真崎ひかるさんのレビュー一覧

白雨 小説

真崎ひかる  陵クミコ 

子供の恋、大人の恋

再会モノ。
高校時代の時間の密度と焦燥感がいい。
優等生だった水沢と、金持ちの坊ちゃんで不良だった加賀。
正反対な押しつけられたボランティアがきっかけで恋をする二人。
けれど、その濃密な時間は加賀の家や水沢の母親によって壊され、引き離されてしまう。
状況が許さなかったすべてを自分のせいのように感じている水沢が切ないです。
子供のころは守れなかったもの。
そのあたりの展開は昼メロちっく…

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ドールハウス 愛玩の枷 小説

真崎ひかる  小路龍流 

いいじゃないの、幸せならば

自分の生き方に何も疑問を持たない。
相手を心底から信頼している。
だから何をされてもいい、何かされてもそれすらも悦び。
自我がないと言われるが、それが自分の自我。

そんな男子の甘い甘いお話。

幼い頃、母から引き離され大企業の社長・貴仁に育てられた皐月。
中学の途中から学校にも通わず、外にも出ず、家の中で過ごしている。
でも、幸せ。
そんな時に、貴仁の友人の弟・慎吾をしばらく…

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博士の初恋方程式 小説

真崎ひかる  街子マドカ 

萌えそこねました

変人奇人の天才は好きだし、ハイスペックなキャラも好きなんですが、なんだかまるで肩すかしで、特に攻めはハイスペックである意味がなかったような?

設定もキャラクターも好みっぽいのに、どこにも萌えどころが見つけられず、最後まで読んでしまったかんじ。ところどころ、いいと思うんだけど、根っこというか、芯というか、話の根本がよくわからなくて、なにもかもボケてしまったかんじがします。残念。

手に取っ…

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博士の初恋方程式 小説

真崎ひかる  街子マドカ 

無自覚な恋心

今回は興味津々で助手になった物理学専攻の大学生と
生物学・脳神経学・生態工学に秀でた教授のお話です。

興味から始まった関心が恋心に変わるまでと
初デートをめぐっての後日談を収録。

攻様が受様を知ったのは三年前の晩秋の事。

10才からドイツに住んで飛び級を繰り返し
18で名門大学を卒業していた攻様は
その当時、大学の研究機関に所属していて
寄ってくる人間は来るもの拒まず…

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博士の初恋方程式 小説

真崎ひかる  街子マドカ 

天才2種類

病院の待合時間に読み終わっちゃった文庫です。
薄かったし、イラストも多めだったから早く読めたんでしょうか。

天才的な頭脳を持ち、ドイツで画期的な研究をしていたのに、ある日突然日本に移住してしまった科学者・神崎瀬名博士と、彼の大変美しい外見とすばらしい頭脳に触発されて、ドイツで受けていた英才教育を棒に振ってまで、帰国し神崎の研究室に入った志藤瑛司という、紙一重の大天才と普通の天才のお話です。…

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今夜もごちそうさまでした。Returns 小説

真崎ひかる  樹要 

第三夜までの作品展開、嫌いじゃないです!

突然倒産したスポーツクラブ。途方に暮れたのは去年のこと、
歩は神様なんていないと思った。仕事を無くし、今までの生活は出来ないと悲観した。

神様はいた?

今までの生活を保証してくれたのは、今、歩の勤めるスポーツクラブの社長・高城だった。
高城においしくいただかれた。

クリスマス。
高城と二人でと・・・
祥也と弟4人とクリスマスパーティーになる。
お酒に呑まれてしまい。高城…

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宇宙に海 小説

真崎ひかる  三池ろむこ 

安定して読める作家様ですね。

サクサク読める!と言った感じでしょうか?
お話もベテランさんなので、安定しているので読みやすいですが、設定的にあまり好みじゃない、お話でした。

と、言うよりも、普通です。

幼馴染同士のお話なのですが、高校で別々の学校に行って、チョットづつ距離も気持ちも離れて行く、といった感じなんですが。
お互い別の高校に行って、暁成に偶然会うんですが、何か自分の知らない暁成を知ってしまった…

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でも、傷つけたい。 小説

真崎ひかる  鈴倉温 

一番悪いのは

ダメンズウォーカーしている壱嘉っていうより、
見守って、慰めて、最終的な支えになっている、
5歳年下の博武じゃないかなぁ

なんというか、
逆若紫?

自分のことを、壱嘉が恋愛のの相手として受け入れられるようになる日までは、ちゃんとした大人の男に、うっかり攫われちゃわないように、周到に、じわじわと、絡め取りつつ、機を窺ってって。

それに気付かない、おバカな受けに萌えられるかどう…

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恋でなくても 小説

真崎ひかる  奈良千春 

設定がツボ

一途でクールな秘書受けと浮気な攻めという設定がもう萌えです。文章はすっきり端的で読みやすい。ストーリー展開もよく面白い。

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でも、傷つけたい。 小説

真崎ひかる  鈴倉温 

大人とは?こどもとは?

実は、お話の展開としてはちょっと好みから外れています。
どこがと言えば、主人公の壱嘉がフラフラしすぎているところです。
(まだ、レビューを書いていませんが、先日聴いたCD「家賃半分の居場所です」の主人公も、ゲイという世界で自分を好いてくれるのは、それだけで嬉しい位のことを言っていましたが、こちらも同じタイプです。)
好きだと言われれば嬉しくなっちゃって、すぐ付き合っては捨てられて・・・どうし…

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