真崎ひかるさんのレビュー一覧

君主サマに全戦全敗 小説

真崎ひかる  蓮川愛 

いよいよ『現場』へ。

SDシリーズ第4作目。本編(1・3作目)CPの続編ですね。

養成所を卒業して、SDとなった斗貴(受)の初任務になります。
実は、私はもう卒業後の続編はあるとは思ってなかったんですが、もしあるとしたらこうなるだろうな~という通りになっていましたね。ご都合主義と言えばそうなんですが、でもこのシリーズはホントの意味での『ハード』ではないので、そんなものでもまあいいでしょう。

ただ、ストーリ…

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君主サマに完全降伏 小説

真崎ひかる  蓮川愛 

あまあまにならないのに、やっぱり甘い。

シリーズ第3作目。前作はスピンオフだったので、本編(1作目)のCPの続編です。

これは、設定だけは『絶海の孤島』『養成所』『鬼教官と訓練生』とハードボイルド調ですが、本質的には『BLの寮もの』だと思うので、事件は起きますがまあそれなりです。それが主題ではないので、別にOKですね。

孤島ものいうことで、どうしてもメンバーが固定化してしまうんですが、今回は外から(当て馬的な)2人の新キャラ…

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天下無敵の天使サマ 小説

真崎ひかる  蓮川愛 

ニックネームと本質が全然違うよ!

余計なことかもしれませんが、未読の方にひとこと。作家さんは『スピンオフだから前作を読まなくてもOK』的に言われてますが、やっぱり読んだほうがいいです。今作だけでは説明が絶対的に足りないです。
確かにメインキャラクターは変わってますが、大元の設定で続編的側面が大きいですから。特に『円佳の弟(の時計)と藤村』に関わる部分が、今作ではあっさり流し過ぎで、よくわからないかもしれません。

さて本題で…

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難攻不落な君主サマ 小説

真崎ひかる  蓮川愛 

シリーズ1作目。

SD(セキュリティ・ドッグ)シリーズの1作目ですね。
最初はあらすじで、絶海の孤島の全寮制養成所に鬼教官って、どんな無茶でキチクな展開が?と思っていたんですが、意外に真面目(?)であっさりした感じでした。

SD養成所の教官・藤村(攻)×訓練生・斗貴(受)。斗貴はバイで、男相手の場合は元攻です。私はこういう『攻同士』は苦手なんですが、それほど気になりませんでした。斗貴が『いかにも攻』じゃなか…

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二匹のケモノと堕ちる夜 小説

真崎ひかる  大峰ショウコ 

いよいよ・・・!

このシリーズ、なぜか好きなんですよ~。

では、いきなりネタバレ行きます。

さあ、いよいよ3Pですよ!私は基本的に3P苦手なんですが、これは3Pとしては例外的に好きな作品の1つです。他の『3Pだけど好き』な作品もまったく同じなんですが、基本『相思相愛』好みの私が3Pを受け入れる条件は、まず『初めから3Pありき』じゃないことなんですね。

これも、1作目の時点では、作家さん自身も『…

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二匹のケモノと檻の中 小説

真崎ひかる  大峰ショウコ 

義兄弟で三角。

間違っても感動を誘うとかそういう作品ではありませんが、なぜか好きなんです。

両親の再婚によって兄弟になった、秋穂(受)と将一(攻・兄)と慎二(弟)。秋穂は父の、将一と慎二は母の連れ子なんですね。
両親がアメリカに赴任し、3兄弟だけが残されたんですが、将一と慎二が揃って『秋穂が好きだ』と。まあ、三角関係なわけですが、結局秋穂は兄・将一を選びます。

ありがちと言えばその通りなんですが、…

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朧月夜に、あいたい。 小説

真崎ひかる  宝井理人 

このギャップはどうも・・・

広重(攻)と啓杜(受)はかなりの年の差なのに、あんまりそういう気がしなかったんですよ。広重が浮世離れしてて、年齢以外は『大人』って感じじゃないから?

しかしなんといっても、広重がほんわか天然かと思っていたら、まさかのドSだったという。『鬼畜・S攻』キライなんですが、まあこれは何とか・・・煙に巻かれたような感じです。でも、脳内妄想炸裂だけでとどまった方がよかったと思ってしまったんですよね。妄想…

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孤高のラブリー~もふもふするがいい~ 小説

真崎ひかる  桜城やや 

『するがいい』に惑わされた~。

真崎さんのもふもふシリーズ3作目ですね。正直なところ、私は前2作はあまり好きではなかったんですよ。もともと『もふもふ』が特別好きってわけでもないので(避けるほどキライでもないですが)。

だからこれも、読むのをちょっと迷ったんですが、真崎さんはよっぽどでないと読む作家さんなので、まあ一応は、と手に取りました。
結果的にはよかったですよ、シリーズではいちばん好きです。とにかくハクト(受)です…

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ホタルノカタコイ 小説

真崎ひかる  小椋ムク 

逃げるな、攻!

大変、真崎さんらしい作品だな~と思いました。かなり好きです。

過去の因縁ともいうべき事柄は、読み手にはまあ早くから想像はつくんですが、それが2人の関係には非常に大きな障壁となるんですね(実際、あっさり流せるようなことではないですしね)。

夏樹(受)は健気なんですが、それだけじゃなくて、結構自分から動くんですよ。ぐるぐるもするけど、ただ待ってるだけではないんです。一生懸命でいい子でし…

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有明月に、おねがい。 小説

真崎ひかる  宝井理人 

天然の強み。

『朧月夜に、あいたい』のスピンオフですね。私はこちらの方が好きです。

侑里(受)が可愛かったですね。なんというか外国の田舎でいわば隔絶されて育ったため、ありえないくらい天然で世間知らずなんですよ。背景を知らなきゃただの不思議ちゃん?

天然ゆえの怖いものなしで、叔父である眞澄(攻)を悩ませるんですが、眞澄の『侑里は甥で・・・』という葛藤は当然のものだと思うので、そこはあっさりスルーさ…

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