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2/8(合計:74件)
神楽坂はん子
fiona0109
人里離れた湖畔に建つ豪邸に人目を忍ぶように住む天才ピアニスト乃依とその従兄弟で調律師の智哉、彼らの元を訪れる音楽関係者や2人の家族たち、そして刑事と名乗る黒星。 これらの人達がこの作品の登場人物なのですが、全員がこの作品に欠かせない人達で、それぞれの役割がありました。 冒頭から少し緊張感があり、それが作品全体を引き締めているように思います。 ゆっくりと日々の生活が描かれているのですが、主人公…
フランク
ネタバレ
表紙の子連れほのぼの系ばかりかと思いきや、アラブに主従プレイ、擬人化と予想以上に変化に富んでます。 【いばらのみち】【ひとつやね】 建設会社のドラ息子・賢介(大学生)と、彼の家で家政夫として働き始めた男やもめで子持ちの慧。 賢介はどーしようもない放蕩息子だったけど、父の会社が倒産して慧の家に住む事になり…。 実は家族に飢えてた賢介と3人でほのぼの暮らすんだけど、慧がやたら男を引き寄せる…
ふばば
作者様のあとがきにて、発想のヒントがポランスキーの「袋小路」という映画だったとありますが、1日に2度だけ陸地と繋がる孤島や夕食は正装というドレスコードなど、日本離れした舞台設定がこの物語の持つミステリアスな空気をいや増していると感じます。 トーンとしては、スリラー風味のミステリ。 この火影島で溺死した兄・七森季(とき)の死の真実を探りに来た男女の双子、鳴(めい♀)と如(きさ♂)。 愛する者が…
すっっっごく面白かった〜! 短編集なんですけど、色々なテイストの作品が詰め込まれていて、私はそのどれにも、それぞれの萌えを感じました。 「いばらのみち」「ひとつやね」 言ってみれば魔性の受け?の未亡人(子持ち)・慧。本人は特に自覚もなく煽ってもいないんだけど、周りの男たちはみんな「ほっとけない!オレに任せろ!」的オーラを出してます。 そこに同居もして頭一つリードのダメ大学生・賢介。 …
何度読み返したかわからないほど読んでいる作品。 読むたびに、いや、読めば読むほど、あ、この顔いい、あ、このセリフいい、あ、あ、あ、と何度でも見つけることができるような作品です。 はん子さんの絵柄はちょっとほのぼのした人物とかなり描き込まれた背景、夜の描写が綺麗。 その絵柄でどこかオカルトチック、何ともミステリアス、ちょっとゾクリ。エロは全くあからさまではなく一見足りないんだけど、時折フッと紛…
シンプルな絵柄で描かれる、湖のある辺鄙な山奥の、地下にプールのある屋敷。外で弾けなくなったピアニストと、共に暮らす調律師。 ピアニスト・乃依と調律師・智哉はいとこ同士で幼馴染。 2人が子供の頃からの心の葛藤や周囲の悪意、ねじれた愛情と嫉妬心が漂って、なぜ乃依が外出できなくなったのかや、乃依が多くの人から大切にされている事、智哉だけが白けた表情を見せる事などがわかってくる。 2人で暮らす静かで…
一久はブラック企業から精神壊れる寸前で逃げ出して5年ぶりに島に戻ってきたら、母親は5年前に再婚して家を出ており、実家には士朗という名前の見知らぬ男が住んでいた…。 一久がブラック企業から逃亡した経緯を聞いた士朗の回答が、一久のハートを直撃→舎弟入りを希望し、兄貴と呼ばせてください!!と言うんです。兄弟ものではありません。一久が一方的に士朗を慕って、半ば強引に同居を始めます。 「ワケあり…
1日に2度だけ陸地と繋がる孤島、火影島を舞台としたミステリー。 二人の双子の姉弟が調査という名目で島へと渡ります。 古い洋館、幽霊疑惑、夕食時は正装するしきたり、ミステリアスで陰鬱な当主、謎の死を遂げた双子達の兄のこと。それらがうまい具合に組み合わさって思わずページを先へ先へと進めてしまいます。 謎自体は結構あっさり解けますがこの作品の一番の醍醐味は、最後の如(双子の弟)のモノローグ…
描き下ろしを含め短編が6作品収録されています。 そのうちシリーズになっている作品もあるので、登場するカプ数としては4組。 神楽坂さんの作品を読むのはこれが3作目になるのですが、リアル感を感じられる作風が好きです。 どの作品もどこか痛い所があって、そこがリアルに感じられる所なんですが、人間の暗い面だとか醜い所、ズルい所だったりもする。 だけどその中でなんとか生きていこうとする主人公達が健気で…
おちゃ
内容は様々な短編集です。 本当に色んな作品が入っている印象です。 表題作は表紙の印象と裏腹に、攻めがダメダメでどうなるのか不安になりました(笑)巻末の番外編まで読んで、やっと表紙のほのぼのに辿り着いたイメージです。 優しくて、実はモテモテなのに気付いていないお父さん(受)が、私はとても好きなのですが、萌要素はあまり無かったかな(^◇^;) 他では擬人化の作品とアラブ系の作品が、切な…