伝う美術史専攻の美大生のお話です。

遥か昔に血に潜められた獣を宿した攻様が
受様との出会って生涯の伴侶を得るまで。

受様の曾祖父は生涯をかけて
ある伝説に関わる書物や絵画を収集しました。

曾祖父の死によりの蔵書を収めた書斎は
そのまま私設図書館となり、
受様の祖父が館長として管理していますが
一般には公…

0

虜にしたい 小説

神楽日夏  サマミヤアカザ 

世界で一番綺麗な人

今回はワールドワイドに躍進中のメンズモデルと
モデル業を卒業予定の男女兼用モデルのお話です。

受様が攻様との出会いで新たな一歩を踏み出すまでと、
2人が恋人として一線をこえるまでのその後編を収録。

赤ちゃんの時に
モデルとしてスカウトされて以来
年齢の分だけキャリアを積み

ラファエル前派の画家が描いた
天使の様と形容される受様は
男女兼用モデルとして活躍しています。…

0

くちづけで世界は変わる(表題作 くちづけで世界は変わる-Lully-) 小説

神楽日夏  みなみ遥 

みなみ遥先生ファンの方は必ず買わないと後悔します!!!

お金に余裕があり、絵が可愛すぎる事で速レジに行ったのを覚えています(笑)
普段は、あらすじを読む→悩む→別のも見てみる→悩む→決定→レジ なんですけどね♪
数日前に本棚から掘り出して読んでみると、ビックリするほどスラスラ読めました!!!
2カップル登場するのですが、(受)の方達はルルフォイという一族!?で特殊な身体なのですが、なぜか全然非現実感を感じさせないのです。
気持ちの問題なのでしょ…

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天国を夢みてる 小説

神楽日夏  宝井理人 

亡き祖父の贈り物

ただひたすらに優しく、主人公とともに読者も癒されるようなそんな現代おとぎ話のような作品でした。
主人公がメイド服姿なのですが、その外見と格好をしているということ自体がこの物語の大事な鍵だったんですねv

山の上の広大なお屋敷にメイド姿で勤める唯は、5年前に叔父に売られるような形で、この屋敷に住む老人のお世話係としてやってきました。
唯は決して老人の愛人ではなくて、あくまでもお世話係。
メ…

1

肌にひそむ熱のありか 小説

神楽日夏  高宮東 

情熱を生み出すモノ

今回は新進気鋭アーティストして注目の若き彫刻家と
日本画家を目指す美大の日本画専攻の3年生のお話です。

受様が攻様との出会いでスランプを脱するまでと
3年後の初個展にてまた違った才を開くまでを収録。

受様は美大の日本画科に通う3年生です。
現在は秋に行われる学祭用の絵を手掛けていますが、
途中経過を見た教授にダメだしを食らいます。

研究室に残るつもりの受様は
この学祭で…

2

彼に棲む獣 小説

神楽日夏  葛西リカコ 

運命で全ておさめてもいいのかな?

昨年の作品で『神と契る』という作品があり、あれは体が人間で、魂が神様というファンタジーでありましたが、これもまたある種実体のない獣の血、という部分の不思議なファンタジー。
この作家さん幾分、お話の温度が低いのですが、登場人物が美しい、という設定はお約束なんでしょうか?
結末は意外にもあっさりとして、う~ん、、と首をかしげなくもないものではありまして、二人が運命の相手という結論付けだけであるなら…

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くちづけで世界は変わる(表題作 くちづけで世界は変わる-Lully-) 小説

神楽日夏  みなみ遥 

みなみ遥先生のイラストがぴったり。

表紙の通り、みなみ遥先生のイラストが作品の雰囲気をよくよく伝えていると思います。もうひとつのCPも、男前攻め×美人受けで、素敵でしたvvv

受けがとっても可愛い子ちゃんな感じは、みなみ遥先生の漫画に通じるものがあるので、みなみ遥先生の漫画がお好きな方は、みなみ遥先生のマンガが小説になったような気分で、楽しめるのではないでしょうか?

ただ、ストーリーの萌えは今一つな作品でした。。。

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肌にひそむ熱のありか 小説

神楽日夏  高宮東 

シンクロインスパイア

よかった!
ひょっとしてこの作家の神楽さんと自分は相性がいいのか、この作家さんの作品は何故か好きな物が多い気がします。
浮ついてなくて、派手さはないんだけど、主人公達の気持ちとその経緯がしっかりとしていて頭に入って納得させられるからかな?
このお話は表題を「骨」と「唇」に分けて出会いと3年後というその姿を通して、しっかりと結末を付けているところが、骨だけだと不安がいっぱいな部分を補っていて、…

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